Focus 02_Person
いい意味で商売っ気のない接客。
そんな親しみのある空間に立つ「人」の要素は、ある意味ではお店の要といっても過言ではないでしょう。阿部さんが紹介してくれたのは「レッドウィング・シューストア」のマネージャーを務める角野功さんです。

角野功 / 「レッドウィング・シューストア 渋谷パルコ」ストアマネージャー
〈レッドウィング〉に限らず、シューズに対する豊富な知識を持つ。その屈強なルックスと相反する、物腰柔らかい丁寧な接客が武器。
「ぼくはもともと青山店で8年間、スタッフとしてお店に立っていました。その前は〈レッドウィング〉を取り扱うお店でも働いていたので、もう10年以上ブランドと関わりがありますね。若いころに古着屋でボロボロの『875』を見つけて以来、ずっと虜です(笑)。家には50足くらいブーツがあって、そのときの気分に合わせてモデルを選んで履いていますね」
柔らかな口調でそう話してくれた角野さん。肝心の接客に関しては、「いい意味で商売っ気をなくしたい」と堂々と言い放ちます。

「ぼくはここへ来てくれたお客さまに〈レッドウィング〉の魅力を伝えたいんです。だから試着だけしてブーツの雰囲気をなんとなく感じ取りたいというお客さまも大歓迎。渋谷パルコはきっと若いお客さまも多くいらっしゃるでしょうし、中にははじめて触れるという方も来店されると思うんですよ。ブーツの情報はもちろんのこと、足のサイズの測定など、欲しい情報をきちんとお届けできるように丁寧に接客したいですね」
そう語る一方で、「むかしからのブランドのファンの方々にも、楽しんでいただけるような体制は整っています」とのこと。

「たとえば修理のご相談も柔軟にご対応させていただきますし、あとはソール交換をして『いつもと違う雰囲気にしたい』といったカスタムのご要望にもお応えします。〈レッドウィング〉ではモデルに合わせてさまざまなアウトソールが使われていますし、デフォルトではないソールを組み合わせて自分好みの一足に仕上げることも可能です。そこもきちんとお客さまのご要望に耳を傾けながら、長年このブランドで働いてきて得た知識をお客さまとシェアして、的確なアドバイスをお伝えします」