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ジェリー鵜飼が考える山、家、街とメリノウールとの関係。
Icebreaker in the lifestyle

ジェリー鵜飼が考える
山、家、街とメリノウールとの関係。

天然繊維でありながら、化学繊維にも真似のできない優れた機能性を数多く持つメリノウール。ニュージーランドで誕生した〈アイスブレーカー〉は、いまやグローバルなメリノウール専門メーカーとして、押しも押されぬNo.1ブランドの地位を築いている。今回はイラストレーター・デザイナーとして、はたまた〈ウルトラ・ヘビー〉や〈マウンテン・プア・ボーイズ〉の一員として、さらには重度のアウトドア・フリークとしても知られるジェリー鵜飼さんに、メリノウールの魅力を存分に語ってもらった。

  • Photo&Text_Masaaki Mita
  • Edit_Shinri Kobayashi

過酷な都市の環境でも有効なメリノウール。

山で快適なメリノウールが、街でも快適でないはずがない。普段の生活で、ジェリーさんはどうやってメリノウェアを取り入れているのだろう?

「メリノ好きな人にたぶん共通しているのが、ずっと着ていても気持ちいいから着替えるのが面倒になっちゃって、風呂入っても着替えずにまたそれ着ちゃうんだよね。俺がそうなんだけど(笑)。さっき言ったようにメリノって臭くならないでしょ。そこも結構大きなポイントだから、1日で着替えちゃうのがもったいない。2〜3日連チャンで着ちゃう。だから脱いで置いておくと奥さんがすぐに洗っちゃうから、ちょっと別の場所に置いておいたり(笑)。むしろ1回脱いで着るとちょっと自分の温もりが残っていて、袖を通すときに洗いたてより気持ち良かったりね」

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夏の冷房や冬の暖房、吹き抜けるビル風やヒートアイランド現象など、都会の街は、実は山に負けず劣らず急激な気温や状況の変化が起こる環境でもある。

「都会って意外とお店に入ったら寒かったり、電車に乗ったら暑かったり、気温の寒暖差が激しいからね。でもメリノは暑いと涼しく、寒いと暖かく感じる天然の調温・調湿機能が備わっていて気温の変化にも対応してくれるから、実は街着としても優れているのかもね。冬にセーター着てて、お店に入ったら外と気温がぜんぜん違うから脱ぎたくなるときってあると思うんだけど、下にメリノ着てたら寒暖差があってもそんなに気にならない。友達の本間良二(スタイリスト・Brown by 2-tacsデザイナー)という男は、それでフィールドテストしてて、居酒屋に行ってもあまり脱がないことにしてるんだって(笑)」

メリノウールの特筆すべき機能性のひとつに、「濡れても保温性を維持する」ことがある。たとえば山ではハイク・アップ中に大汗をかき、稜線に出た瞬間に強風にさらされて一気に冷えてしまうこともよくあるが、こういった事態は街でも起こりうる。だが濡れても暖かいメリノウールならば、そんなときも安心だ。

「娘を幼稚園まで片道5キロを自転車で送り迎えしているんだけど、結構坂道が多くて汗だくになるのね。でも帰りは下り坂が多いから風を受けて寒かったりして。だから幼稚園に送りに行く日は、朝から『今日もメリノだな』って。あとみんなに試して欲しいのが、風邪ひいたときとか、寝汗いっぱいかくときってあると思うんだけど、普通のコットンのTシャツだと汗かくとすごく冷えて不快だから、一回起きて着替えたりするじゃない? でもメリノだといっぱい汗かいてもそんなに嫌じゃないんだよね。だから風邪のときにメリノ着て寝るのもおすすめ。あの不快感がない」

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