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Shopping Addict 2021 Feb. 〜編集部員のお気に入り〜 前編

Shopping Addict 2021 Feb.
〜編集部員のお気に入り〜 前編

新春セールもようやくひと段落。店頭のディスプレイは、一足先に新たな季節の訪れを感じさせてくれます。我々もそれにも負けじとフレッシュな春夏物を取り揃えましたので、今月もどうぞご贔屓に!

小牟田亮
山本博史
石井陽介
村松諒
木村圭佑
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01 32
小牟田亮

挑戦の一年。

混沌のなかで始まった2021年。モヤっとした先の見えない道を、手探りで進んでいくような毎日です。やるしかないのでやります。YouTubeもやるし、イベント系もやります。あれもやるしこれもやります。何が残るか、それはやってみないとわかりません。

CHACOLI × HYKE

チャコリ × ハイクのレザーバックパック

背負う工芸品。

手ブラが一番かっこいい。よく聞く言い回しです。自分もそう思います。つまりはカバンというのは、美的観点からいえば不必要なものなのかもしれません。かように難しい立ち位置からの開発を余儀なくされるもの、それがカバンです。機能的なものはいくらでもあります。軽い、便利、雨に濡れてもいい、などなど。けれど自分に響くのはそういった部分ではありません。どうせ持つなら美しく、そして力強く、なおかつ色気があるものを選びたいのです。 クラシカルな登山用のバックパックをレザーで作ったこちらは、その三つの要素において軽くK点越えしている圧倒的なプロダクトです。ちなみに値段も圧倒的です。〈チャコリ〉と〈ハイク〉のコラボは初回から見ていますが、とにかく相性がいいですね。カバンの形をした工芸品、そんな風に形容したくもなるのです。
¥200,000+TAX

ボウルズ
03-3719-1239

nonnative

ノンネイティブのコート

何にも属さない孤高の服。

先日、とある企画で〈ノンネイティブ〉の藤井隆行さんにお会いしました。当然のように自身のブランドを身につけていたのですが、それがまぁ本当に似合っていました。自分が作った服をきちんと着る、そして似合っている、これって当たり前のような気もしますが、そんなに簡単なことでしょうか。それと〈ノンネイティブ〉の場合は、もうひとつ特異な点があります。それはデザイナー自身が誰よりも似合う服なのに、それと同じくらいその他大勢の人にも似合う、そして馴染む服なのです。国、歴史、文化などを必要以上に背負わない無味無臭な服、それが自分の〈ノンネイティブ〉の印象です。そんなわけで、このお家芸ともいえるノーカラーのコートも誰が着てもある程度似合います。ディテールの過剰な解説は野暮な気がするのですが、〈ノンネイティブ〉といえば、やはり“丸み”ですよね。この丸みに秘密があるような気がします。
¥72,800+TAX

カバーコード
coverchord.com

BRAUN

ブラウンのブラウン ミニ

ほぼ初めてのシェーバー。

突然告白しますが、自分は日常的に髭を剃りません。T字カミソリも、電気シェーバーもまったく使いません。ではどうしているのか? 小汚ない面になってきたなと思ったら、必要に応じて抜いています、毛抜きで一本一本。髭は剃れば剃るほど濃くなるという、呪いのような思いを思春期に抱えて以来、剃れなくなったんです。アホですよね。。なので、一生シェービンググッズは必要ないと思っていたのですが、最近ご縁があってこの〈ブラウン〉の「ブラウン ミニ」を手に入れました。まずデザインが最高ですよね。さすがは〈ブラウン〉。そして携帯することを前提としたサイズ感なので、軽量で小型です。が、もちろん自分は携帯はしません。家に置いて二台目ではなく、一台目として使っています。思いのほかパワフルで調子いいです。
オープン価格(実勢価格 ¥6,000〜)

