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牧田耕平が監修したagnès b. JEANSのすべて。

牧田耕平が監修したagnès b. JEANSのすべて。

1975年の立ち上げからフレンチカジュアルを追求し続ける〈アニエスベー(agnès b.)〉。守るべきものは頑なに守り、一方では柔軟に新しいエッセンスを取り入れ、両者を上手に共存させながら独自のアイデンティティを確立してきました。そんなブランドの姿勢を表すアイテムとして満を持して発表したのが「agnès b. JEANS」です。監修したのは、大阪を拠点にものづくりをおこなう〈ザ ユニオン(THE UNION)〉の牧田耕平さん。兼ねてからワークウェアをつくり続けてきた〈アニエスベー〉がどのような経緯で組んだのか、発売に合わせて上京した牧田さんに製作の裏話を聞きました。

  • Photo_Shota Kikuchi
  • Text_Yuichiro Tsuji
  • Edit_Ryo Muramatsu

デニムには持ち主のストーリーが込められる。

ー フィッティングする際はジャストサイズがおすすめだと聞きました。

牧田:そうですね。ちょっとしんどくてもジャストがいいと思います。そしたら生地のよさをわかってもらえると思う。ぼくはいつもワンサイズ大きめで穿くんですけど、これに関してはジャストなんですよ。

ー 色落ちの加工をしたデニムをリリースするブランドもありますが、今回はリジッドのみ。そこに潔さを感じます。

牧田:ウォッシュは〈アニエスベー〉のフィロソフィーに反するんです。ご本人も好きじゃないみたいで。ぼくも同じ意見なのでちょうどいい。ワンウォッシュでもなく、糊がついたバキバキのリジッド。でも、サンフォライズで縮みにくい加工がされているので、洗っても大丈夫です。

ー はじめに洗濯したほうがいいですか?

メンズサイズは27インチから34インチまで。牧田さんはジャストサイズで穿いていて、写真は穿きだしてから10日目とのこと。シワがなじみ、表情が出てきているのが分かる。

牧田:穿く前に洗濯をして糊を落としてから穿いたほうが色落ちがよくなります。乾燥機かけても全然大丈夫で、生地をよりギュッと詰めてから穿くといい感じになりますよ。逆に色落ちをそんなにさせたくない人は洗わずに穿いたほうがいいですね。そこはもうそれぞれ好みだと思います。

ー 乾燥機にかけてもいいんですね。

牧田:全然大丈夫です。縮率が1%~3%くらいで、縦方向の縮みが強いんです。だから一回洗ってから丈上げをしてもらうのがいいかな。乾燥機にかけると風合いがよくなるのと、糊が落ちて肌触りがふわっとして柔らかくなるんです。そこから穿き続けてシワを定着させるのがおすすめですね。

ー ウォッシュ加工をつくらなかった理由が分かりました(笑)。

牧田:膝の位置とか全然違ってきますからね。そんな色落ちするわけないやん! って(笑)。人それぞれ色落ちの仕方って変わるんですよ、当たり前だけど。そこに育てる意味がある。ヴィンテージのデニムを眺めてても、前の持ち主がどんな職業でどんな生活をしてたのかを考えるのが好きでした。そうしたストーリーがデニムには込められるんです。人柄や個性が表れる。アニエスベーさんもそうした思いがあるから、やっぱり加工は好きじゃないんだろうなって思います。

ー アニエスベーさん本人には会ったんですか?

牧田:まだ会ってないんですよ。フランス行きたいなぁ。話によると、このデニムを結構見てたらしいんです。それってめっちゃアガリますよね。お客さんはもちろん、彼女にも喜んで欲しくてつくったので。

 
INFORMATION

アニエスベー

電話:03-6229-5800
www.agnesb.co.jp

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