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フットボールカルチャーを先取りするためにチェックしたい5つの要素。

MUNDIAL JPN meets JOURNAL STANDARD

フットボールカルチャーを先取りするためにチェックしたい5つの要素。

W杯の影響もあるのかもしれませんが、ファッションシーンにおいてもフットボール・カルチャーに熱い視線を送る人がジワジワと増えてきています。そんな折、UKで誕生したフットボールマガジンの日本版『ムンディアル・ジャパン(MUNDIAL JPN)』が創刊。「ジャーナル スタンダード(JOURNAL STANDARD)」と手を取り合い、ポップアップイベントを開催しています。今回はそんな両者の取り組みを軸に、フットボール・カルチャーを先取りするための5つの要素をご紹介します。

  • Photo_Kazunobu Yamada
  • Edit_Yuichiro Tsuji
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ESSENCE_01

MUNDIAL JPNでフットボールのいまを知る。

ここ最近、活発な動きを見せるフットボールカルチャー。W杯の開催がさらに追い風をとなっているように思います。『ムンディアル(MUNDIAL)』は、2014年にリバプールに住むひとりのサッカー好きが出版した雑誌。現在は14号目まで発刊され、フットボール生誕の地であるイングランドでコアなファンに愛される雑誌へと成長しています。

そんな雑誌の日本版として誕生したのが『ムンディアル・ジャパン(MUNDIAL JPN)』です。創刊号となる今号では、プロ選手へのインタビューはもちろん、日常でも取り入れやすそうなフットボールアイテムの紹介やファッションページ、日本古来の蹴球文化である蹴鞠(けまり)の取材を行なうなど、ユニークな目線でフットボールの魅力を伝えています。まずはその編集長を務める佐々木 バーンズ 千尋さんに、創刊に関する想いやアイデアについて聞いてみましょう。

『ムンディアル・ジャパン』を拝見して率直に思ったのが、一般のスポーツ誌とはまったく異なる誌面づくりをしているということでした。

佐々木サッカーのスコアやプロリーグの今後の予想といった内容での紙面づくりは、すでにたくさんの媒体でされているので、私たちの役目ではないと思ったんです。フットボールには、それを取り巻くカルチャーがたくさんあって、もっと多角的なポテンシャルを持っている。そんな魅力をもっと発信したかったんです。例えばユニフォームをファッションとして取り入れてみたり。日本はJリーグが発足してちょうど25年だし、初めてW杯に出場してから20年。このタイミングでもっともっとフィジカルにフットボールのことを好きになってもらえれば、今後の発展にも繋がると思ったんです。

UKの『ムンディアル』の冠を日本で引き継いだのはなぜですか?

佐々木雑誌を作りたいというアイデアがもともとあって、自分たちの力で一から作ることも考えたんですが、ちょうどそんなタイミングで『ムンディアル』と出会ったんです。誌面を拝見すると、私たちが思い描いていた雑誌の方向性とピタリと一致していたんです。それで実際に雑誌を作っている人にコンタクトを取って、どうやって編集しているのか、その作り方であったりアイデアや想いを共有してもらって、日本でも『ムンディアル・ジャパン』として刊行しようということになりました。

具体的に『ムンディアル』のどんなところに惹かれたんですか?

佐々木単純にフットボールが好きで、それを楽しみながら人に伝えているところに気持ちをグッと持っていかれました。コンテンツがバラエティーに富んでいてカラフルだし、いまを追いかけるだけじゃなくてしっかりと昔の出来事に向き合っているところがいいなと。それと、原稿も硬くなくて友達に語りかけるような書き口だったところにも惹かれました。

佐々木さん自身はずっとサッカーに触れていたんですか?

佐々木そうですね。ちょうどJリーグがはじまった年に私も始めました。高校まで部活でやって、そのあとはワンシーズンだけイギリスでプレーもしました。帰ってきてからはサッカーショップで働いたり、サッカースクールの運営に携わったり、広告業界にもいました。

ほぼサッカー漬けの人生ですね。

佐々木いま思えばそうかもしれませんね(笑)。でもそのおかげで、フットボールを愛するいろんな人に会うことができました。そういう人たちの顔を思い浮かべながら企画を考えていますね。雑誌を売りたいというよりも、もっとフットボールに触れて欲しい! そんな気持ちで作っています。

実際の誌面づくりで大事にしていることはどんなことですか?

佐々木ストーリーを伝えることですかね。いまの若い世代からすればW杯出場は当たり前。でも、日本代表が初めてW杯に出たときって、すごい感動したじゃないですか。そういう気持ちを、当時のサポーターの写真を掲載しながら伝えていけたらなぁって。あの時代があっていまに至ることを少しでもわかってもらえたらうれしいですね。

ジワジワとフットボール熱の高まりを感じますが、それをより楽しく享受するにはどんな視点を持てばいいですか?