ブラウン お客様相談室
0120-136343
※受付時間:9:00~17:30(祝祭日を除く月-金)

texnh

テクネのトートバッグ

超大型新鋭、登場です。

一ヶ月に二つもカバンを紹介するくらいには、いまカバンが気になっています。服や靴はわりとひんぱんにお気に入りに出会うのですが、カバンとなるとそうはいきません。ゆえにビビっときたら迷いなく紹介したくなるのです。この〈テクネ〉は2021春夏シーズンからスタートする新鋭ブランドです。デザイナーの松村力弥さんは「吉田カバン」出身というだけあり、カバンに関してはプロ中のプロ。カバンというのは、創造性があるようで、実用性を考慮すると意外と制約、制限が多いものです。そんななかで、今回ご紹介するトートは、雄々しく輝く真鍮部分がポイント。写真のように持ち手として使ってもいいし、バッグ内部に垂らして中に控えている別の持ち手を使ってもよいのですが、この真鍮の心地よい重さがなんともいえない品を生み出しているのです。伝わりませんね、全然。ぜひ実物を見てみてください。
¥63,000+TAX

カナル
info@texnh.jp

山本博史

腹巻デビューしました。

まずはトレランで、続いて寝るとき、その後は普段使いに。これがまた、めちゃんこ調子いい! 腹部を冷やさないってだけで、こんなにも日常が豊かになるとは! みなさま、ぜひお試しを。このぬくもり、クセになります。

mountain brunch

マウンテン ブランチの財布。

コインケースのマチ。

長財布に折り畳み、はたまたマネークリップとコインケースなど、いろいろ試してはきたけど、なかなか理想に巡り合えないお財布事情。普段使いはもちろんのこと、山でもそのまま使える物となると、なおさら決めかねてしまう。軽量で携帯性に優れ、最低限のカードを入れられて、小銭も取り出しやすい。そんな理想に最も近いのが、この〈マウンテン ブランチ〉の「ヨユーウォレット」です。素材には、防水性に優れ、軽量かつ強度もあるX-PACを採用。縦9.5センチで横11センチのサイズ感で、重量はわずか17グラム! それでいて紙幣を畳むことなく入れられて、カードポケットも完備するなど、最低限の収納力は確保。お小遣い制で現金主義のぼくにとって嬉しいのが、コインポケットにマチがあること。おかげで小銭をたっぷり入れることもできるし、小銭が見分けやすいってのもポイント。軽さを求めて削ぎ落とされがちな部分をあえてプラスした、U.L.系らしからぬU.L.財布。街でも、山でも重宝しそうです。
各¥6,000+TAX

mountain brunch
brunch.base.shop/

HOKA ONE ONE

ホカ オネオネのトレイルランニングシューズ

寒いときこそゴアテックス。

娘の成長に伴い、土日に山へ出かけられる機会が徐々にではありますが増えてきています。ただ、この時期はいかんせん寒い。いつものトレイルランニングシューズだと、メッシュのアッパーから冷たい風が入り込み、足の指先から寒さを感じてしまいます。そこでチョイスしているのがゴアテックス搭載のモデル。なかでも個人的に愛用しているのが、〈ホカ オネオネ〉の「チャレンジャー ATR 6 GTX」です。ロード、トレイルどちらも併用できる〈ホカ オネオネ〉ならではのソフトな履き心地に、アウトソールにはあらゆる路面をグリップしてくれる4ミリのラグを搭載。メッシュのアッパーにはゴアテックスメンブレンを合わせているため、優れた防水透湿性を備えながら、冷たい風も同時にブロック。結果、真冬でも足元を急速に冷やすことなく、快適にランニングを楽しむことができます。
¥21,000+TAX

デッカーズジャパン
0120-710-844
www.hokaoneone.jp

karrimor

カリマーのキャップ

持ってるだけで頼もしい。

とにもかくにも、冬の山は寒い。平均的には標高が100メートル上がれば気温は0.6℃下がると言われているし、樹々に覆われた樹林帯では陽も当たらない場所も多いので、例え低山であろうと地上よりも寒さを感じます。だからこそ、この時期に山に入るのならば、帽子にだって防寒性を求めたい。保温性に優れたライニングがあしらわれた〈カリマー〉の「アルピニステ キャップ」は、冬山には最適な一品と言えそうです。表地にはオリジナルの防水透湿素材「Weathertite」を採用し、フラップ部分にはバックル付きのストラップを搭載。雨も弾いて、蒸れにくく、体温調節もスムーズに行なえます。また、リムには形状記憶ワイヤーを内蔵しているので、自分好みの形にアレンジができるのも魅力的。実際に使用する時期は限られるけど、あるだけで頼もしい厳冬期用キャップ。そんなに厳しい環境には身を置かないけど、備えの1つとしてゲットしようかなと。
¥8,800+TAX

