PROFILE
1993年生まれ。スタイリスト甲斐弘之氏に師事し、2017年に独立。メンズファッション誌をはじめ、数々のスタイリングを担当する若きホープ。ラグランTがマイブーム。
PROFILE
1985年生まれ。2018年に独立し、気鋭アーティストのスタイリングを中心に活躍。アメカジや古着への知見をベースに、街の空気感をミックスしたスタイルに定評がある。
PROFILE
1995年生まれ。モデルとして活動する傍ら、DJとしてイベントも主催。大のヒップホップ好きで、東京のアンダーグラウンドシーンにも精通。
それぞれにとっての〈チャンピオン〉とは
ー 〈チャンピオン〉といえば、皆さんにとって当たり前のように昔から親しみのあるブランドだと思いますが、ファッションアイテムとして意識し始めたのはいつからですか?
平野:20歳ぐらいの時です。古着好きな親の影響で、自然とぼくもヴィンテージやアメカジにハマっていって。〈チャンピオン〉はどこの古着屋にも置いてあるし、特にスウェットは買い漁ってました。リバースウィーブ®は結構集めましたね。
ー やっぱりリバースウィーブ®は古着への入り口でもあり、永遠のマスターピースですよね。庄さんは?
庄:僕は18歳ぐらいの時。当時ヴァージル・アブローが〈オフホワイト〉の前身としてやっていた〈パイレックス・ヴィジョン〉とか、ちょっとアッパーな服が好きだったんです。
ー へぇ〜!いまの雰囲気からだと想像できないですけど、そういう時代もあったんですね(笑)。
庄:ありました(笑)。ハイブランドが好きだった流れで、ハイストリートへ傾倒して。それこそ〈パイレックス・ヴィジョン〉が、〈チャンピオン〉のボディを使ったTシャツをつくってて、そこから意識するようになったのかな。だから古着からじゃなく、ストリートブランドとかインディペンデントブランドがきっかけですね。
ー なるほど。浅井さんはいかがですか?
浅井:私も18歳ぐらいから。ヒップホップがすごい好きになって、「ディグる」ということをするようになったんです。〈チャンピオン〉のMade In USAのタグを見つけては、ひたすら興奮してました。アメカジというより、コテコテの90年代ヒップホップのMVに出てくるような、真っ黄色でデカいロゴ! みたいなアイテムを探して着てましたね。
庄:かっこいいですよね。でっかく「C」のロゴがあるやつ。
平野:種類やカラバリが豊富だから、自分好みの一着を探すのが結構おもしろいですよね。Tシャツに関しても、少し前までリンガーTってあんまり人気が無かったと思うんですけど、最近は少しピチッとしたサイズ感で着たいと思うようになって、古着屋でひっそり探したりしてます。
ー 確かに、いまの気分かもしれないですね。そもそも〈チャンピオン〉に対して、皆さんどういうイメージを抱いてますか?
平野:やっぱりランニングだったり、スポーツブランドとしての印象が強いですね。昔のネームタグを見ると、「ランナーズタグ」っていうランナーモチーフのロゴが付いているんですよ。それで無意識にランニング系のイメージが刷り込まれているのかも。
浅井:いまでこそ誰もが古着を着るようになって、リバースウィーブ®も流行っていると思うんですけど、やっぱり〈チャンピオン〉は古着とかストリートファッションへの入り口。みんなが手を出しやすいブランドじゃないかな、と思います。
平野:モノによってロゴも色も違うし、フードの有り無しとか、自分に似合う似合わないがあるので、集め出すと面白いんです。着ていくうちに自分のキャラクターに馴染んで、愛着も増していくアイテムが多い気がします。