PROFILE

左:エリック・ファーガリンド
右:ペーター・ヨンソン
1999年、ストックホルムにスニーカーショップ「Sneakersnstuff(SNS)」を共同でオープン。その後はロンドン、パリ、ニューヨーク、ロサンゼルス、ベルリンにも店舗を構える。2019年12月14日、アジア初となる店舗「SNS TOKYO」を東京・代官山の「ログロード代官山」にオープン。
ストックホルムから世界へ。そして東京へ。
ー 「SNS」がオープンしてから昨年で20年を迎えました。これまでの歩みを教えてもらえますか。
エリック:もともと熱狂的なスニーカーコレクターだった私たちは、スニーカー好きが高じて、ストックホルムに「SNS」をオープンしました。1999年のことです。その直後にオンラインストアも立ち上げました。

ペーター:当初は若かったこともあり、自分たちが好きなものだけを仕入れて販売していました。パッションでやっていた部分が大きかったかもしれません。それから数年が経ち、ビジネスとして軌道に乗せることを意識するようになって、2011年から海外進出をスタートさせました。
エリック:「SNS」はストックホルム市内に何店舗も構えるようなビジネスモデルではありません。ビジネスを拡大するには、海外に目を向ける必要があったのです。
ー 「SNS」は日本のコアなスニーカーフリークからも知られた存在です。なぜいま、このタイミングで、東京に店舗をオープンすることになったのでしょうか?

エリック:2011年に「SNS」をグローバルで展開しようと決めたときから、東京に店舗を出す構想はありました。でも、なかなかタイミングがあわなくて。いまようやくオープンできる運びとなったというわけです。
ー 東京のスニーカーシーンをどのように捉えていますか?
ペーター:スニーカーシーンはグローバルで均質化しています。東京がマーケットとして大きいのはたしかですが、シーンとしては他の都市と大きく違うわけではありません。
エリック:日本人は並ぶのが上手だな、とは思いますね。大きな混乱もなく、みんな整然と並んでいる印象です。他の都市ではひどいところもありますから。
ペーター:私たち自身、かつては「アトモス」や「ミタスニーカーズ」でよく買い物をしていました。裏原宿にはナイキの限定商品を扱うこぢんまりとしたお店もありましたね。でも、自分たちでお店を構えてからは、買い物するために街を歩くことはほとんどなくなりました。私たちが東京を訪れるのは、インスピレーショントリップとしての意味合いが強い。東京はさまざまなインスピレーションを私たちに与えてくれます。行く場所はスニーカーショップに限りません。
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