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目利きがつくって、目利きが唸ったモノリスというブランドについて。
Talks about MONOLITH

目利きがつくって、目利きが唸ったモノリスというブランドについて。

今年11月、〈モノリス(MONOLITH)〉という新しいバッグブランドが立ち上がりました。ディレクターを務めるのはファッション業界では知らぬ人がいない「ムロフィス」の代表、中室太輔さん。〈モノリス〉の魅力を第三者の目線で語ってもらうべく、中室さんが指名したのは〈テアトラ〉のデザイナー、上出大輔さんでした。

PROFILE

上出大輔

デザイナー。2013年に〈テアトラ〉を立ち上げる。“頭脳職のためのワークウェア” をコンセプトに、かつてないユーティリティウェアを創造している。

100年企業の次の一手。

中室:ぼくが何で上出さんに〈モノリス〉を語ってもらいたいかというと、単純に上出さんの目が厳しいからです。今回はぜひいつもの通り、歯に衣着せぬ感じで〈モノリス〉に対しての感想を語ってください。

上出:〈テアトラ〉のPRは最初からずっと中室にやってもらっていて、いつも感心していますが、中室はPR畑の人間ながらもものづくりの才能があるんだなと思っていました。これまでにディレクションした〈アイヴォル〉とかも見て感心していたので、今回の〈モノリス〉も見てみたいなと思いました。

上は〈モノリス〉のバックパック。
他にもトート、2ウェイ、ショルダー、PCケースを展開。

中室:これまで公表していませんでしたが、実は〈アイヴォル〉のディレクションも手掛けているんです。これは眼鏡の老舗〈アイヴァン〉の新しいブランドで、アセテートやメタルのコレクションですでに確固たる地位を築いています。その〈アイヴァン〉でアクティブなシーンでもかけられるサングラスを展開しようということでコンセプトからブランド名までディレクションさせてもらったのが、インジェクション製法でつくった〈アイヴォル〉でした。

〈アイヴォル〉はファッション、スポーツ、アウトドアをボーダレスに楽しむ人々のためのアイウェアブランド。クラシカルなシルエットのフレーム×インジェクション製法が斬新。インジェクションはスポーツサングラスでお馴染みの軽量かつ柔軟性に富む製法。

上出:〈アイヴォル〉の他にも中室のものづくりの中で印象深いのがあって、〈ザ・ノース・フェイス〉の子ども向けの絵本なんですが、これがほんとに良くできていて。完成度の高さももちろんだけど、中室のディレクションにはすごくビジョンがある。モノを売ることよりも、ブランドを伝えることよりも、大事なことがあることが良くわかっている。

その大事な根っこのところを、この絵本を通じて子供たちに上手に伝えているなぁと感心しました。つくる側も売る側も、まずは雪と楽しむことを知ることや、感じることが一番最初であるべきなんですよね。

きっとこの絵本を読んだ子どもだちは雪に触れたい! って感じたと思うし、雪国育ちのために雪嫌いになってしまったぼくですら、雪もいいかもなと思ってしまいました(笑)。

情緒あふれる詩的なつくりも、中室の品が出ていて素晴らしなと思いました。

中室:恐れ入ります(笑)。

写真は中室さんがディレクションした〈ザ・ノース・フェイス〉の子供向けの絵本。右は2015年秋冬シーズンのもの。左は2016年春夏シーズンのもの。雪や川での遊び方、そこに住む動物などが瑞々しい文章で丁寧に紹介されている。執筆したのはなんと中室さん本人。

ー 上出さんも一目置く中室さんがディレクションを担われた〈モノリス〉とはどんなブランドなんでしょう。

中室:現代のビジネスやトリップといったさまざまなシーンを想定して、徹底してつくり込んだブランドです。これまでのバッグに比べれば過剰とも思えるスペックかも知れません。しかし我々のライフスタイルに照らし合わせてみれば、どれも欠くことのできないスペックであるとの結論に達しました。キャッチコピーは “このバッグは必要か”。

右は「ムロフィス」のディレクター、中室太輔さん。11月から発売された〈モノリス〉のディレクションを手掛ける。取材は東京・千駄ヶ谷にある〈テアトラ〉のショップで行われた。

ー 運営会社である「セイバン」ってあの “天使のはね” で有名なランドセルメーカーなんですね。

中室:そうなんです。私も仕事をさせていただくようになって知ったんですが、「セイバン」はランドセル業界でシェア3割! を誇る老舗。愛される理由は子どもの健やかな成長を考えてランドセルをつくり続けてきたことにあります。肩への負担を和らげ、体への密着度を高める “天使のはね” もさることながら、背カンと呼ばれるパーツの改良に次ぐ改良の歴史には頭が下がりました。

地元の兵庫には立派な工場があり、若手からベテランまで、あらゆる世代の職人を抱えています。頂点に君臨する職人をランドセルマイスターに認定、技術を継承する態勢も築いています。そうして昨年、創業100周年を迎えました。

ー 100年企業なんですね。そんな会社が満を持して立ち上げたブランドとくれば、否が応でも期待が高まります。

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