カリマー インターナショナル
03-3221-6883
www.karrimor.jp/

BRING

ブリングのアンダーウェア

買い足していきたい。

下着選びって難しい。肌触り、フィット感、防菌や防臭といった機能性、縫い目の有無、デザイン性など、どれかに秀でているのではなく、すべてがバランス良く揃っていることが必要とされます。ましてやいまのご時世、サスティナブルであることも重要なキーワード。それこそ日常的に使うものに取り入れてこそ、その意味があるのだとぼくは思うんです。〈ブリング〉のアンダーウェアでは、天然の防臭性、調温性を備えたメリノウールにリサイクルポリエステルを配合した素材を採用。無縫製のホールガーメント製法に前後リバーシブルの構造を取り入れているため、肌触りはなめらかで、履き心地は快適そのもの。それでいて自宅で簡単に洗濯ができて、乾きが早いのも嬉しい限り。地球に優しく、身体に心地よく、現代的な生活にもマッチする、ニューノーマルな時代に相応しいアンダーウェア。今後、コツコツと買い足していくつもりです。
¥3,400〜 in TAX

BRING
bring.org/

石井陽介

Tower of Good!

楽しみにしていたオザケンの武道館公演が中止。うん、しょうがない。もうさすがに慣れましたよ。素直に諦めます。はい。ちなみにタイトルの「Tower of Good!」ってのは、オザケンの次男坊による造語だそうで、絵文字の「いいね」が積み上がっている様を指したもの。グッドなタワー。良いの塔。素敵な言葉だなあ。この辺りのワードセンスは父親譲りかな。これから真似して使おうと思います。

WILLY CHAVARRIA

ウィリー チャバリアのトラックスーツ

ダサカッコイイという最高の褒め言葉。

展示会で一目見たときから、この“いなた過ぎる”光沢のあるブルーと、学校のジャージのような白いラインに面食らってしまいまして。でもいざ着てみると、トップスは〈ウィリー チャバリア〉お得意の身幅広め × 着丈短めのシルエット、パンツは股上深めでウエスト周りにゆとりがあり、ハイウエストでギュッと絞って穿いたら良い感じなんですよ。セットアップで着るとトッポさ二割り増しでさらに格好良い。もはや定番アイテムとして定着した感のあるトラックスーツですが、オーセンティックなスポーツブランドや、いま旬のストリートブランドのものとも違う、良い意味での“ダサカッコイイ”この感じが妙にツボってしまいました。ちなみにこのブルーの他にブラックもアリ。こっちもまた不良感があって最高。地元のパイセンよろしく、セットアップで着たいなあと。
トップス ¥28,000+TAX、パンツ ¥25,000+TAX

ジェットンショールーム
03-6804-1970

Graphpaper

グラフペーパーのシャツ

このエアリー感よ。

非常に佇まいが美しいシャツです。写真のようにただ床に置いただけでも、このフワッとした質感と感触が伝わってくるでしょ!? その秘密は、高密度に織り込んだ薄手のポプリン生地を、贅沢にも2枚重ねて無双仕立てにして後染めを施したから。これによりシャツのステッチ周りにパッカリングが生まれて立体感ができ、ご覧のような雰囲気が完成したわけです。この写真ではフロント面しか写っていませんが、2枚剥ぎになったバック面のステッチ周りが、これまた雰囲気があって良いんですよ。背中で語るといいますか、上質で味わい深いシャツなんです。ちなみに両脇にはスリットポケットを用意しているので使い勝手も良好。春先はライトアウターとしても使えます。
各¥36,000+TAX

