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FEATURE | TIE UP
エディフィスの別注アウターを自由に着こなす、アップカマーの感性。
EDIFICE × NEW GENERATIONS

エディフィスの別注アウターを自由に着こなす、アップカマーの感性。

現代の空気感とフレンチシックのフィルターを通して、洗練されたスタイルを提案するセレクトショップ「エディフィス(EDIFICE)」。1994年、渋谷に第1号店がオープンして以来、目の肥えたファッション通たちからも厚い信頼を寄せられているのはご存知の通りです。そんな「エディフィス」が、新年早々に別注アウターをローンチします。しかも、3ブランドと! これまで幾度となく、名ブランドとタッグを組んできた「エディフィス」だからこそ、期待せざるを得ません。その気になる別注アウターを、これからの時代を担うアップカマー3人が試着。肝心な着心地から自己流の着こなし方、そして各々の活動にいたるまでをお話しいただきました。

Style 2

Shin Sakiura × MACKINTOSH for EDIFICE BALFIELD CHINO BAL COLLAR COAT

PROFILE

Shin Sakiura
プロデューサー、ギタリスト

1994年、大阪府出身。2015年からオリジナル楽曲の制作をスタート。エモーショナルなギターを軸にしながら、HIP HOPやR&Bからインスパイアされたバウンシーなビートと、ソウルやファンクを感じさせるムーディーなシンセ・サウンドが心地よく調和された楽曲で注目を集める。12月23日に、SIRUPをフィーチャリングした『Cruisin’』のリワークバージョンをリリースした。

別の要素を掛け合わせたコートと音楽。

ー いつ頃から楽曲制作をしているんですか?

Shin: 大学生の時、ヒップホップに詳しい先輩の機材を触らせてもらって、ビートメイクをするようになったのが最初です。でも、大学卒業してから就職したんですよ。サラリーマンしながら音楽をつくっていて。はじめは二足のわらじを履くことを想定していたんですけど、ありがたいことに音楽のほうが忙しくなって、両立が難しくなったんです。その2つを比べてみると、断然音楽をやりたいと思ってサラリーマンを退職しました。

ー 近年になって、プロデューサーも注目されるようになりましたが、そもそも、なぜプロデューサーに?

Shin: ギターを弾き始めた中学生のころから、音楽をつくるのが楽しかったんです。歌だけじゃなくて、曲自体を構築することが魅力的でした。ギターだけじゃなくて、表現のひとつとして歌ったり、ベースや鍵盤を弾いたりもしています。

ー SIRUPさんやBASIさん、KANDYTOWNのRyohuさん、AAAMYYYさんといったアーティストを招いた楽曲も人気ですよね。どんな基準で声をかけているんですか?

Shin: 単純に、前からみんなのことを聴いていて。ぼくが音楽制作をはじめる前、KANDYTOWNが1枚目のアルバムをリリースしたんですけど、それを聴いてみると、洗練されすぎていてヤバイ! って魅了されちゃったんですよね。なかでもRyohuくんはソロでも活動しているし、ビートメイクもするし、まさに音楽家だなと感じました。AAAMYYYちゃんもBASIさんも同じ。リスナーとして聴いていたアーティストと一緒に制作している感じですね。

ー 曲を制作する上で、大事にしていることはありますか?

Shin: 全部に共通しているのは、自分自身と向き合うこと。カッコつけてるみたいだけど、本当に大事なことだと思うんです。めんどくさくても、丁寧に自分と向き合っていないと、いいものは生まれないと思います。

ー 楽曲制作にはインスピレーションが必須かと思いますが、どんなところから曲のイメージが湧いてきますか?

