PROFILE
1979年、ドイツ生まれ。ベルリンを拠点に活動するアーティスト。日常の風景や人々、言葉などを独自の視点で作品に落とし込む。Tシャツやレコードジャケットなど、アートとプロダクトを横断した活動でも知られ、これまで〈コム デ ギャルソン〉や〈ルフトハンザ〉をはじめ、さまざまなブランドや企業とのコラボレーションも行っている。
Instagram:@stefanmarx
飛行機という存在がすごく身近にあった。
ー今回の来日では、ずっとホテルにこもって飛行機の絵を描いていたそうですね。
ステファン: 宿泊した羽田エクセルホテル東急の「ANA ROOM」から空港が見渡せて、景色を眺めながらたくさんの絵を描いていました。
ー部屋から飛行機が見えるんですか?
ステファン: そうなんです。「そこがいい」ってリクエストをして。それから空港の展望デッキでも絵を描いてましたね。そこは誰でも入れる場所だからおすすめです。
ーむかしから飛行機の絵を描いているそうですね。
ステファン: ぼくの作品の原点は、日常の風景を描くことです。はじめて日本を訪れたとき、ウィーンの空港で乗り継ぎの待ち時間がすごく長いことがあって、空港で過ごす人々の絵を描いていました。そのときから飛行機も描きはじめたんです。
ステファン: よく眺めていると、飛行機にはたくさんの機種があるし、航空会社によってデザインが変わる。細かな話になるけど、運航のルートにも興味が湧いてきました。そういった奥深い世界に魅了されて、いまでもずっと飛行機が好きなんです。
ー出身のハンブルグには、ボーイング社に並ぶ航空宇宙企業「エアバス」の工場もありますよね。
ステファン: そうそう。街ではテスト飛行をする飛行機の姿をよく見かけていました。だから飛行機という存在がすごく身近にあったんです。
ーいまでも飛行機はよく乗りますか?
ステファン: ありがたいことに仕事で各地を訪れる機会が増えて、空港に行くたびに飛行機の絵を描いています。いつも早めに家を出て、時間をたっぷり取って。あえて直行便には乗らずに、わざと乗り継ぎをすることもあるくらいです(笑)。
ー飛行機だけじゃなく、空港も好きなんですか?
ステファン: 場所によりますね。実は飛行機を描くのにベストな空港があるんです。ぼく個人の勝手な好みなんですが(笑)。
ー気になりますね(笑)。
ステファン: 好きなのはニューヨークのJFK、それにミュンヘン空港やアムステルダムのスキポール空港も素晴らしい。そして羽田空港もお気に入りの空港のひとつです。あえてあげるなら、いちばんはフランクフルト空港で、いろんな角度から飛行機が見えるし、ターミナルにテーブルがあって、コーヒーを飲みながらゆっくりと絵を描けるから最高なんです。ぼくにとってはアトリエのようなものですね(笑)。