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FEATURE | TIE UP
エディフィスの別注アウターを自由に着こなす、アップカマーの感性。
EDIFICE × NEW GENERATIONS

エディフィスの別注アウターを自由に着こなす、アップカマーの感性。

現代の空気感とフレンチシックのフィルターを通して、洗練されたスタイルを提案するセレクトショップ「エディフィス(EDIFICE)」。1994年、渋谷に第1号店がオープンして以来、目の肥えたファッション通たちからも厚い信頼を寄せられているのはご存知の通りです。そんな「エディフィス」が、新年早々に別注アウターをローンチします。しかも、3ブランドと! これまで幾度となく、名ブランドとタッグを組んできた「エディフィス」だからこそ、期待せざるを得ません。その気になる別注アウターを、これからの時代を担うアップカマー3人が試着。肝心な着心地から自己流の着こなし方、そして各々の活動にいたるまでをお話しいただきました。

Style 1

DAIRIKU OKAMOTO × BARBOUR for EDIFICE OLD BEDALE

PROFILE

岡本大陸
DAIRIKU デザイナー

1994年、奈良県出身。バンタンデザイン研究所ファッションデザイン科在籍中に、自身の名を冠したブランド〈ダイリク(DAIRIKU)〉を設立。2016年にアジア ファッション コレクションでグランプリを受賞し、翌年ニューヨークでコレクションを発表。映画から着想を得たテーマを設定して、描いたストーリーに沿って服づくりを行う。今年は220本以上の映画を観たそうだ。

老舗ブランドを普段通りに着こなす。

ー 〈ダイリク〉と言えば、映画と蜜月ですよね。そのテーマとなる作品は、毎回どうやって決めているんですか?

岡本: コレクションのテーマは、好きな映画から膨らませることもありますけど、その時の気分に左右されることが多いんですよ。これからリリースされる2021年春夏のコレクションのテーマは“Flower Children”。でも最初は、全然違うテーマで考えていました。今年の春に外出自粛期間があって、明るいテーマのコレクションにしようと考え直したんですよね。

ー どんな映画をモチーフにしたんですか?

岡本: 2020年秋冬は、『タクシー・ドライバー』から着想を得た“New Hollywood”をテーマにしていて、アンチヒーローをイメージしていました。それとは真逆に、明るくしたいと思って、『イージー・ライダー』とか、ウッドストック・フェスティバルのドキュメンタリー映画『WOOD STOCK 3days of peace and music』を混ぜて世界観を構築していきました。

ー 新作アイテムが気になります……!

岡本: 例えば、全部手編みのレザージャケットとレザーパンツをつくっています。それによって60年代後半から70年代前半のヒッピーの空気感を出したかったんですよ。毎シーズン、その時代を象徴するけど、現代では着られていない服を数点つくっていて、それも楽しみのひとつです。

ー 大陸さんが服づくりにおいて、大切にしていることを教えてください。

岡本: どんなアイテムで構成するか、どういうスタイリングで見せるか、いろいろあるんですけど、どこか懐かしい雰囲気を感じてもらったり、あの映画のあの感じだよねって話が盛り上がったりすれば、いいなと思います。服を買ってから作品を観て、「これが元ネタか!」って知るのもおもしろいと思います。

ー 大陸さん、古着好きですもんね。服の元ネタを知る感覚は、ご自身の体験と重ねていたり?

岡本: そうですね。ぼく自身、そういう経験がたくさんあるので。ぼくは古着が好きだから、昔の服のディテールを取り入れていますけど、古着屋で〈ダイリク〉の服に似ているって気づいてもらえれば、服を知るきっかけになるんじゃないかな、と思っています。

ー ご自身は、どんな古着が好きですか?

岡本: アメリカの古着を手に取ることの方が多いんですけど、最近はイギリスの古着も気になっていて。〈ダイリク〉の2022年春夏は、イギリスの要素も入れようかなと思っています。

ー まさに今日着ていただいた別注アウターは〈バブアー(BARBOUR)〉で、イギリスの老舗ブランドです。

岡本: ちょうどこの前、ユーチューブで片野英児さんという方が〈バブアー〉を紹介している動画を見たばかりです(笑)。タグのクラウンとか、知れば知るほどおもしろいブランドだな、と改めて思っていたところです。

ー 〈バブアー〉は古着市場でも人気ですしね。

岡本: 〈バブアー〉はワックスドジャケットのイメージが強くて、〈バブアー〉と聞けばその匂いを連想します。でも、〈エディフィス〉の別注はノンワックスだから、取り扱いが簡単だし、さらっと着こなせますね。しかも、ワックスドジャケットより軽いから着心地がいい。

ー 今回の別注は、タマムシカラーで展開しています。

岡本: 光が当たると表情豊か。きれいですね。

ー 襟のコーデュロイを細畝にしたのもポイントです。

岡本: 襟のコーデュロイが変わるだけで、シュッとしたスタイリッシュな印象になりますね。あと、サイドベンツが抜け感あって気に入りました。これがないと、若干堅い見た目になりそうです。ラグランスリーブなので肩が張らず、リラックスして着られました。あえて大きいサイズを選んで、袖をまくって着こなすのもいいかも。

ー この別注アウターをどのようにコーディネートしましたか?

岡本: インナーは〈アレッジ(ALLEGE)〉のウールシャツで、そこにスパイク・リー監督の映画『モ’・ベター・ブルース』のTシャツを合わせました。いつも通りのコーディネートです。

ー 普段の着こなしにもうまく馴染んでいますね。

岡本: ぼくが〈バブアー〉を着るなら、あまり考えすぎず、普段のスタイルに羽織るくらいがちょうどいいかなと思いまして。ルールにこだわりすぎて着こなしの幅が狭まっちゃうくらいなら、なんでも自由に合わせちゃってもいいんじゃないですかね。ある程度、ブランドの背景とか、着こなしの方程式は大事ですけど、これくらいラフに着てもいいのかな、と思います。

BARBOUR for EDIFICE OLD BEDALE(KHAKI、NAVY) ¥49,000+TAX

古着好きの食指が動く、UKを代表するブランドも展開していたタマムシカラーで別注。特有のカラーリングは、光が当たると上品に輝く。〈バブアー〉のアイコニックなコーデュロイを細畝にしたことにより、上品でモダンに昇華。ジップはゴールドを採用して、高級感を加速させた。

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