自然に学び、仕事に生かす
陽光が降り注ぐある春の日、中鉢さんが訪れたのは、静岡県の山中にある不動の滝自然広場オートキャンプ場。フェスの仕事で関わりのある友人が管理しているため、打ち合わせがてらキャンプをしに来ることが多いそう。
「20代の頃からキャンプやクライミングを楽しんでいて、アウトドア歴は10年以上になります。いまでも1シーズンに数回はキャンプに出かけます」
テントにシェラフ、クッカーに焚き火台と必要なアウトドアギアは、仕事でも使っている収納力の高いミニバンに入れて持ち運びます。テントの設営も慣れたもの。景色のいい場所を見つけたら、早速テントを広げ、ペグを打ち、手早く設営していきます。身につけているジャケットは防水透湿性を備えているので、汗をかく作業をしても快適。タフな素材なので、汚れや破れも気になりません。
「アウトドア好きの友人が多いので、みんなで連れ立ってキャンプに行くことが多いです。そのため、テントは大きめのものを愛用しています。ソロキャンプも魅力的ですが、ぼくはやっぱり自然の中で友人たちとリラックスして過ごすのが好きですね」
テントが完成したらテーブルやチェアをセットして、焚き火の準備。お湯を沸かしてコーヒーを淹れたところでホッと一息。
「ぼくは昔から食事係なんです。お酒のつまみになるような簡単な料理をサッと作ります。夏の定番料理はそうめん。自然の中で食べるとまた美味しいんです。料理を作ったら、後は何もせずに焚き火を眺めながらのんびりした時間を楽しみます」
〈コロンビア〉のパンツはストレッチ性を備えているため、アクティブに動き回れるだけでなく、リラックスしてくつろぐこともできます。
「アウトドアを満喫したいからこそできるだけ快適な服装でいたいんです。そのためには機能性を備えたウェアは不可欠ですね」
キャンプ場のすぐ脇には、綺麗なせせらぎがありました。中鉢さんは防水シューズを履いて、浅瀬に分入ります。
「特に釣りをしたりすることはありませんが、都会にはない綺麗な小川を眺めたりするだけで心が癒されます。防水シューズがあれば、自然を一層満喫できますね」
同じシューズのまま、今度は山道をトレッキング。美しい木漏れ日が降り注ぐ中、自分のペースでゆっくり歩きます。
「植物の仕事をするようになってから、自然に対する見方が変わりました。どんな植物がどのように生えているのか、どのように木の実が成っているのかなど、じっくり観察するようになったんです。装花をする際には、できるだけ自然に見せた方がいい場合もある。そんなとき、自然から得た知識が役に立つんです」
バックパックも背負わない中鉢さんのスタイルは軽快そのもの。
「このベストに必要なものは大抵入りますから。なるべく軽装でいた方が、リラックスして自然を楽しめます」
ひとしきり周囲を散策した中鉢さんはここで頭を仕事モードに切り替えます。キャンプ場のエントランスにあるロックガーデンに新しく植物を植えるように依頼されていたのです。
「このキャンプ場を訪ねるたびに、植物を何本か植えて帰るのが恒例になっています。仕事のついでに遊ぶような感じですね(笑)。冬場はかなり気温が低くなるエリアなので、寒さに強い植物を選んで植えています」
この日用意してきたのは、寒さに強いブラヘア・アルマータというヤシの一種、そしてラベンダー。穴を掘り、土を作り、植物を植えたあとで肥料や除虫剤を撒く。かなりハードな作業です。
「仕事の時も作業着を着ることはありません。あくまでタウンユースの服を仕事でもアウトドアでも着ていたいんです。その点、〈コロンビア〉のウェアは最適ですね。洗練されているのに機能的で、作業をするときにもガシガシ使えます」
自然の中で花を愛でる新しい遊び方。
ひと仕事終えた中鉢さんは、今度は自分のために作業を開始します。ミニバンに満載してきたのは背の高い鉢植えの植物とたくさんの切り花。これでキャンプサイトの周りを彩るのです。
「アウトドアで開催するフェスのステージを植物でアレンジするので、見え方を研究したいという意図もありますが、自然の中に別の自然を持ち込んでみるのも面白いかなと思って。普段、キャンプをする時もぼくが花を持ってくると思って、友人が花瓶を用意してくれていたりするんです。実際、テーブルの上にちょっと花を生けておくだけで、ずいぶん贅沢な気分になれます」
