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FEATURE
リーボックと、ルーズソックスと、トレランと。
Reebok×MOUNTAIN RESEARCH Special Talk

リーボックと、ルーズソックスと、トレランと。

これまでに3つのモデルをリリースし、多くのスニーカーフリークを惹きつけてきた〈マウンテンリサーチ(MOUNTAIN RESEARCH)〉と〈リーボック(Reebok)〉のコラボレーション。待望の最新作は、「DMX Trail Shadow」の新色・アイスグレー! なんですが、ちょっとルックで使われている「ソックス」の方も気になってきました。というのも、今回のスタイリングはフイナムでもお馴染みの石川顕さん。そして、石川さんといえば“クシュクシュのソックス”で。そんな石川さんの洒落心で実現した〈リーボック〉と「あるソックス」の邂逅。これがなかなかに興味深くて。そこで、〈マウンテンリサーチ〉デザイナーの安倍さんを聞き手に、石川さんに秘めた想いを語っていただきました。

  • Photo_Yuya Wada, Yuma Yoshitsugu (look)
  • Text_Satoru Kanai
  • Edit_Hiroshi Yamamoto

リーボックには、
あのルーズソックスを!

石川:〈マウンテンリサーチ〉初期のカタログから何度かぼくがスタイリングしているんだけど、最近はやっていなくて。久しぶりにスタイリングのオーダーが来たのが、なんと〈マウンテンリサーチ〉×〈リーボック〉というお題目。安倍くんだけには言っておくけど、これ、元祖ルーズソックスなんだよ! 実はぼくがスタイリングした最初、いや2番目のカタログにはすでに仕込んであったの。

安倍:たしか、今回のスタイリングのときも「〈イージースミス(EG ・Smith)〉だ!」って言ってましたよね。でも、ルーズソックスっていうのは記憶にないです。もっと前から、ぼくたちは洗脳されてたんですね(笑)

これまで手がけてきたルックのなかでも〈イージースミス〉を使用。

こちらが実際に使ったソックス。

石川:実はルーズソックスと〈リーボック〉ってリンクしててさ。日本では「パラギャル」と言われるLAカジュアルベースの人たちは〈リーボック〉の白ハイカットの靴紐を派手なのに替えて、〈イージースミス〉のソックスだったんです。というか、〈イージースミス〉じゃなきゃだめ! ルーズソックスが大爆発する以前。コギャルブーム前夜。本当におしゃれな渋谷です。

安倍:〈イージースミス〉って、登山用のソックスですよね。

石川:昔はソニープラザはもちろん、レッドウッドとかにも売ってたんだよ。「ブーツソックス」と言ってたかな? どっちかいうと「アウトドア系おしゃれソックス」で。なんとなくロンドンの〈ドクターマーチン〉ブーツな女の子というより、アメリカの〈ティンバーランド〉のデッキシューズにクシャクシャさせていたイメージ。

石川:これマジなんだけど、W浅野あたりがちょっとドレッシーな編み上げブーツに〈イージースミス〉をクシュッとさせてたでしょ。「チーマー」前の「渋カジ」時代でしょうかね。80年代から90年代初頭。

安倍:W浅野のスタイリング、覚えてます!

石川:ぼくはちょうど、「ターザン」が創刊されてフィットネスなスポーツスタイルの仕事を始めた頃。〈リーボック〉のハイカットフィットネスシューズが大爆発するあたりです。本当に人気はものすごくて、アンディ・ウォーホルもブラックジーンズに合わせていたし、ミック・ジャガーですらステージで履いていた。90年頭のAC/DCのアンガス・ヤングも履いていましたよ。

安倍:なんでなんですか?

石川:そのくらい流行ってたんだよね。アンガス・ヤングは、あの弾き方で腰悪くしたからかも(笑)。でも、それはアスリートのスポーツシューズじゃなく、あくまでストリートカジュアルな靴として。

安倍:リーボックが先駆者なんですね。

石川:フィットネスシューズってそんなにないじゃん。踊るときのシューズってことでしょ。だから、オリビア・ニュートン・ジョンの「フィジカル」のあたりだと思うんだけどね。だから、今回のスタイリングは1回目から〈イージースミス〉を仕込んでいますよ。ちなみに、これはぼくが30年以上前に買ったやつです。

INFORMATION

. . . . . Research GENERAL STORE

sett.co.jp/general_store/
※10月8日(木)正午より「. . . . . Research GENERAL STORE」のオンラインストアのみで先行販売。

〈リーボック〉の直営店舗では10月15日(木)に発売予定。

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