伝統的な和装をグッと身近にした話題の着物テーラー。

SPOT.3Y. & SONS
創業100年を誇る呉服の老舗「やまと」がプロデュースする、東京は神田のコンセプトショップが入洛。“メンズきものテーラー”をコンセプトに、和装を現代的に落とし込んだ粋な男性像を提案。
場所:新風館1F
電話:075-256-4090
www.yandsons.com

ー 最後はなんと和装の専門店ですが、田中さんはこれまで着物や浴衣は着用したことはありますか?
年に1回のペースで、「ロームシアター京都」で浴衣を着てDJをしています。あと実家が西陣にあって、幼少の頃から着物に身を包んだ茶道家の方々をよく目にしていたんですよ。自分的に和装に対してのハードルはまったく高くありません。
ー 店長の清野正敏さんが田中さんのために選んだ浴衣がよくお似合いです。
ありがとうございます。この絵柄は伊藤若冲のものですよね?

漆黒のボディに迫力ある軍鶏が映える〈Y. & SONS〉の浴衣¥49,000+TAX、リネンとシルクのリバーシブルになった〈Y. & SONS〉の帯¥39,000+TAX
ー さすが、よくご存知で。
京都が世界に誇る画家ですから。いまは彼の出身地である錦市場の店舗のシャッターなどに伊藤若冲の絵がプリントされていて、ギャラリーのようになっているんです。
ー これは“軍鶏”という作品を落とし込んだものだそうです。オーガニックコットンを使用しているので着心地が良く、オーダーメイドで仕立ててくれるのでフィット感も抜群です。

伊藤若冲の絵を用いたアイテムは、浴衣だけでなくオープンカラーシャツもデザイン。田中さんが手に取ったのは『月夜芭蕉図』という作品のもの。
プライベートでも仲の良い木島さんが作る〈キジマタカユキ〉の帽子もセレクトしているんですね。今日偶然ぼくが被っているのもそうですが。
ー 着物や浴衣にもフィットするハットがメインだそうです。
これを被ることで非日常だった和装がすごく身近になりましたよね。都会でも違和感なく着物や浴衣が着られそうです。
ー ハットだけでなく、ラフに羽織って雨を弾いてくれる〈ノルウェージャンレイン〉のコート、浴衣のインナーとして開発された〈グラフペーパー〉とのコラボTをはじめ、和の装いとの相性を考えた現代的なアイテムも多数展開しています。
和服に限らず、普段のカジュアルなスタイリングにも使えますね。
ー 違和感なくフィットしますね。デイリーな着こなしに使えば、和の要素をさり気なく主張できそうです。
着物や浴衣に固執しすぎず、和装をメインとした粋なスタイルの提案は洒落てますよね。僕もこの夏は浴衣でも着て、サラッと街を闊歩してみたいです。