それでは〈ナンガ ホワイトレーベル〉についても、もう少し詳しく教えていただけますか?
新明〈ナンガ〉に「ムーンロイド」が別注しているエクスクルーシブラインで、型や生地から作っているのが特徴です。あと、インラインの〈ナンガ〉で一番ダウンのロフトが高いのは860フィルパワーなんですが、〈ナンガ ホワイトレーベル〉はすべて940フィルパワーのダウンが封入されています。
通常の〈ナンガ〉も高品質で知られていますけど、それ以上に質のいい羽毛を使われてると。名前も“最強ダウン”ですしね。
新明そうなんですよ(笑)。ただ〈ナンガ ホワイトレーベル〉を立ち上げた旭川市っていうのは、日本の観測史上もっとも寒い記録を持っている街だったんです。当麻町も、11月下旬にはすでに気温が氷点下5度くらいですし、真冬の夜にはマイナス30度くらいになります。ヒゲが鼻息で凍るレベル。冗談ではなく(笑)。
当麻町の多くの人は、アウトドアメーカーのダウンを着ているんです。でも、それはあくまで山用。温度調整のためのレイヤードが前提なんです。だから、なかにフリースとかを着込まないと、風が入ったりして意外と寒い。でも、北海道の家って本当に暖かいから、ダウンの下はだいたい薄着なんですよね。なので、一枚で完結するアウターを、という想いを込めて“最強ダウン”というネーミングにしたわけです。
最強シリーズで最初に作られたのが、フロントポケットを配したオーソドックスなフーデッドジャケットである「最強ダウンジャケット type1」。ほかの2モデル同様、高レベルの防水透湿素材でありながら脅威の柔らかさと軽さを持つ「オーロラテックスライト」を使用。940フィルパワーの上質ダウンによって、Mサイズで約680gと言う抜群の軽さを実現。
¥83,000+TAX
「最強ダウンジャケット type1」以上の防風性を備える「最強ダウンジャケット type2」。シュラフなどに用いるドライチューブを、フロントに2重で設けることで、ダウンジャケット最大のコールドスポットである前身頃の保温性が飛躍的に向上。アシンメトリーなフロントポケットのレイアウトは見た目にもいい。
¥86,000+TAX
よりミニマルになった最新作「最強ダウンジャケット type3」。レトロアウトドア然としたスタンドカラーのデザインで、保温性はシリーズ屈指。水を弾いて湿気を通すウルトラドライダウンを使っているので、水濡れによる保温力低下が、従来のダウン製品に比べて格段に軽減されているのもポイント。脇下にはベンチレーションのジップを備えているので、暖かくて蒸れ知らず。
¥80,000+TAX
新明「最強」シリーズはデザイン違いで3型あります。暖かさもそうですが、軽さも徹底的に追求していまして。
新明「オーロラテックスライト」という〈ナンガ〉さんで開発した完全防水の素材を表面に使っています。
なぜ、この素材を選んだかなんですが、雪が降ってるときに外を歩いていると、肩に雪が溜まるんです。でも、北海道って室内はとても暖かい。そのまま居酒屋とかに行くと、その雪が溶けて染みちゃうんです。だから、暖かさもそうですが、防水っていうのもぼくらの生活には必要不可欠でして。