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#ソーシャル文化研究所と考える自転車のトレンド。
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#ソーシャル文化研究所と考える自転車のトレンド。

製品やサービス、カテゴリーのクチコミ分析を通して、消費者の思考や行動を可視化・研究する「ソーシャル文化研究所(ソー文研)」。今回フイナムでは、ソー文研からデータを受け取り、コロナで注目を集める自転車関連のトレンドを深掘り! SNS上で多く投稿されていた自転車キーワードを片手に、カスタム自転車専門店「テンプラサイクル(tempra cycle)」を訪ねました。自転車のいまを、データとムードの両面から探ります。

注目キーワード4:ダウンヒル(関連クチコミ件数:1,520件)

昔からありましたが、自転車ブームに引っ張られ注目を集めているのがダウンヒル。オフロードの坂を、サスペンションの効いた自転車で駆け下りる。口コミ件数も、ここ数ヶ月で急激に伸びています。

ー 最近、よくダウンヒルという言葉を見聞きするし、流行ってきた印象があります。その理由はなんでしょう?

澤邊: 自転車好きは各ジャンルに特化したものを買うひとが多いので、ロードを走りたいならロードバイクを、ストリートの乗り味がすきなひとはピストを買います。そうしたなかで、バイクパッキングが流行って、グラベルロードでオフロードを走ることも増えてきました。それならオフロードに特化したモデルがいいんじゃないかという流れもあって、もともと自転車に乗っていたひとたちが、マウンテンバイクを買い出したことが要因かもしれません。

ー ダウンヒルの魅力ってなんですか?

澤邊: 大人になっても泥だらけになるような土遊びを楽しめるところ、ですかね。男の子って、子どものころは砂場や泥遊びをやっていたじゃないですか。ぼくはトレランもやるんですけど、ロードじゃないオフトレイルを走る楽しさも一緒だと思います。それと疾走感ですね。文字通り下るのがメインなので自ずとスピードが出ますから。

ー たしかに大人になって、泥んこになるまで遊ぶ機会は減りますよね。都内近郊でダウンヒルをたのしめる場所はあるんですか?

澤邊: 一番近いのは、稲城市の「スマイルバイクパーク」ですね。ここは、レンタルバイクでダウンヒルが楽しめます。

澤邊: あとはズーラシアの横に「トレイルアドベンチャー・よこはま」というパークがあって、そこもレンタルサービスがあります。

澤邊: ガッツリとダウンヒルを堪能したいなら、マウンテンバイク用に開放されているシーズンオフのスキー場まで行ってみてください。ぼくがよく行く「ふじてんスノーリゾート」も、都内から車で1時間半なので行きやすいです。

ー 意外とあるものですね。

澤邊: バイクからヘルメットまでレンタルで一式揃う場所も多いので、手ぶらでいっても楽しめますよ。リフトにチャリを積んで、上からコースを下ってくるというのが一般的です。

ー ちょっと怖そう…。

澤邊: 大丈夫です。スキーと一緒で初級、中級、上級コースと分かれているので、はじめての方でもそこまで技術が必要ないんです。誰でもできるというのが、ダウンヒルが流行ってきた理由かもしれませんね。

ー レンタルでダウンヒルに慣れたら、やっぱり自分の一台が欲しくなりそうです。「テンプラサイクル」ではマウンテンバイクの取り扱いもありますか?

Salsa cycles/Rangefinder。コストが抑えられたサルサのエントリー向けハードテール。パーツグレードは高くないものの、推進性、安定性兼ね揃えた、まさにエントリー向けのMTB。街中からオフロード、そこそこのダウンヒルでも十分に遊べる。

澤邊: 「テンプラサイクル」では立地的にもフロントサスペンションのみの「ハードテール」と呼ばれるマウンテンバイクをメインで取り扱っています。ダウンヒルに特化したフルサスペンションモデル(前後にサスペンションがついたモデル)は金額がものすごい高くなっちゃうんですよ。

ー カタログをみると、完成車で52万円、フレームだけでも30万円……!

澤邊: もちろん高スペックがほしい方はいいと思うんですけど、フルサスペンションだと競技志向になってしまうので。それに、通常のものに比べると前に進む力はすごく弱くなります。その点、ハードテールはフルサスペンションほど推進力が失われないので街乗りにも使えますし、なにより頑丈なのでガシガシつかっていただけるのも魅力です。ただ、フルサスペンションの方が衝撃が吸収されるので初心者の方は安心してダウンヒルが出来ます。

ー で、やはり、自転車ブームは感じてますか?

澤邊: 間違いないですね。お客さんも増えましたし、街を走っている人もすごく増えた印象があります。

ー ありがとうございます! 最後に、これから自転車をはじめようとしてる人に向けて、なにかメッセージはありますか?

澤邊: 「テンプラサイクル」が提案するのはあくまで外遊びなので、自転車をベースに、こんな遊び方がしたいと言っていただければ、それにあわせたご提案ができます。うちの最新トレンドはグラベルロード。キャンプ好きで自転車は持っていない、という方も、この機会にバイクパッキングに挑戦してみるのもいいかもしれませんね。

コロナ禍を機に、キャンプやハイキング、トレランなどアウトドア・アクティビティとの親和性を高める自転車カルチャー。通勤・通学の新たな脚としても注目されていますし、今後も盛り上がること間違いしのジャンル。気になる方は、SNSの口コミや「ソー文研」のこちらの記事も、ぜひチェックしてみてください!

INFORMATION

ソーシャル文化研究所

note.tribalmedia.co.jp/m/m023419acada7

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