佐々木日本のフットボールリーグって、Jリーグだけじゃないんですよね。地域のリーグでもしっかりとスポンサーがついて、元代表選手が所属したりしていて、すごく層が深くなっているんです。そういった地域リーグにも目を向けることで、さらに身近に、より広い視野を持って楽しめるんじゃないかと思います。あとは現場に足を運んで欲しいですね。お酒好きな人ならビールを飲みながらスタジアムで観戦するのもすごく楽しいですし、ゴール裏やサイドピッチなど、観る場所によって全然ちがう景色が広がっているのもユニークで、その差を楽しむのもおすすめです。フットボールは本当にいろんな可能性を秘めていて、ファッションとか、自分の好きな物事との接点が必ずあると思うので、そこを入り口にまずは興味を持ってもらいたいですね。

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MUNDIAL JPN × JOURNAL STANADRDを着る!

ファッションが好きな人がさらにフットボールカルチャーを楽しむなら、まずは着ることからはじめてみるのはいかがでしょうか? 今回『ムンディアル・ジャパン』は、「ジャーナル スタンダード」やスポーツブランドの〈アンブロ(UMBRO)〉と手を取り合ってコラボレートアイテムをリリースしています。ということで、そんなアイテムの数々をここで紹介していきます。

〈UMBRO × MUNDIAL JPN〉ゲームシャツ 各 ¥11,000+TAX

「ムンディアル」のエンブレムが胸に付いたゲームシャツは〈アンブロ〉とのコラボレートアイテム。涼しげなカラーリングが暑い季節とマッチします。ボディに描かれたパターンをよく見ると、雑誌名のイニシャルが浮かび上がってくるのが分かりますか? 後身頃の首元に日の丸があしらわれているのもポイントです。

〈MUNDIAL JPN × JOURNAL STANDARD〉プリントTシャツ 各¥5,000+TAX、ポケットTシャツ(写真下段イエロー、ピンク) ¥4,000+TAX

過去の日本代表のユニフォームをオマージュしたノスタルジックなものや、8bitで描かれた可愛らしいキャラクターなど、色とりどりの表情がユニークなTシャツの数々。グラフィックは、MHAK、COOK、山本直樹、Fatrat1976といったストリートを熟知したアーティストたちが担当しています。ユーモアを効かせつつ、ファッションとして取り入れやすいデザインに落とし込むあたりは、さすがのひと言です。

〈MUNDIAL JPN〉ナップサック ¥3,000+TAX、タオルマフラー ¥2,500+TAX、トートバッグ ¥1,500+TAX

最後に紹介するのはサッカー観戦やプレイへ出かけるときに使える3種の神器を、『ムンディアル』流に昇華したオフィシャルアイテム。フットボールの息吹を含んだデザインは、スタジアムではもちろん、日常生活においても活躍してくれそうです。

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アートとして、目と心で楽しむフットボールカルチャー。

続いては、フットボールとアートの融合をご覧入れましょう。それをやってのけたのはニューヨークで活躍するアーティスト、「ボデガ・ローズ(Bodega Rose)」です。植物が好きだという彼女は、ボールを植木鉢に見立て、スポーツをアートとして見て楽しむものへとアップグレードしています。

もともとはバスケットボールを使った作品を多くリリースしていましたが、先日「ジャーナル スタンダード 表参道」で行われた『ムンディアル・ジャパン』のローンチパーティでは、〈アンブロ〉のサッカーボールを使用して作品を生み出していました。そんな「ボデガ・ローズ」ことオリビアさんに、自身の活動について語ってもらいました。

「ボデガ・ローズ」のコンセプトを教えてください。

オリビア私は大学で植物に関することを学んでいました。自分の好きな植物とストリートカルチャー、そしてニューヨークという都市から得るインスピレーションとの融合を「ボデガ・ローズ」では目指しているんです。

どうして植物に惹かれるんですか?

オリビア両親が植物好きで、小さい頃から緑に囲まれた生活を送っていました。植物が周りにあるだけで心が落ち着くし、癒しの効果を感じるんです。残念ながらマンハッタンはコンクリートだらけ。だから、家の中だけでも植物を楽しめる空間にしたいと思ったんです。

「ボデガ・ローズ」ではスポーツブランドのボールを器として使っていますよね。どんなきっかけでそのアイデアが生まれたんですか?

