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MONO NO AWARE 加藤成順とサスティナブルについて考えてみる。
KAL × FREAK'S STORE

MONO NO AWARE 加藤成順と
サスティナブルについて考えてみる。

ここ数年で、よく耳にするようになった「サスティナブル」。「持続可能な」という意味を持つその言葉は、いまやファッションにとどまらず、どの業界にとっても重要なキーワードです。そして今回、「フリークス ストア(FREAK'S STORE)」はトルコのデニムメーカー〈カル(KAL)〉と共同開発し、環境への負担を最小限にすることを目指したデニムコレクションをリリースしました。本作のどこがサスティナブルなのか、そしてほかとの違いはなんなのか。20代を中心に人気を呼び、次代のファッションアイコンとして注目を集めるバンド「MONO NO AWARE」の加藤成順さんを迎えて、コレクションの魅力に迫ります。

加藤成順のファッション観。

ー メンバーの中でもとくにファッションが好きだと伺いしました。そもそも好きになったきっかけというのは?

加藤:八丈島出身で、18歳のときに上京してきたんですけど、当時、友達に原宿の古着屋さんに連れていかれて、2万くらいするコートを買わされて(笑)。それまでまったくファッションに興味がなかったので、もうびっくりというか価値観が一気に変わりました。それから4、5年はずっと古着にハマっていて、最近は現行のブランドの服を買うようになりました。

ー 具体的にはどんなブランドが好きなんですか?

加藤:最近だと〈ジャックムス(JACQUEMUS)〉ですね。2020SSのインスタレーションがすごく面白くて、自分の好きな世界観が詰まっていて共感する部分がありました。今度写真集を出すみたいなんですけど、どれも日常を切り取ったビジュアルで気になっています。あと、ニューヨークのブランドの〈ボーディ(BODE)〉もよくチェックしています。伝統工芸をうまく落とし込んだクラフト感や手描きのイラストとか、手仕事による温かみや懐かしさみたいな親近感は、それこそサスティナブルだなって。

ー 東京に来てから一気にファッションが開花したんですね。情報はどこから得ることが多いですか?

加藤:ウェブとか雑誌はほとんど見てなくて。飲みに行くのが好きなので、そこで会った人から聞いたりすることがほとんどですね。その方が早いというか、僕のことを知ってくれている人からの話なので信頼できるので。単純に、人の話を聞くのがやっぱり面白いですね。

ー なるほど。よく行くお店はあったりします?

加藤:いくつかありますけど、実はネットで買うことが多いです。セールになるのを待ってるみたいな(笑)。もちろん自分が好きなカラーやデザイン、シルエットが固まっているので、ネットでもそんなに困らないというのはあります。

「サスティナブルだけどリーズナブル」がキーワード。

ー では、今日の本題であるデニムコレクションについてですが、加藤さんはデニムのアイテムも結構持ってそうですよね。

加藤:そうですね。古着が好きだったので、パンツもトップスも結構持ってました。自粛期間中にだいぶ断捨離しちゃいましたけど。それこそ〈リーバイス(Levi’s®)〉の501®やシルバータブ、あとフレアの517™とか。

ー 本当に服が好きなんだっていうのが伝わってきました。今回のコレクション、実際手に取ってみてどうですか?

加藤:事前にウェブで見たときは、良い意味でサスティナブル感がないというか、いわゆるファッションアイテムというイメージでした。でも、この蛍光イエローのタグはいいですね。一目でそれだってわかるし、環境に対してどう考えて作っているのかが視覚的に伝わってきますし。

ー たしかに、サスティナブルかどうかって、見た目にはわかりづらいですよね。あと、今作の最大の特徴がプライス設定です。いま着てもらったシャツは8,000円を切ります。

加藤:それは安いですね! そもそもサスティナブルなアイテムって、高いイメージがあったんですけど、これなら手に取りやすいし、デザインもシンプルなので、幅広い層に受け入れられると思います。

ー 「フリークス ストア」と〈カル〉のデニムコレクションは、2019AWからスタートしているんですが、さらにプライスを抑えることで、高いからとサスティナブルを敬遠してきた人にも届けようとしています。

加藤:手軽に着て体験できるのはとても素晴らしいと思います。ファッションとサスティナブルの両立って難しいですけど、このデニムコレクションはとても良いバランスなんじゃないでしょうか。今後、こういう手に取りやすいアイテムがもっと増えるといいですね。

INFORMATION

フリークス ストア渋谷

電話:03-6415-7728
www.freaksstore.com

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