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チャンピオンのMADE IN USAを着こなす6人のメソッド。
BACK TO BASICS Vol.1

チャンピオンのMADE IN USAを着こなす6人のメソッド。

1919年に創業し、100年以上も愛され続けるアスレチックウェアブランド〈チャンピオン〉。数あるアイテムのなかでも注目すべきは、ヘビーウェイトTシャツの代名詞ともいえる「T1011」シリーズをはじめ、素材調達から糸の選定、縫製までアメリカ製にこだわり続けてきたMADE IN USAです。そんな永久不変の定番といえるウェアを6人の識者が着用。六者六様の”オーセンティック”を着こなすメソッドとは。

  • Photo_Hiroshi Nakamura
  • Text_Masahiro Kosaka(CORNELL),Shogo Komatsu
  • Edit_Shun Koda

STYLE 1 定番品こそ、むしろアップデートされていくべき。

PROFILE

菊池紀子
〈HOLIDAY〉ディレクター

レディースブランドの販売員を経てメンズブランドに10年携わる。2012年よりフリーランスとして活動を開始。2017FWより〈ホリデイ(HOLIDAY)〉のディレクターを務める。
Instagram:@norikokikuchi

ー 今回MADE IN USAのスウェットを実際に着てみて、いかがでしたか?

ゆとりはありながらも、ストンとやわらかく落ちる生地がいいですね。最近履いていなかったコンパクトめのスニーカーを引っ張り出して、いつもとは違ったバランスを楽しめました。私は昔のチャンピオンもたくさん持っているのですが、スウェットパンツって、ポケットと裾止めがついたいいシルエットのものを探そうとしても、とくに女性モノはなかなか見つからないんです。その点でも、このセットアップは気に入りました。

ー スウェットのセットアップは、菊池さんがディレクションする〈ホリデイ〉でも定番的にリリースしているアイテムですよね。またセットアップそのものも、菊池さんらしい着こなしかと思います。今回は、上下それぞれのサイズ選びでかなり悩まれていましたね。

セットアップとして提案されているアイテムでも、ふだん着慣れているブランドであっても、私はかならずその都度サイズを慎重に選ぶようにしているんです。最近は、あまり太くないパンツにボリュームのあるトップスを合わせることが多いので、このスウェット上下も、最初は「上がLで、下がSかな」と考えていました。でも、実際に触ってみるとオンスも軽めで、かつ日本企画だったこともあって、ふだんとはバランスを変えてみるほうがいい気がして。結果的には、偶然にも上下Mサイズに落ち着きました。

ー サイズ選びひとつとっても、かなり綿密に見定めていくのですね。

「このブランドはいつもMサイズを着ているから、今回もMでいいだろう」というような決め方はしたくないんです。実際にモノを見てみないとわからないことって、多いですから。だから、自分の目で見て、袖を通してみないことには、そのモノのことを語る資格はないと思っています。

ー 着ることにおいても、またつくり手の立場としても。そこには一貫した眼差しがあるのですね。

うちは定番商品も毎回見直してアップデートを加えています。一般的には、定番品というと同じものというイメージですから、一番手間のかからないアイテムだと思われがち。でも、自身も年齢を重ねることでの変化もあるし、ひとの思考もときが経てば変わっていきます。だから定番品ほど、自分やまわりの変化に合わせてつくり変えていくべきものではないかと思っています。私にとって定番アイテムをつくり続けるのは、シーズンアイテムを新しくつくるよりも格段に難しいことなんです。

ー 〈チャンピオン〉も、歴史の長さはさることながら、これまでに定番品と呼ばれるアイテムをいくつも世に送り出してきました。菊池さん自身は、これまでどんなアイテムを手にとってきましたか?

先日改めて自宅のクローゼットを確認してみたら、リバースウィーブだけで30枚はありました! いろんな年代のものを持っているからこそ気づくのですが、やはり同じリバースウィーブでも、サイズバランスや生地感、ラバーののり具合なんかがちょっとずつ違っているんですよね。たぶんそのときのつくり手のマインドや、時代によって調整されているんでしょう。そういうところに、定番の深み、そしてファッションを感じます。私はスタッフに、ある老舗和菓子の話を必ずするんです。何百年もの歴史がある銘菓ですが、じつは年代によって味がちょっとずつ変えられているそうなんです。ときに塩気を足したり、ときに甘さを足したり。定番のありかたとして、勝手に共感を抱いています(笑)

ー 〈チャンピオン〉も〈ホリデイ〉も、ともに目指すべきは“アパレル界の老舗銘菓”、ということですね(笑)

INFORMATION

ヘインズブランズ ジャパン(株)

TEL:0120-456-042
チャンピオン公式オンラインストア
「MADE IN USA」ページ
Twitter: @champion__japan
Instagram: @champion_japan
Facebook: @ChampionJapan

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