Case 02_ Photographer With HOSP
靴の脱ぎ履きが多い仕事だからカカトを踏んで履けるのはうれしい。PROFILE
1983年生まれ、大阪府出身。大阪芸術大学を卒業後、スタジオ勤務を経て2009年に写真家の木寺紀雄氏に師事。2012年の独立後は、雑誌や広告を中心に活躍する他、アーティスト写真の撮影もおこなう。 一方ではムービー撮影を手がけたり、「杜写真館」という名の出張写真館もスタートするなど、枠にとどまらない活動をしている。
ー 松木さんが写真を撮るときに大事にしているのはどんなことですか?
松木:ぼくは撮影現場でいろんな可能性を試したいタイプなんです。
ー 「いろんな可能性を試したい」というのはどういうことですか?
松木:ある程度自分の中で「こう撮る」というのを決めて撮影に臨むカメラマンさんもいらっしゃるんですが、ぼくの場合は決められたものというよりも、自分がハッとした瞬間を撮りたいという気持ちがあります。技術はもちろん必要ですけど、それよりも、その現場で何が起こっているのか、その場所でいい写真を撮るにはどうしたらいいのか、そうしたアイデアや可能性を追求することでいい作品が生まれると思うんです。
ー 予定調和ではなく、いろんな要素が組み合わさって生まれる偶然性を探りたいと。
松木:そうですね。あと、ぼくは最近「杜写真館」という出張写真館をはじめたんです。普段の撮影とはちがって誰が来るかわからない緊張感があるし、その人と会話をしながらダイレクトなやりとりができる。慣れてしまうと、ぼくが思う偶然性を発見しづらくなってしまうんです。なので、そうした瞬間を見逃さず、なおかつそのときにいつでもシャッターを切れるようにしたいなと思っています。
ー そうした写真を撮るために、服装の面で気を使うことはありますか?
松木:角度を変えたり、望遠レンズを使って遠目から写真を撮ったりして、とにかく動き回ることが多いんです。なので、ストレスを感じないことや動きやすさというのは重要ですね。だから靴に関しても動きやすくて、脱ぎ履きがしやすい靴を選びますね。革靴とか硬い靴は苦手なんです。
ー 動きを制限せずにいつでもシャッターを切れるようにしておきたいということですか?
松木:そうですね。
ー その点でこの「HOSP」はいかがですか?
松木:よかったですよ。クッション性もあるし、ベルクロタイプなのでホールド感も自分で調節できます。紐靴だと動き回って靴紐がほどけるという心配があるけど、これならその心配も無用ですから。デザインもシンプルだし、気になったところはないですね。
ー この靴はもともと病院で履くためのシューズが原型になっています。
松木:履き心地がいいですね。アッパーが汚れなさそうな素材なのもうれしい。スタジオでの撮影だと、土足で入っちゃいけないエリアもあったりして、靴の脱ぎ履きが多いんですよ。だから、カカトを踏んで履けるというのもいいですね。カカトを踏まずにちゃんと履いたときも、ヒール部分が柔らかい素材なので気持ちよかったです。
ー この靴を履くにあたって、コーディネートで意識したことはありますか?
松木:先ほど話したように動きやすい服というのが前提にあります。あとは普段通りといえば普段どおりなんですが(笑)、友達のブランドのパンツを履いたりとか、ぼくは大阪出身なので大阪のブランドのスエットを着たりとか、自分らしく着ています。この靴を意識したことといえば、シャツとコートの色を合わせたくらいですね。とはいえ茶系の服はよく着るので、これもいつも通りなんですが(笑)。靴がシンプルなので、とくになにも気にせず履けるというのがいいですね。
810s HOSP
ナースシューズをデイリーに使いやすくアレンジした「HOSP」は、機能性と快適性が両立したアイテム。カカト部分は柔らかなストレッチ素材を採用して、踏んでも履ける仕様。中敷きには低反発インソールを導入し、長時間の立ち仕事をサポート。ベルクロタイプのアッパーで脱ぎ履きがラクな上に、デザインもシンプルかつ上品にまとまっている。