世代も個性も違う2人、それぞれのパパス。
目指した場所は多摩川を渡ったさらに先、東京は丸の内。日本のメンズカジュアルの草分けとして、いまも変わらずメイド・イン・ニッポンにこだわる〈パパス〉の旗艦店です。太朗さんより少し前、1986年に生まれた〈パパス〉は、トラディショナルなスタイルで洒落者たちの間で急激に支持を集めた老舗ブランド。それでも懐古主義とは違い、正統なトラッドをいまの感性で提案しています。
この日、最初にその服に袖を通したのは秀夫さんでした。ところで、秀夫さんは近年、ご自身のなかでは空前の柄物ブーム。いわく、「暇さえあれば面白い柄のシャツを探しに行ってます」とのこと。
ラックの服をパラパラと眺めていた秀夫さんが手を止めたのは、一枚のシャツ。〈パパス〉のロゴやアイコンをプリントしたもので、やっぱり総柄なのでした。
一方、太朗さんが袖を通していたのは、まだインディゴブルーがしっかりと残るデニムのカバーオールでした。“石川台” と呼ばれるヴィンテージの紡績機を使い、日本の職人が確かな技術で織り上げた、こだわりのオリジナル生地。古着好きで、日頃から装いにユーズドウェアを取り入れることの多い彼らしいチョイスです。
「アメリカンカジュアルっぽいカバーオールを着たのは久々だったんですが、それが〈パパス〉のサイズ感で古着とは違うバランスになっていて。着心地もいいし、自然と包んでくれる感じも含めてすごくいいなって。古着にしかない、現行品にはないよさはやっぱりあって、その感覚もすごく好きなんですけど、それだけになってしまうと面白くないから。できたら新品と古着、両方の感覚をいい具合に融合させていけたらなって思います」
ブルーデニムにワーク色の強いヒッコリーパンツという、トラディショナルなカジュアルスタイル。サイジングや小物使いで、力を抜きつつ上品に。デニムブルゾン ¥84,700、シャツ ¥44,000、ヒッコリーデニム ¥47,300(すべてパパス)
「服装は動きやすいものが好き。このシャツは、模様も可愛くて」と選んだ1枚はフード付きのアウター仕様。手捺染でイラストを載せたバンダナを首に。シャツブルゾン ¥47,300、Tシャツ ¥27,500、バンダナスカーフ ¥7,920(すべてパパス)
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旧式の釣り編み機でゆっくり編んだ、ふっくらとして柔らかいスエットシャツはドローコード付きのモックネック。古着さながらの質感のロゴプリントと相まって、こなれたムードを醸している。¥39,600(パパス)
いわゆる大戦モデル型のクラシックスタイル。でも、実は横糸にキックバックに優れた極細のハイマルチ糸を使ったストレッチデニム。さらに縦糸は太さにムラのあるスラブ糸。起毛加工を施した、こなれ感のある一着。¥59,400(パパス)
分厚すぎない、11オンスのヒッコリー生地を使ったワークスタイルのパンツ。インディゴ部分の糸はロープ染色によるもので、デニム同様に色落ちや経年変化が楽しめる。ベルトなしでも穿けるイージータイプ。¥47,300(パパス)