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新レーベル、フューズの魅力をスタイリストと紐解いてみた。

新レーベル、フューズの魅力をスタイリストと紐解いてみた。

日本のメンズファッションを支えてきた老舗ブランド〈メンズビギ(MEN’S BIGI)〉から、“融合する”という意味を持つ新レーベル〈フューズ(FUSE)〉がデビュー。その名の通り、機能とファッションを融合させることで、ニューノーマルな暮らしにも最適なデイリーウェアを展開する。手掛けたのは、2020年に〈メンズビギ〉のディレクターに就任した鈴木敏之さん。今回は、スタイリストの小松嘉章さんと片貝俊さんを迎え、〈フューズ〉の魅力を紐解いてみる。三者三様のセルフスタイリングにもご注目。

スタイリストの2人が見出すフューズの特異性。

ー 小松さんが気になるアイテムはどの辺でしょう?

小松:このカーゴパンツ。本来、男くさいアイテムなのに、素材と色で繊細なムードに仕上げているのがとてもいい。優しいミリタリーです。探してもなかなか見つからないですよ。

鈴木:これはまず、マイクロリップストップの生地と色から選んだんです。後から、それをカーゴパンツにしようと決めました。素材によって、そのものがまったく違う表情になるから面白いですよね。

小松:このピンクのアウターも、気になってます。デザインモチーフはアノラックだけどディティールはミリタリーですよね? そこにこのペールトーンのパープル。グッと綺麗な印象になっているし、メンズではあまり見ない色。

鈴木:シュリンクさせたシワ感の加工も、優しい雰囲気の理由になっているかと思います。

小松:全体的に、アウトドアやミリタリーの印象を覆すような素材選びをされていますよね。あえて真逆の要素を持ってくることで、モダンな印象に仕上がっているというか。

ー 片貝さんはどうでしょう?

片貝:この柄が断然、気になります。

ー たしかに、片貝さんっぽいです(笑)。

鈴木:これはバティック柄をモチーフに、色味やディティールに手を加えながらデザインしました。

片貝:ほかのアイテムがフラットな分かなり個性的に感じます。

鈴木:たまには柄を着たくなりませんか? 自分が着たいと思った柄は、少量だけコレクションに取り入れるようにしているんです。かといって特別なシーンを想定しているわけではなく、気が向いた日にさらっと着られるように。

片貝:日常の中で、突然やってくるピリッとしたい感、わかってしまいました。「毎日同じ服がいい」なんて言いましたが、単調になっていると突然、柄が着たくなることがあるんですよね。ぼくも最近、一癖ある柄物に飛びついてしまうことがあるし、なんなら豹柄も好きになりましたからね(笑)。

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