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STANCEと解き明かす、若き表現者たちの不屈のスタイル。
Outside of common sense.

STANCEと解き明かす、若き表現者たちの不屈のスタイル。

2010年にアメリカ・カリフォルニアで誕生したソックスブランド〈スタンス(STANCE)〉。アートやスケートボードといった西海岸のカルチャーを下敷きに、ファッション性豊かなソックスを発信しています。そんな彼らが打ち出すメッセージは「ありきたりはつまらない」。そこで今回は、このスローガンを体現する若き表現者5名に〈スタンス〉のソックスを履いてもらい、それぞれの素顔と魅力に迫っていきます。常識の外側で、自分で敷いたレールを歩み続ける彼らのスタンスとは?

No.3 河合航大

ー 現在、主にアートチェアを制作されていると思うんですが、そこに至るまでの経緯を教えてください。

もともと「文化服装学院」で服飾を学んでいて、在学中から2年間ぐらいセレクトショップで服をリメイクする仕事をしていました。去年の11月に服のリメイクを辞めて、そのタイミングでアートチェアの個展をやったんです。そこからいまに至るって感じですね。

ー ファッションと椅子、全く違うジャンルですよね。

元々文化に入ったのは周りと違うことがしたいからだったんですけど、結局みんなが同じように服づくりを学んで、ブランドを始めようとする。そこに物足りなさみたいなものがあって。そうしたときに自分ができることと、やりたいことを組み合わせたもののが椅子だったんです。

ー 椅子づくりは独学なんですか?

本当は家具についていちから学ぼうと思ったんですけど、椅子をつくりたくて建築を学ぶことと、服をつくりたくて服飾を学ぶことは変わらないなって。それだと服飾のときと同じように、大多数が進むルートを辿って物足りなさを感じるなと思ったんです。だから服づくりの技術を活かせば、建築のひとたちも真似ができない作品が生み出せると思って。

ー ひとと違う道を進みたいという想いは、〈スタンス〉の「ありきたりはつまらない」というスローガンと共通するものがあります。

同じことをずっとやっていても面白くない。いまは椅子をつくっていて時代にもハマってるけど、いつか自分に飽きるときがくるとも思っていて。展開が好きなんですよね。音楽も映画も展開していくからこそ面白い。服から椅子に変わったように、今後もしかしたら別のものをつくるかもしれないです。

ー インスピレーションはどこから得ていますか?

好きなものをつくっているけど、うまく世に出せていないひとっていっぱいいるじゃないですか。それは見せ方の部分でクリアできていないからで。海外の有名なアーティストは見せ方が上手いひとが多いので、そういった部分からヒントをもらったりすることはありますね。

ICON ¥1,760

ー 今日は〈スタンス〉のソックスを履いてもらいましたが、印象はどうですか?

ソックスが落ちてこないのがよかったです。あと普段は黒か白のものしか履かないので、こういう大胆な色味は新鮮で楽しいですね。

ー パンツの裾をゴムで縛るスタイリングとソックスとの色合わせ、どちらも素敵です。

今日自転車で来たんですけど、裾がチェーンに何回も絡まったので、100円ショップで裾をとめるバンドを買ったんです。あとバンドの横にたまたま蛍光の時計が置いていて、ソックスの色味と合うかなと思ったので買ってそのまま着けてきました。

ー 今後の展望を教えてください。

いまつくっている椅子はアートとプロダクトの中間にあるんですけど、もっと振り切ってアートに寄せてもいいのかなと思っていて。例えば、もっと大きな作品をつくってみようかなとか考えてます。

PROFILE

河合航大
アーティスト

1998年生まれ。「文化服装学院」で服飾を学びながら、セレクトショップでヴィンテージのリメイクを経験。現在はアーティストとしてレディ・メイドの手法を用いて、ファッションの観点から生み出される作品で注目を集める。
Instagram:@_kotakawaio

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