PROFILE

パンツ専業ブランド〈ニート〉のデザイナーを務める傍ら、PR会社「にしのや(NISHINOYA)」も切り盛りする。昨年9月には、国内初となる直営店「ニート ハウス(NEAT HOUSE)」を東京・神宮前にオープン。
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スタイリスト二村毅氏に師事後、2012年に独立。多くのファッション誌や広告、ブランドのカタログ、などでスタイリングを手掛ける。私服も仕事も洋服の機微をとらえた繊細でクリーンでミニマルなスタイリングに定評あり。
ダンヒルのイメージは紳士を極めるための登竜門的存在!?

ー お二人は〈ダンヒル〉にどんなイメージをお持ちですか?
西野:〈ダンヒル〉はイギリスブランドじゃないですか? 前職の〈ブルックス ブラザーズ〉に在籍していたときは、一応、競合ではないですけど、アメリカブランドとして〈ダンヒル〉のスーツがどんなシルエットだったりするのかを見たりもしました。ランウェイもやってますよね?
西又:やってますね。ランウェイでも得意のレザーアイテムを使ったドレッシーで、男らしいスタイリングなイメージがあります。
西野:たしかに、レザーアイテムは印象にありますね。元々、ライターとかパイプもそうだけど、車の普及に伴って、ゴーグルとかレザーのグローブとかを提案して人気を博したという側面もあるから、小物はこだわりがありそう。
西又:デザインもオーセンティックだけどシャープな印象が強いから、とにかく“ザ・ダンディズム”って感じはあります。

西野:自分の父親は全くファッションに興味がないですけど、以前“クラッチバッグが欲しい”となったとき、真っ先に浮かんだブランドが〈ダンヒル〉だったらしい。
西又:世代的には少し年齢層が高めなのかもしれないですね。でもそこで“ダンヒル”という名前が出てくるというのは、認知されている証拠ですね。
ー お二人はラグジュアリーブランドの動向とか潮流をチェックしたりするんですか?
西又:動向を追ったりはしていないですけど、メンズではなくレディースをチェックすることはあります。これは純粋にレディースのスタイリングの勉強のために(笑)。
西野:僕もチェックする方ではないですけど、クリエイティブ・ディレクターやデザイナーが変わったりすると、チェックするときもありますね。ただ服の作り手として、ランウェイとかコレクションを見ちゃうとどうしても頭の隅に残っちゃって……。正直なところ、見ないようにしているのが本音ではあります。
西又:デザインするときに思い出しちゃいそうですもんね(笑)。色とかは参考になりそうですけど。
西野:前職では、コレクションは社内の人間とよく観察していましたね。デザインや服がどうこうではなくて、創作とか仕掛けの部分を見ていました。
西又:〈ダンヒル〉は服だけじゃなくて銀座本店の2Fにはお洒落なバーカウンターを備えた「dunhill BAR」があって、3Fにはラウンジもあるんですよね。敷居が高そうでまだ潜入はできてないですけど(笑)
西野:2Fにはカットやグルーミングをしてくれる「dunhill BARBER」もありますよね。ヒゲも整えたいので、一度試してみたいところではあります。そう考えると銀座店はアツそうですね。
西又:紳士たるものは……みたいな部分を極めるにはうってつけですよ。

ー お二人はいい意味で〈ダンヒル〉のことをフラットに見ることができそうですね。
西野:めっちゃポジティブな感じだけど、実際そうだと思います(笑)。
西又:色々、調べてはきましたけど浅かったですね(笑)。