オリビア家の中に植物があふれて、とうとう鉢がなくなってしまったんです。そこで身の回りにあるものを使うアイデアが生まれました。ニューヨークでは至るところでみんなバスケットボールをしているし、スニーカーカルチャーや、ひいてはストリートとも深い関わりを持っている。意外な組み合わせかもしれないけれど、自分にとってはすごく身近に思えたんです。

普段はバスケットボールを使って作品を作っていますが、今回はサッカーボールを使用しています。気持ちに変化は生まれましたか?

オリビアこうして新しいことに挑戦することはいつも刺激的で楽しいですね。

ニューヨークではフットボールの盛り上がりを感じることはありますか?

オリビアすごく感じますよ。つい最近、ニューヨークのファッションウィークで、とあるブランドがフットボールの要素をふんだんに取り入れたコレクションを発表していました。街中でもフットボールの広告をよくみかけますし、間違いなくホットなトピックだと思います。

最後に「ボデガ・ローズ」の今後の目標を教えてください。

オリビア今度、ニューヨークにあるMOMAで展示を行うので、それを成功させること。あとは、大きな会場を使って自分の森を作りたいですね。そしてアパレルのほうも今後は力を入れていくつもりなので、チェックしてくれたらうれしいです。

ESSENCE_04

まだまだある! フットボールを楽しめるグッズとTシャツ!

先ほど紹介した『ムンディアル・ジャパン』のコラボレートアイテムの他にも、「ジャーナル スタンダード」ではグッズやアパレルを用意しています。どこから掘り起こしたのか、往年のW杯関連のアイテムや、フットボールファンのみならず音楽好きをも虜にする、あのバンドをモチーフにしたTシャツもラインナップしています!

〈Used〉腕時計 ¥4,000〜5,000+TAX、ミサンガ ¥1,800+TAX、ぬいぐるみ ¥1,000+TAX、キーホルダー 各¥1,500+TAX、バッジ ¥850+TAX、ピンバッジ 各 ¥750+TAX

〈Used〉Tシャツ ¥4,200~¥5,000+TAX

過去に開催されたW杯のオフィシャルグッズや、ブート(?)のような派手なグラフィックが目を惹くユーズドのTシャツ。懐かしさを感じるのもいいですし、話のネタとしても、このあたりのアイテムはいまの気分にドンピシャでハマるのではないでしょうか。かわいいキャラクターにもぜひご注目を。

〈Noel & Liam Gallagher × Cummins〉Tシャツ 各¥6,000+TAX

マンチェスター生まれのフォトグラファー、ケヴィン・カミンズが撮影したオアシスのギャラガー兄弟の写真をプリント。デビューアルバムである『oasis』を発表した1994年当時のふたりです。いまとなっては貴重とも言える仲睦まじい姿をキャッチしています。しかも、彼らが着ているのは地元のチームであるマンチェスター・シティのゲームシャツなのです。

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大盛況だった『ムンディアル・ジャパン』ローンチパーティの出来事をチェック!

さて、最後に先日「ジャーナル スタンダード 表参道」にて行われた『ムンディアル・ジャパン』のローンチパーティの模様をお届けします。たくさんの来場者たちが集まり、大盛況のうちに幕を閉じた当日。その盛り上がりの片鱗を見るだけでも、フットボール・カルチャーの熱を感じることができるはずです。

まず入り口にはフードのコーナーを構え、来場者の胃袋を満たします。『ムンディアル』がUK発のフットボールカルチャー・マガジンということで、メニューはミートボールのサンドイッチとフィッシュ&チップス。一緒に提供されたビールとの相性が抜群です!

会場のBGMを担当したのは、フットボール好きとしても知られるJAZZY SPORT 主宰のMasaya Fantasistaさん。涼やかで軽快な音楽でムード作りをしてくれました。

時間が経過するごとに、お店にはどんどん人が集まってきます。今回は先ほど紹介した「ボデガ・ローズ」のワークショップが行われ、彼女の作品を購入することができました。作品が次々と旅立っていく様子を見るのは、なかなか気持ちのいいものでした。

一方『ムンディアル・ジャパン』のコーナーでは、〈アンブロ〉とのコラボレートアイテムに特製のプリントをあしらうサービスを実施。自分だけのオリジナルシャツがつくれるということで、こちらにも来場者が殺到していました。

イベントスタートから終わりまで、人であふれかえっていた「ジャーナル スタンダード 表参道」。来場者の多さが、フットボールカルチャーの盛り上がりぶりを証明しています。同ショップでは今後もフットボール関連のネタを用意しているとのことなので、まずはW杯でも見ながら自分のなかにある熱を高め、次なるニュースを待つことにしましょう。

JOURNAL STANDARD 表参道

住所:東京都渋谷区神宮前6-7-1
電話:03-6418-7961
営業:11:00~20:00(不定休)
journal-standard.jp/
instagram:@jounalstandard.jp

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