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カルフときみと、どこへ行こう。
A good day with KARHU

カルフときみと、どこへ行こう。

フィンランド発の老舗スニーカーブランド〈カルフ(KARHU)〉。誕生から100年経ったいま、競技用からタウンユースまで世界中で愛されていますが、その北欧らしさを堪能できるデザインと鮮やかなカラーリングはファッションピースとしても注目。そこで今回は、同じ師匠から独立した仲良しスタイリストの豊島猛さんと庄将司さん。仕事仲間であり、プライベートでも親交を深めるモデルの小谷実由さんとヘアメイクのkikaさんとともに街へ繰り出しました。履いて、歩いて、笑い合って、誰かと一緒に語らえば〈カルフ〉の新たな魅力に気付けるはず。

  • Photo_ Yuki Sakai
  • Hair&Make_kika(Miyu Otani)
  • Text_Takako Nagai(Takeshi Toyoshima × Sho Masashi)
  • Edit_Shun Koda
  • Special Thanks_Artek Tokyo Store、LOU

気負わず履ける、優しいデザイン。

ー 今日のスタイリングについて、お互いに事前に話しました?

豊島:庄が「よろしく頼みます!」って連絡くれただけだよね(笑)。でも、どんなスタイリングで来るかはなんとなく想像してました。

庄:僕も予想してました。豊島さんはアイボリーのビーチパンツで来るかと思ってましたが、ハズレましたね。

豊島:いや、さすがわかってるね。実は途中までその線でスタイリングしていたんだけど、このスニーカーのアッパー、色の切り返しが絶妙じゃない? それを生かした方がいいかなと思い直して。

庄:だから先輩、絶妙な色の服にしたわけですね(笑)。

ネイビーの「レガシー」を軸に、ワントーンのスタイリングを引き締めた。ダークトーンながらも、まるみのあるアッパーと温もり感のあるスウェードの切り替えで柔らかい印象に。パンツは〈カル(Cale)〉で、ニットスエットは〈ジョンスメドレー(JOHN SMEDLEY)〉。

豊島:まあ、ちょっと変わったグレーで組み合わせてみた(笑)。パンツはブルーみのあるグレーで、ニットスエットはスレートグレー。一見、なんでもない感じで実はこだわりのある、さり気なさがこの靴に合うかなと。

庄:豊島さんのいつもの無彩色の服にそのままハマってますね。そこに少しの黄色が効いてるのも好きです。

ミリタリーパンツにフリースのトップスというクリーンかつ、スポーティな抜けのあるコーディネートに、〈シンクロン〉の褪せ感のあるマルチカラーが柔らかい雰囲気を加える。ボリュームのあるデザインは、ややビッグシルエットの着こなしに好相性。

ー 豊島さんがスニーカーを馴染ませた一方、庄さんは淡いマルチカラーが映えてますね。

豊島:いい感じだね。実は俺、庄は淡い色のパンツで来ると思ってたんだよ。もしも自分がそれを履くならアイボリーのパンツを合わせたくて、庄も同じかなって。だからネイビーが意外だった。

庄:豊島さん、その通りです(笑)。最初は生成り系のパンツを穿いて、全身を明るいトーンでまとめようかと思ってたんです。だけどリアルで一番着る色はネイビーなので、自分らしいスタイルにシューズをアクセントにしたいと思い直して。

ー お二人とも同じように言い当てるのは、さすがの元兄弟弟子ですね(笑)。

庄:先輩とは長い付き合いですからね! で、僕は今日これを履いて実際にロケハンに行ってたんですが、調子いいです。めちゃ履き心地がいい。シューレースが斜めに入っているからフィット感があって歩き回ってもストレスフリー。

豊島:わかる。しかもクッションが効いていて、すごく軽い。仕事柄、移動が多くてすぐ足が痛くなっちゃうんですよね。だから、こういう機能が研究されたスニーカーが一番嬉しいです。庄のスタイリングも1日、楽に過ごせそうな感じだね。

庄:レトロ感のあるスニーカー対して、ウェアもゆるいムードでいきたいと思ったんです。北欧のデザインは生活に寄り添ってくれるという話が出ましたが、〈カルフ〉もその通り、気負わず履いて洒落てる一足。今日はセットアップのようなイメージで、カーゴパンツにフリースのジップアップフリースを合わせてます。このフリースは、冷蔵庫での作業用のワークウェアでタフに着れるやつ。グリーンの切り返しが特徴ですね。

豊島:北欧は寒いからね(笑) 。グリーンの部分がナイロンなのは何でなんだろ?

庄:冷凍サーモンを抱えるためなんですかね? いや、それは置いといて……自分好みのネイビーでまとめたので、気分的にも楽な感じですよ(笑)。で、気づいたのは、このスニーカー、凄く合わせやすいですよね。

豊島:確かに多色使いのデザインだからどんな色味のウェアでも合うかもね。カラフルな服装に取り入れても北欧らしい中間色だから、主張しすぎることもないし。

庄:これ、合わない服、ないんじゃないかな。全身ペールトーンなら絶対に洒落てるし、ダークトーンに持ってくると丁度いい抜け感を出してくれますし。僕はいつも先にスタイリングを決めて最後に靴を選ぶので、こういう何にでも合わせやすいものが結局一番好きなんですよね。

ー 今日、スタイリングの方向性は違えど、ありのままの日常着に合わせて下さったのが共通点でしたね。

豊島:確かに僕と庄は私服のタイプが違うけど、今日はお互いありのままのスタイリングだね。

庄:ですね。もちろんモデルによってデザインの独創性は変わるし、どのボリュームで楽しむかっていうのはあるけど、柔らかい色の存在感が共通点じゃないですか。それって、あれこれ深く考えなくても手持ちの服に自然に馴染むのかな。

豊島:他にないデザインで凝った造りなのに、何にでも合わせやすいっていうのは、すごい。

庄:今日来させてもらった「アルテック」さんみたいな北欧デザインって家具でも欲しくなるものが多いんですが、やっぱりこのスニーカーも生活に寄り添ってくれるっていうことですよね!?

豊島:庄、最初の話に戻ったね(笑)。

INFORMATION

Artek Tokyo Store

場所:東京都渋谷区神宮前5-9-20 1F・B1F
オフィシャルサイト

LOU

場所:東京都中野区中野5-53-4
オフィシャルサイト

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