FEATURE
ステファン・マルクスが飛行機を通して眺める景色。
BEAMS × ANA Featuring Artwork by Stefan Marx

ステファン・マルクスが飛行機を通して眺める景色。

「ぼくの作品の原点は、日常の風景を描くことです」。ドイツ北部・ハンブルグ出身のアーティスト、ステファン・マルクスさんにとって、飛行機は身近な景色の一部であり、長年描き続けてきた作品のモチーフでもあります。そんな彼が「ビームス(BEAMS)」50周年の一環として企画された〈ANA〉とのコラボレーションに参画。「FLOW」と題された今回のコレクションには、旅にまつわるさまざまな情景が、ステファンさんならではのタッチで落とし込まれています。ハンブルグの街、空港、そして飛行機の中で、彼は世界をどのように眺め、創作へとつなげていったのか。飛行機を描き続ける理由を辿りながら、その目に映る景色と、描くことへの思いに触れていきます。

PROFILE

ステファン・マルクス

1979年、ドイツ生まれ。ベルリンを拠点に活動するアーティスト。日常の風景や人々、言葉などを独自の視点で作品に落とし込む。Tシャツやレコードジャケットなど、アートとプロダクトを横断した活動でも知られ、これまで〈コム デ ギャルソン〉や〈ルフトハンザ〉をはじめ、さまざまなブランドや企業とのコラボレーションも行っている。
Instagram:@stefanmarx

飛行機という存在がすごく身近にあった。

ー今回の来日では、ずっとホテルにこもって飛行機の絵を描いていたそうですね。

ステファン: 宿泊した羽田エクセルホテル東急の「ANA ROOM」から空港が見渡せて、景色を眺めながらたくさんの絵を描いていました。

ー部屋から飛行機が見えるんですか?

ステファン: そうなんです。「そこがいい」ってリクエストをして。それから空港の展望デッキでも絵を描いてましたね。そこは誰でも入れる場所だからおすすめです。

ーむかしから飛行機の絵を描いているそうですね。

ステファン: ぼくの作品の原点は、日常の風景を描くことです。はじめて日本を訪れたとき、ウィーンの空港で乗り継ぎの待ち時間がすごく長いことがあって、空港で過ごす人々の絵を描いていました。そのときから飛行機も描きはじめたんです。

ステファン: よく眺めていると、飛行機にはたくさんの機種があるし、航空会社によってデザインが変わる。細かな話になるけど、運航のルートにも興味が湧いてきました。そういった奥深い世界に魅了されて、いまでもずっと飛行機が好きなんです。

ー出身のハンブルグには、ボーイング社に並ぶ航空宇宙企業「エアバス」の工場もありますよね。

ステファン: そうそう。街ではテスト飛行をする飛行機の姿をよく見かけていました。だから飛行機という存在がすごく身近にあったんです。

ーいまでも飛行機はよく乗りますか?

ステファン: ありがたいことに仕事で各地を訪れる機会が増えて、空港に行くたびに飛行機の絵を描いています。いつも早めに家を出て、時間をたっぷり取って。あえて直行便には乗らずに、わざと乗り継ぎをすることもあるくらいです(笑)。

ー飛行機だけじゃなく、空港も好きなんですか?

ステファン: 場所によりますね。実は飛行機を描くのにベストな空港があるんです。ぼく個人の勝手な好みなんですが(笑)。

ー気になりますね(笑)。

ステファン: 好きなのはニューヨークのJFK、それにミュンヘン空港やアムステルダムのスキポール空港も素晴らしい。そして羽田空港もお気に入りの空港のひとつです。あえてあげるなら、いちばんはフランクフルト空港で、いろんな角度から飛行機が見えるし、ターミナルにテーブルがあって、コーヒーを飲みながらゆっくりと絵を描けるから最高なんです。ぼくにとってはアトリエのようなものですね(笑)。

INFORMATION

ビームスT 原宿

住所:東京都渋谷区神宮前3丁目25-15 1F
電話:03-3470-8601
営業時間:12:00~20:00