ブランドと消費者を急速に縮める橋渡し役。
もとは〈アーバンリサーチ ドアーズ〉に端を発したフェスではありますが、いまでは会社全体の取り組みとして、より多くのブランドが出店。加えて、地元農家やショップも参加し、名産品も多く並びます。
もちろんフェスなので、音楽ライブも見どころのひとつ。標高が高いとあって、音色も一層、クリアに響き渡る。


「ロックフェスのような激しさ」はないけれど、こんなにもメローでチルな雰囲気は「TGF」ならでは。
堀込泰行や坂本美雨 with COINN、民謡や伝統リズムと汎ブラック・ミュージックの融合を柱にしたアラゲホンジ、mitatakeの見田諭のギターデュオ・The BOCOSなど、磐石なアーティストによるミニマルなタイムテーブル。たくさんの知らないアーティストに触れ発掘したい、というひとには物足りないかもしれません。でも、「TGF」はこれがいいんです。


同じライブステージで行われたマジックショーや、スティールパンの発表会などでは、
ステージ上でもお構いナシに、子どもたちが押し寄せる盛況ぶり。
東京からクルマを走らせ、3時間ちょっとのエスケープ。高原の小さな庭での体験を通して、実に濃密な時間を過ごすことができる「TGF」。
いくら普段から気に入って着ている・使っているモノであっても、そのブランドの取り組みやフィロソフィーにはなかなか思い至らないもの。しかし「TGF」では、ごく自然な形でブランドとの距離がグッと縮まります。それも、たった数十分の体験を通して、急速に。
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