PROFILE

1993年生まれ。東京都八丈島出身。懐かしいサウンドをベースに独特の歌詞と世界観で、次世代音楽シーンを引っ張る4人組バンド「MONO NO AWARE」のギター担当。9月11日から全国公開している劇場アニメ『海辺のエトランゼ』の主題歌「ゾッコン」が配信リリース中。また、ボーカル玉置周啓とのアコースティックユニット「MIZ」としても活動。美味しいご飯とお酒が大好きで、趣味はファッションと写真。
mono-no-aware.jp
サスティナブルがもたらすもの。

ー サスティナブルというワードがトレンドとなって久しいですが、まずはそのイメージについて、聞かせてください。
加藤:「環境に優しい」みたいなイメージはぼくもだし、誰もが持ってるんじゃないですかね。で、なかなか新しい価値観って生まれづらい世の中じゃないですか。それがどう作られるかっていうと、日常にある些細なことへの気付きや、その視点の強まりだと思うんです。だからサスティナブルという言葉が確立したのも、コロナ禍で、みんなが生活のことや環境のことを、無意識にでも考えるようになった結果なのかなと。
ー たしかに以前と比べて、より注目を集めているムードはありますよね。
加藤:働き方も含め、このタイミングで生活を見直す人も増えていますしね。
ー 東京から田舎へ引っ越す、みたいな人も多いですし。
加藤:そうですね。あと、いまはいろんなメーカーやブランドがサスティナブルをキーワードにものづくりをしていて、ある程度出切った感があると思うんです。言葉自体が消費され尽くしたというか。けど、そこからまた、新しいトレンドが生まれるような気もしています。

ー 普段の生活で、サスティナブルを意識している部分はありますか?
加藤:日常生活で何かしているかと言われると難しいですが、「MIZ」がやっているアコースティックの活動とかは近いかもしれません。別に新しいことはやっていないんですけど、のんびり聴けるような、思い出や匂いにリンクするような、みんなの生活に寄り添うような音を作ろうと思ってやってます。
ー 確かに「MIZ」の楽曲は、外との相性がいいというか、自然のなかでも聞きたい音楽だと思います。
加藤:ありがとうございます。あと、サスティナブルな活動で言うと、最近家にいることが多かったので「MIZ」のエコバッグを一からパターンを引いて、生地も自分で選んでつくりました。7月からレジ袋が有料になったのでタイミング的にも良かったですね。
ー 加藤さん世代の人たちは、サスティナブルについてどう感じているんでしょうか?
加藤:直接サスティナブルと関係ないかもしれないですけど、その延長線上のような話しはバンドメンバーと話したりはします。自粛期間を経て、それぞれが思うことや物事の考え方が、少しだけサスティナブルな方向になってきたなとも感じていて。よりストレスを感じない方向と言いますか。もちろん馬鹿な話もしますけど(笑)。