鉢植えは仕事で使うブリキのバケツに入れてテントの入り口の目隠しに、切り花はひとまず水をためたクーラーボックスでストックします。
「今日持ってきた植物は、どれもニュージーランドやアフリカなど温かい地域のものです。日本の植生とはまったく異なる植物をあえて自然の中に配置することで、コントラストを楽しみたいと思いました」
そう語りながら、中鉢さんは花の茎をカットしていきます。ベストの中には、ハサミ、ノコギリ、ナイフ、ワイヤー、輪ゴム、グローブなど、作業で使うものをたっぷり収納しています。
「ポケットの多い服は本当に役に立ちます。このベストは特に、ポケットの大きさや種類、位置に応じて道具を効率的に収納できるので重宝します。フェスに出店して花を販売することがあるのですが、お釣りを入れておくのにも便利です」
中鉢さんが手際よく花を生けていくのは、なんとアウトドア用のタンブラー! 何種類もの花を巧みに組み合わせて、見事なフラワーアレンジメントを完成させました。
「花を生けるのはちゃんとした花瓶じゃなくてもいいんです。アウトドアでなら、タンブラーでもいいし、飲み終わったお酒のビンなどでもいい。花のあるシチュエーションを気軽に楽しめばいいと思います。今回使ったのは、どれもドライフラワーにできる花。アウトドアで楽しんだ後は、家に持ち帰って思い出の品として部屋に飾ることもできますよ」
自然の中に置かれることで、その魅力をさらに際立たせた植物たち。さすがのセンスです。しかし中鉢さんは、「フラワーアレンジメントは、ファッションと同じで、いい悪いじゃなく、その人の個性が出ればいいんじゃないかと思っています」と語ります。
「以前にアパレルの仕事をしていましたが、フラワーアレンジメントとファッションには共通点が多いと実感しています。服には色彩や質感、サイズやシルエットといった要素があり、それらのバランスを考えながらコーディネートしていきます。そして、あえてバランスを崩してハズしてみたりもする。フラワーアレンジメントをする時もそれを意識することが多々あります」
自然の中で花を愛でるというアウトドアプラスαの楽しみ方。皆さんもぜひチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
アウトドアプラスαを実現するコロンビア。
アウトドアプラスαをもっと楽しく快適にしてくれるのが、〈コロンビア〉のアイテムたちです。どれも確かな機能性の裏付けがあると同時に、アウトドアでもタウンでも着られるファッション性を備えています。これからの季節はフェスでも活躍してくれること間違いありません。
MOUNTAINS ARE CALLING™️ Ⅱ JACKET
3レイヤーの防水透湿素材、オムニテックが雨の浸入を防ぎつつ、内部の湿気を放出して快適な着心地を保ちます。しなやかで伸縮性にも優れており、ストレスなく動き回れます。コンパクトに収納できるスタッフバッグ付き。¥27,500+TAX
フェスを手ぶらで楽しめるようにデザインされた多機能ベスト。フロントにはペットボトルポケットやスマートフォン用ポケットをはじめ、大小のポケットを装備。背面には小型の折りたたみチェアを収納できる大型ポケットが付いています。¥18,000+TAX
TERMINAL DEFLECTOR™️ PRINTED LS
炎天下で機能を発揮してくれるロングスリープシャツ。生地表面に配したドットプリントが太陽光が効果的に反らして、強い日差しを軽減します。また、吸水速乾機能を備えているので、常にドライな着心地をキープできます。¥7,900+TAX
WHITESTONE POINT™️ LIGHTWEIGHT PANT
4ウェイストレッチ素材を使用することで、動きやすさと快適さを実現したソフトシェルパンツ。撥水性と防汚性を備えているので、汚れや水濡れを気にせずアウトドアをアクティブに楽しめます。洗練されたシルエットなのでタウンユースにも◎。¥12,000+TAX
HAWTHORNE™️ RAIN Ⅱ ADVANCE OMNI-TECH™️
防水透湿機能、オムニテックを採用したミッドカットのレインシューズ。雨や水の浸入を防ぐだけでなく、高性能なビブラムソールが濡れた路面をしっかりグリップ。それでいて、幅広い着こなしに似合うデザイン性を備えています。¥12,000+TAX