グラフペーパー
www.graphpaper-tokyo.com/

DAIWA PIER39 for FreshService

ダイワピア39 フォー フレッシュサービスのジャケットとパンツ

フィッシングウエア・ナウ。

フィッシンウエアがファッションシーンに食い込んできたのは3〜4年前のフィッシングベスト・ブームからと記憶しています。ストリートファッションを中心に盛り上がりをみせました。一過性のブームで終わるのかな、なんて思っていましたが、意外やその後広がってゆき、今日では“ミリタリー”や “ワーク”のように、いちファッションジャンルとして確立したように思います。なかでも〈ダイワピア39〉は、フィッシングウエアのディテールやテクニック、素材使いを、ちょうど良い塩梅で日常に落とし込んでおり、なおかつコスパも最高とあってどエライ人気を博しています。写真は〈フレッシュサービス〉の別注品。インラインにはない土臭さ漂うカーキ色、加えてジャケットの内ポケットには多数の機能ポケットを備えるなど、デザイン、使い勝手ともに申し分なし。こんなイケてるセットアップが上下で5万円(税別)ってすごくないですか!? とりあえず買っておきたいやつです。
ジャケット ¥29,000+TAX、パンツ ¥21,000+TAX

フレッシュサービス ヘッドクオーターズ
03-5775-4755

New Balance

ニューバランスのMS327PB

見事なアップデート。

中学生の頃、〈ニューバランス〉の「スーパーコンプ」の復刻を履いていました。当時はバスケットボールシューズが全盛で、レトロランニングシューズの人気は下火。でもなぜか心惹かれたのは、70年代バリバリな見た目が古着のジーパンと収まりがよかったのと、アウトソールがかかとまで伸びるという、他に類を見ない個性的なデザインが気に入ったから。あれから何年が経ったのでしょうか、まさかあの「スーパーコンプ」が、アップデートしてカムバックしようとは。正確には「スーパーコンプ」のほかに「320」「355」の3つのレトロランニングシューズからインスパイアされた「MS327」というモデルで、とにかくでかいNロゴや、ボリュームのあるチャンキーなソールでモダンに仕上げています。おまけにこのカラーは、各パーツがクレイジーに配色されているという奇抜さ。あのクセのある70年デザインを、見事に現代的に昇華しています。これはお見事の一言かと。
¥13,000+TAX

ニューバランス ジャパンお客様相談室
0120-85-0997

村松諒

しっかり対策!

花粉症のぼくにとって憂鬱な季節がやってきました。早く病院で薬を処方してもらえば問題ないのに、症状出るまで大丈夫かも!って思っちゃうんですよね。結局、毎年耐えらず、病院に駆け込むハメになるんですが…。で、今年もまだ行ってません。

MARNI

マルニのハンモックバッグ

答えはコロンビアにあり。

先日、連載「憧れの逸品」のリースで〈マルニ〉に行きました。一通りアイテムを選び終え、他にも何かないかとショールームを見回した時、エスニックなバッグが目に飛び込んできました。いわゆるトートの部類なんだけど、ボディとハンドルがたくさんの紐で繋がった見たことないデザイン。色使いはもちろん、このキャッチーな見た目がツボでした。プレスの方に尋ねると、名前は「ハンモックバッグ」とのこと。コロンビアの伝統的なハンモックからヒントを得たもので、実際にコロンビアの職人が昔の手織り機で生地を織ったあと、ハンドルの紐を一本一本手で編んで完成させるそう。だから最新のマシーンでつくられたものとは違う、素朴な雰囲気を放っているんですね。A4の書類も難なく入るサイズ感で、使い勝手は文句なし。ハンドルが長く肩掛けできるところもポイントです。しかも嬉しいエントリープライス、これはひとつ持ってて損はなさそうです。
各¥19,000+TAX

