SILENT POETSありきのPOET MEETS DUBWISE。
ー 先ほど「〈POET MEETS DUBWISE〉は「SILENT POETS」の物販のような感覚」と仰っていました。以前、「音楽は映画に影響される」とお話されていたんですが、一方でこうしたグラフィックに関してはいかがでしょうか?
下田:グラフィックも音楽と似ています。音楽や映画にインスパイアされることが多いですね。

ー ご自身の音楽からグラフィックが生まれてくると。
下田:ぼくの場合、音楽のつくり方は他のミュージシャンのやり方とはちょっと異なっていて、どちらかというとデザインする感覚に近いんです。それがグラフィックとの共通点かもしれません。油絵とか絵画は、下地を描いたり、絵の具で色をつくったりと、技術を用いて時間をかけてつくりますよね。でも、デザインってキャンバスに点を打っただけでも成立するんです。ぼくがつくっているものも、そういう感覚的なものといいますか、まったく何もないところから鍵盤を押してはじまることもありますし、サンプリングがあった上でそれをどう膨らますか考えるときもあります。
ー そこにうまく足し引きをしながら完成させていくような感覚ですか?
下田:そうですね。なんとなくぼんやりとしたイメージに向かっていくことが多いかもしれません。
ー 最後に、音楽活動に関してはいま考えていることはありますか?
下田:次の作品を出そうと思っていま作業している段階ですね。年内にはつくっているものをまとめて、来年の前半には出したいと思っているんですが、まだどうなるかわかりません(笑)。
ー まだ完成されてないので、なかなか言いづらい部分もあると思うんんですが、どういった内容になりそうですか?
下田:去年の暮れくらいからつくっていて、そのとき考えていたことが曲になってはいるんですが、いまこんな状況で実はちょっと作業が止まってしまっているんです。だから最終的にどんなアウトプットになるかは、まだちょっとわからないですね。

ー 「SILENT POETS」の活動と並行して〈POET MEETS DUBWISE〉にも新しい風が吹くといいですね。
下田:本当にそうですね。自分としては「SILENT POETS」ありきの〈POET MEETS DUBWISE〉なので、音楽をやっていないとこれが成立しないんです。そうじゃないとカッコがつかない。だから、音楽はできるだけいいペースで出したいと思ってます。