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A.P.C.のデニムに魅了された、3人のスタイリスト。
MASTERPIECE OF DENIM

A.P.C.のデニムに魅了された、3人のスタイリスト。

穿けば分かる、そんな言葉がよく似合うデニムパンツがあります。フレンチカジュアルの代名詞的ブランド、〈アー・ペー・セー(A.P.C.)〉のそれです。彼らはアメリカの労働者たちの象徴として世界に広まったデニムというアイテムをミニマルかつシックに解釈。ブランドの設立初期から長年愛される名品は、いまも尚ファッションラバーたちの心を掴んで止みません。そんな名作デニムに魅了された世代の異なる3人のスタイリストの話から、その魅力について改めて考えてみました。

  • Photo_Shinji Serizawa
  • Text_Sota Nagashima
  • Edit_Soma Takeda

Case01_Shun Katakai

いつでも同じものが買える安心感。

ー 片貝さんにとって〈アー・ペー・セー〉はどんなブランドですか?

昔から変わらないですよね。トレンドに左右されることがあまりないブランドなんじゃないかと思います。デニムはずっと変わらない定番モデルがあって、シャツとかも基本的には同じような形。大きいサイズの服が流行ったからといって、それに追随しない姿勢がいいですよね。

ー プライベートで愛用されている〈アー・ペー・セー〉のアイテムはありますか?

シャツも持っていますが、やっぱりデニムですね。モデルは「プチニュースタンダード」を穿いています。他のデニムブランドって、同じ品番でもすぐ形が変わったりするじゃないですか。その点、〈アー・ペー・セー〉のデニムは、いい意味でほとんど変わらない。

ー 確かに。全く同じ物を買いたいのにモデルチェンジされていたりすると、そうじゃないんだよな…となることはありますよね。

ぼくは基本いつも同じパンツや靴でいいんです。同じ格好をしていたいタイプなので、自分の愛用しているものが常に買えるというのはすごく嬉しいことなんですよね。

ー デザインやシルエットがベーシックだからこそ、ずっとタイムレスに着ていたいアイテムになっているのかもしれませんね。

そう、ベーシック。普段からパンツは〈アー・ペー・セー〉の物と、あと数本ぐらいを着回しているので、トップスを変えればいいだけなので楽ですね。

ー さまざまなブランドのデニムがあるなかで、〈アー・ペー・セー〉のデニムを選ぶ理由は何ですか?

やっぱり品がいいんですよ。例えば、ぼくはポケットにステッチとか必要ないと思っていて、〈アー・ペー・セー〉はめちゃくちゃシンプルで余計な物が一切無い。自分に品が無いので、品がある物を着たいんです(笑)。だから、好きなんだと思います。

ー デニムを選ぶ上でのこだわりはありますか?

ウォッシュドもいいんですけど、ぼくとしては品がいいリジットが一番好きなんですよね。だから、色落ちしないように買ってから一回も洗わないですし、糊も落とさない。それでクタクタになったら、買い換えるのがいいと思います。もちろんそれぞれの好みによりますけどね。

ー 品の良さはデニムを選ぶ上でも、マストな条件になると。

そうですね。あと、余談ですけど〈アー・ペー・セー〉の女性のスタッフを見ても、コーディネートがすごい素敵なんですよ。2歩引いてる感じというか、騒がしい感じがしなくて。

ー お洒落は好きなんだけど、足し算はあまりしないような。

そうそう。グイグイ来ないとこがやっぱり好きですね。でも、デニムに関してもそういうことなんじゃないかなと思います。いい意味で主張が無いところが魅力なんじゃないですかね。

Style with PETIT NEW STANDARD

シャツ ¥30,800、キャップ ¥15,400

ー 普段から「プチニュースタンダード」を愛用されているとのことですが、その魅力は何ですか?

パンツはくるぶし丈で穿くのが好きなので、ワタリは少しゆったりしつつ、テーパードが効いている「プチニュースタンダード」がちょうどいいんです。細身ではあるんですけど、ピタピタ過ぎないシルエットも絶妙ですし。

ー 今日はそんな「プチニュースタンダード」でコーディネートを組んでいただきました。こだわりのポイントを教えてください。

靴以外すべて〈アー・ペー・セー〉のアイテムを着用しました。本当に好みの問題ですけど、個人的にこのパンツはくるぶし丈で穿くのが一番綺麗に見えると思っているので、丈感には気をつけました。あとこの何気ないネルシャツが気に入っていて。探すとこういうデザインって意外とないんですよね。シンプルにまとめたいので、帽子は主張のない無地です。

Style with NEW TAILLE HAUTE

ー 一方で、日本限定の新作となる「ニュータイユオット」も穿いていただきましたが、いかがでしたか?

食わず嫌いな性格なので、似た様な形の物ばっかり穿いてしまって、普段太いシルエットのパンツって試着もしないんです。でも、今回穿いてみて自分でもすごく似合っていたと思います(笑)。

ー 着こなしのポイントなどあれば教えてください。

こっちは逆にあまり丈を短くしないで、靴に被るくらいのサイズ感で穿くのがいいのかな。ぼくはトップスもそれに合わせて少しゆったりとしたスウェットを合わせてみました。

ー 今日お話を聞いていても、やはり片貝さんの普段のスタイリングと〈アー・ペー・セー〉にはシンパシーを感じました。

そうだと思います。基本的にぼくは流行ったから何かを着てみたいと思ったりしないタイプなので。何年も同じパンツと靴ですし。歳をとってきて、よりそう感じるようになりました。だから、話は戻ってしまうんですけど、穿き続けて傷んでしまっても、また同じ物を買えるっていうのは本当に有り難いですね。

PROFILE

片貝 俊
スタイリスト

愛知県出身。スタイリストのアシスタントを経て、2009年に独立。メンズファッション誌をはじめ、カタログや広告などで活躍をする人気スタイリスト。

INFORMATION

A.P.C.

問い合わせ:TEL 0120-500-990
オフィシャルサイト
インスタグラム

DENIM FOCUS

期間:10/22~11/7
開催店舗:全国のA.P.C.ショップ(オンライン除く)
期間中のサービス:
①学割サービス:全店(オンライン除く)期間中、ご本人の学生証を提示すると、A.P.C.のデニムが20%ディスカウントになります。
②イニシャル刺繍無料サービス:期間中、Personalisation for DENIM(デニム刺繍サービス)無料
③BUTLER DENIM4店舗に集約:期間中、全国のショップのバトラーデニムを代官山HOMME店、FEMME店、大阪なんば店、名古屋クレアーレ店の4店舗に集約します。店舗あたり50本以上のバトラーが集まるので、好みのモデル、色落ちを見つけて下さい。

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