マルニ フラワー カフェ
06-6313-0687
www.marni.com

VENTURA / Foreman

ヴェンチュラ / フォアマンのセットアップ

癒し系のあのひと。

定期的に会いたくなるひとっていませんか? たとえば、学生時代の仲間や前職のセンパイ、地元のおさななじみとか。ぼくのなかでそのひとりといえば、代々木上原の名店「JOHN」の檀上佑一さん。あの優しい顔を見ながらお話していると不思議と癒されるんです(笑)。つい先日も久しぶりに会いたくなってお店に行ってきました。近況をいろいろと聞いていたら、春頃に初の試みとなる、あるモノをリリースするとのこと。檀上さんによる筋の通ったディレクションはこの店の魅力でもある訳ですが、またまた楽しみが増えました。いずれフイナムでご紹介できたらと思っています。で、今回紹介するのはワーク風のジャケットとドローストリングのパンツのセットアップ。2016年に設立されたロンドンのブランド〈ヴェンチュラ / フォアマン〉のもので、パッと見は黒に見えるかもしれませんが、実は「JOHN」が別注でオーダーしたダークネイビーなんです。その理由を檀上さんに尋ねると「空の色と水の硬さも日本とは違うロンドンだからこそ生まれる色 “DARK NAVY” は、日本で染色する色味とは違います。コロナ禍で渡英できない、いまのもやもやした気持ちを心だけでもロンドンに…という感じで(笑)別注をお願いしました。この絶妙な色が毎日のスタイリングを新しい気分にさせ、少しでもコロナ禍の暮らしを豊かにしてくれればなあ…と思います」。檀上さんの思いが詰まったセットアップ、ぜひお店で確かめてみて下さい。
ジャケット ¥24,500+TAX、パンツ ¥22.500+TAX

JOHN
03-6407-0177
aiamjohn.com

LAD MUSICIAN

ラッド ミュージシャンのブルゾン

絶妙なアレンジ具合にヤラれました。

ブランド設立から早25年、カルチャー好きの若者たちから熱い支持を集める〈ラッド ミュージシャン〉。その魅力はデザイナーの黒田雄一さんのブレないデザインワークにあると思います。服づくりのインスピレーション源として選ばれる “音楽” や “アート” はとってもマニアックで奥深く、毎シーズン、展示会でプレスの方から話を聞くのが密かな楽しみ。いつかイルドーザーとやっていた〈ラップ ミュージシャン〉を復活してくれないかなと思っています(笑)。前置きが長くなりましたが、ここでピックアップしたのはG8 WEP フライトジャケットをモチーフにしたブルゾン。ゆったりとした身頃やボリューミーな袖など、軍モノを参考にしつつシルエットをいじることで、いまの時代の空気感を上手く反映した一着になっています。ややハリ感のある生地の風合いも◎。春先に間違いなく活躍するこのブルゾンは2月下旬頃、入荷予定です。
¥54,000+TAX

ラッド ミュージシャン 原宿
03-3470-6760
www.ladmusician.com/

Kingsley Walters Studio

キングスレーウォルターズスタジオのバッグ

異色の経歴の持ち主。

平日使うバッグはサコッシュと決めています。理由は自宅と会社の移動に多くのものを持ち歩きたくないから。財布、バンダナ、鍵、スマホとか必要なものだけバッグに入れるミニマル派です。そんなぼくが次に狙うのは〈キングスレーウォルターズスタジオ〉のレザーポシェット。パッと見た瞬間、どことなく漂うこのクラフト感とシンプルなつくりに惹かれてしまいました。そもそもシンプルなレザーバッグを手がけるのって、ひとつ間違えると味気ないものになるから難しいんです。その点こちらは質実剛健な革の質感と風合いをしっかり生かすことで、この独特な表情をつくっています。デザイナーはジャマイカ出身のキングスレー・ウォルターズ。彼はロンドンに移住したあと、サヴィル・ロウでテーラリングの修行をしながら趣味で革小物をつくりはじたという異色の経歴の持ち主です。代理店の方曰く、ブランドが軌道に乗ったいまでもコツコツ彼ひとりでつくっていて、どうしても人手が足りない繁忙期だけバイトを1人雇って乗り切っているとのこと。裏話を聞くと情がわいてつい買って上げたくなっちゃいます(笑)。
各¥22,000+TAX

ヒビヤ セントラル マーケット /
キャビネット オブ キュリオシティーズ
03-6205-4861

木村圭佑

カラカラ鬼糀。

美食家のライターさんに大プッシュされた調味料「カラカラ鬼糀」。その正体は、にんにく入りの辛い糀。肉や魚はもちろん、インスタントラーメンにいれてもうんまい。超万能調味料、みなさまもぜひお試しを。