Shin: ぼくは座っていてアイディアが浮かんでくるタイプじゃないので、楽器を触っていたり、お酒を飲みながら音楽を聴いたりすると、ひらめくことが多いかもしれません。これとこれを合わせたら複数の要素が絡み合って、誰もやっていないけど、めっちゃカッコよくなるんじゃないかなって。

ー 複数の要素が絡み合うと、新しい発見もありますよね。

Shin: 自分がつくっている音楽は、オルタナティブだと思っています。って言うのも、自分が子どものころから聴いてきた音楽がジャンルレスなので、いいと思って曲をつくっても、いろんなジャンルが混ざってくるんです。だからと言って、オルタナティブを意識してつくることもなくて。それは勝手に自分からにじみ出てくるものだと思っています。

ー 着ていただいている〈マッキントッシュ(MACKINTOSH)〉は、〈エディフィス〉の別注によってチノ素材を使い、ワーク感を演出しています。これも、複数の要素が絡み合って、新鮮な印象になっていますよね。

Shin: まさに。〈マッキントッシュ〉は欲しいと思っているんですけど、まだ手を出せていないブランドです。だから今回、はじめて着てみて、このコートはフォーマルさとワーク感のバランスが絶妙。クラシカルでベーシックなコートのシルエットですけど、素材がワーク感のあるチノ素材、シュッとしているように見えますが着てみるとゆとりもあって、うまく組み合わさっていると思います。

ー ステッチの番手を変えるなど、細かいこだわりが満載の一着です。

Shin: 服を選ぶとき、しっかり使い込めるものが好きで、そういったディテールは嬉しいですね。

ー 〈エディフィス〉に、どんな印象をお持ちですか?

Shin: 私服もステージ衣装も、よく買わせてもらっています。洗練された服を取り扱っているから、ショーアップした感じもあって、ステージでも使いやすいんです。ぼくのスタイルは、かっちりとしたフォーマルではないので、あくまでカジュアルでありながら、キレイなニュアンスを取り込めるかを大事にしています。そのバランス感が好きですね。

ー よくお買い物されているんですね!

Shin: あと、お店に行けば、なにかいいものがあるだろうっていう期待感もあります。

ー 今日のスタイリングはいかがですか?

Shin: アクセントをひとつ入れたいなと思いまして。デザインがベーシックなコートだから、インナーにチェック柄のシャツを合わせました。そして、コートの襟が少し大きかったので、タートルネックをレイヤードして、首元にもポイントを。

ー 〈マッキントッシュ〉のアイコンであるドットボタンも首元のアクセントになっていますね。

Shin: そうですね。コートがもっとカジュアルになりました。

ー ファッションに対するこだわりはありますか?

Shin: 新しい服を買う時、いままで着てこなかった要素をなるべく取り入れたいと思っています。

ー 食わず嫌いしていた種類や柄、色をあえて選ぶということですね。

Shin: はい。気づけば同じタイプの服ばかり着ちゃうんですけど、できるだけ挑戦するようにしています。それが自己発見かな。新しい自分を見つけられるのがファッションの良さだと思っています。

ー 先入観や固定観念から抜け出して、一度着てみると意外と気に入ったりしますよね。

Shin: そうなんですよ。実用的な部分を考えつつ、この色は似合わないとか、このタイプのアイテムは苦手、みたいなイメージを一度捨てて、着たことのない色やデザインに挑戦するのが楽しいですよね。

ー 最後に、音楽活動の方で、なにか挑戦したいことはありますか?

Shin: 最近はいろんな人を巻き込んで曲づくりをしていくことですね。いままでは、楽曲制作に関することはほとんど全部自分でやっちゃっていたんですけど、それにこだわる必要がないなって。他の人と一緒につくっていったほうが、絶対に幅は広がって、パワーが増すので。自分の表現方法を常に良くしていきたいです。

MACKINTOSH for EDIFICE BALFIELD CHINO BAL COLLAR COAT(BEIGE、NAVY) ¥79,000+TAX

2021年春夏に、UKラインの新作モデルとして誕生したバルフィールドを、日本製の生地と縫製で別注したバルカラーコート。トレンドの一角であるワーク感をクラシックにまとめた。ステッチの番手を変えるなど、細部にまで配慮が行き渡り、ワーク×クラシックを見事に表現している。

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