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ワーク ノット ワークの哲学。サイモン・テイラーが語るクリエイティブの源泉。
Interview with Simon Taylor About WORK NOT WORK

ワーク ノット ワークの哲学。サイモン・テイラーが語るクリエイティブの源泉。

「ファッションをデザインするのではなくて、着る人のアイデンティティを創造したい」。これは、自由な精神を持ち合わせた人々のためのものづくりをおこなうブランド〈ワーク ノット ワーク(WORK NOT WORK)〉のディレクター、サイモン・テイラーが語った言葉です。映画『トレインスポッティング』のアートワークや、UnderworldのMVを手がけたことでも知られるイギリスのクリエイティブ集団「トマト(TOMATO)」。その創立メンバーとしても知られる彼に、ブランドスタートから8年の時が経過しようとしているいま、改めて、立ち上げに至る経緯やデザインへのこだわり、そして2020年春夏シーズンの見所や今後のことについて語ってもらいました。

  • Photo_Shinji Serizawa
  • Text_Yuichiro Tsuji
  • Edit_Yosuke Ishii

今シーズン、〈ワーク ノット ワーク〉のキーとなる3着のアイテム。

自身のクリエイティブに関して赤裸々に語ってくれたサイモンさん。ロンドンで育ってきたバックグラウンドや「トマト」での活動によって培ってきた自身の感性、そして日本の伝統を組み合わせたコレクションは、まさに「シティ・エスニック」と呼ぶにふさわしい仕上がりになっています。最後に「サンライズ」と題した2020年春夏のキーとなる3つのアイテムを本人の言葉と共にご紹介。8年の歳月と共にさまざまな実験を繰り返しながら、納得のいくクリエイションを行なってきた〈ワーク ノット ワーク〉のひとつの到達点ともいえる珠玉のアイテムをご覧ください。

「ロンドンのカフェレーサーを思い起こさせるジャケットに『マスマティック』のグラフィックを乗せました。袖にはファスナーを付けていて、開閉することでシルエットを変形できます。映画『アキラ』で金田が着ていたようなアイテムに近いですね(笑)。私はあの映画が好きなんです。共地のパンツもあって、そちらもシルエットを調整できるような仕様になっています」

〈WORK NOT WORK〉マスマティックパターンZIPバーナージャケット ¥62,800+TAX
〈WORK NOT WORK〉マスマティックパターンZIPバーナーベスト ¥48,800+TAX

「こちらは『アーキテクト ジャケット』と呼んでいるもので、街で軽くボールを蹴ったり、一方ではそのままオフィスで仕事もできるような多目的な使い方ができる一着です。私の国では木材屋であろうとスーツを着ていました。動きやすさを確保しながらも、美しいラインが出るようなシルエットを追求し、ボタンやポケットのミニマルなディテールにもこだわりました」

〈WORK NOT WORK〉ウェザークロスアーキテクトジャケット ¥42,800+TAX

「『バーナー ジャケット』は、数年前にアリゾナへ降り立ったときにとある鉄工場を訪れたときの記憶がベースになっています。そこで働いている人たちが着ているジャケットがとてもクールでした。肉厚の生地で丈夫なんだけど、襟がなくて首元のラインが際立っていて品がよかった。そのアンバランスな魅力に惹かれてデザインしたアイテムです」

WORK NOT WORK〉刺し子バーナージャケット ¥56,800+TAX
WORK NOT WORK〉刺し子バーナーウエストコート ¥32,000+TAX

INFORMATION

WORK NOT WORK
URBAN RESEARCH KITTE丸の内店

住所:東京都千代田区丸の内2丁目7番2号 JPタワー KITTE丸の内1F
電話:03-6269-9170

WORK NOT WORK
URBAN RESEARCH MARUYA GARDENS

住所:鹿児島県鹿児島市呉服町6-5 マルヤガーデンズ1F
電話:099-295-0111

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