Fitness mirror

フィットネスミラーのデバイス

家ジム。

今年の9月に引っ越そうかと考えています。いまは渋谷からタクシーで2千円くらいの距離に住んでいて、都心には出やすいけれど家が狭い。なので、ちょっと奥のほうに引っ込んで、広い家に住みたい。家具は、1月のマンスリージャーナルで紹介したものとかで揃えたい。どれも欲しくなるものばかりなので、まだの方はぜひ一読を。加えて、このミラー兼デバイスも置きたいと思っています。家でフィットネスを行うために開発された代物です。全身鏡くらいの大きさがあってタッチパネル。ここに映し出されるのはトレーナーです。毎月、144本以上のライブ動画が配信されていて、それに合わせて体を動かせるってわけ(35種類/400本のレギュラーコンテンツもあり)。トレーナーからはリアルタイムでフィードバックも受けられます。コロナで拍車がかかりましたが、なんでもかんでも家で完結するようになってきました。出不精の自分にとってはありがた過ぎる。
¥145,000+TAX

フィットネスミラー
www.fitness-mirror.com/

BROWN by 2-tacs

ブラウンバイツータックスのDCPシリーズ

刷新されたダストをシュートするポケット。

2016年、アメリカはオハイオ州シンシナティの長距離バスターミナルでタバコを吸っていた私。銘柄は吸っても吸っても減らないでおなじみのアメスピ(ターコイズ)。半分くらい吸い満足したので捨てたら「もったいないことすんじゃないよ」と、犬を連れた老夫に叱られました。その半分くらい減ったタバコを灰皿から取り出した老夫にやられ、そこからシケモク生活がスタートしました。いま、マイポケットはタバコの葉っぱだらけです。シケモクって葉っぱが散らばりがちなんですね。ポケットの角、固まった埃がある箇所に葉っぱが詰まっております。言い換えればゴミだらけ。〈ブラウン バイ ツータックス〉のDCPシリーズは、そんな人にこそうってつけです(本来の用途は園芸や木工用)。ポケットのボタンを外すと、ゴミも難なくほろえます。去年から刷新されて生地も柔らかくなってよりいい感じ。いい大人のシケモクってもしかしてダサいのかな。
パンツ:¥23,000+TAX、エプロン:18,000+TAX、バッグ¥23,000+TAX

フォントショップ
03-5724-7232

Y (dot) BY NORDISK

ワイドット バイ ノルディスクのセットアップ

YはYETIのY。

ダウンやフリースで有名な〈イエティ(Yeti)〉と、白熊マークのテントでおなじみの〈ノルディスク(NORDISK)〉。日本ではまったく別物として認識されていますが、実は〈イエティ〉、本国では〈ノルディスク〉の傘下にあります。そして2021年の春夏シーズンから、ついに〈イエティ〉の名前は消滅。〈ワイドットバイノルディスク〉という名に変わり、リスタートしました。記念すべきファーストシーズンは、Yが得意とする機能素材と、両ブランドが旗印にしていた「ヒュッゲ」の考えがパッケージされたコレクションになっています。このセットアップも、ほどよいストレッチと速乾素材、負担のかかる場所は補強が施され、ヒュッゲに寄り添う仕様です。ちなみにヒュッゲとはデンマークに根付く考え方で、「居心地のいい空間」とか「楽しい時間」みたいに訳されます。ヒュッゲな暮らしに憧れるので、まずは格好から。
左¥14,000+TAX、右¥21,000+TAX

HYGGE STORE by NORDISK
03-6661-4347

DIGAWEL

ディガウェルのトップス

編集部の流行。

編集部内だけで流行が生まれます。ファッションだけでなく言葉使いとかもそうで、1月は「リファレンス」という言葉が飛び交っていました。仕事上で必要だったこともありますが、すきあらば「リファレンス」を会話に差し込んでいくスタイルで、いっときはリファレンスの乱打戦。2月に入り、その言葉の旬が過ぎ去り、いまはちょっと恥ずかしくなっている時期。話を戻して編集部のファッションの流行について。今年の冬は「タートルネック」×「クルーネックのスエット」のコーディネートがとても多かった。毎日誰かしらがその格好をしていた気がする。自分もその流行に乗っかりたかったのですが、乗り遅れてしまったため、休みの日にこっそりやっています。あと多かったのがタートルネックのだっぷりしたトップス。ここも遅ればせながらなのですが、ちょい角度違いで取り入れようと〈ディガウェル〉のボンディング。先輩と後輩に、日々ファッションの刺激を受けながら過ごしたい2021(ニーマルニーイチ)。
各¥28,000+TAX

ディガウェル
store.digawel.com/

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