CLOSE
FEATURE
京都にできたグラフペーパーの新店舗にきく、ローカルに根ざした店づくり。
Graphpaper KYOTO

京都にできたグラフペーパーの新店舗にきく、ローカルに根ざした店づくり。

暮らし方が変わったここ数ヶ月。遊びも仕事も、普通が普通じゃなくなり、そこから得た教訓をもとに新しい価値観だって生まれたはず。服屋だってそう。お店に行かなくたって何でも買えるこのご時世。でもそんな時代に、服も、ブランドも、つくり手も無数にあるいま、他のどれよりも寡黙で、それでいて不思議と存在感を放ち続けるブランド、〈グラフペーパー(Graphpaper)〉のディレクター南さんが京都にお店をオープンしました。なぜいま? どんなお店? 南さんと、京都店のパートナーである堂阪さんが考える新しいお店の在り方の話。

オープンに合わせて発売された限定アイテム。

「グラフペーパー 京都」のオープンに合わせて用意された限定アイテムたちをご紹介。どれもオープン後まもなくソールドアウトしてしまった代物ですが、染色や素材選び、シルエット等々、プロダクトの端々から〈グラフペーパー〉のこだわりが垣間見れます。

S/S Oversized Tee for KYOTO sold out

旧式の吊り編み機を使用し、ゆっくりと度目を詰めながら丸胴ボディに編み上げた、ブランドを象徴するオーバーサイズTシャツを、店舗をつくる際に出る建築古材を染料にして、奥深いブラウンカラーに染め上げた一枚。

Wide Stripe Wool Cook Pants すべてsold out

日本最大の毛織物産地である尾州でつくられたブランドオリジナルのウール地のシェフパンツ。ゆとりを持たせたワイドテーパードシルエットで、ベルクロで着用可能なイージーパンツ仕様に。見た目はもはやスラックス。

LOOPWHEELER for Graphpaper(KYOTO LIMITED)
Raglan Sweat, Half-Zip Parka, Full-Zip Parka すべてsold out

すでに定番化している、日本屈指のスウェット〈ループウィラー〉と〈グラフペーパー〉のコンセプトを融合させたビッグシルエットシリーズの京都店オープン記念モデル。毎シーズン買い足す熱狂的なファンもいるほど。

ハブとしての京都と、これから。

ー まだ京都店がオープンしたばかりですが、次に出したい場所はありますか?

南:関西圏に出すつもりはありませんが、他のエリアは考えてますよ。

ー 現在、自身のブランド、お店、他ブランドのディレクションなど、多岐にわたって活動されていますが、いま現在興味のある矛先はどこに向いているんでしょうか?

南:正直コロナが来たことによって、暮らし方や仕事の仕方、日々の生活意識が変わりました。その中で、不便に思うこともあるんですけど、逆に僕らみたいなソフト側の人間で、同じ感覚を持っている人たちが集まればおもしろいことができるんじゃないかなって漠然と思っています。具体的に何かって言われるとまだ分かりませんが(笑)

ただ、仕事する場所や空間がどんどん消えていくのかなって。誰もがzoomのようにオンラインで打ち合わせができると分かってしまった以上、わざわざ東京にいる必要はないし、住む場所すらどこでもよくなりましたから。

ー もはや大きな事務所を構える必要はないと。

南:というよりも、個人的にはいろんなエリアにハブを作れたらいいなって。元々僕の会社の構想がそうなんですけど、国内に限らずいろんな場所にハブをつくることで、その地に根付いたローカルな情報や人とすぐに繋がることができるし、逆に僕が繋げることもできる。そういうスタイルが、この世の中になったことでより加速化できるんじゃないかなって思っています。

ー そうなるとお店の在り方も変わってくるかもしれないですね。

南:実際に行ったり会わないとできないことが明確になりましたからね。しかも、それがとても尊いことであったりするわけで。だから先ほど話にあった“わざわざ行きたいお店”って何なのかを模索し続けることが今後より一層大切になってくると思います。京都店もお客さんと一緒により良いお店づくりを目指しますよ。

INFORMATION

Graphpaper KYOTO

住所:京都府京都市中京区六角通富小路東入大黒町88-1
電話:075-212-2228
時間:12:00~20:00
水曜日定休

Instagram:@graphpaper_kyoto
graphpaper-kyoto.com/

このエントリーをはてなブックマークに追加