CLOSE
FEATURE
映像作家・清野正孝にとっての、 サーフィンとクリエイティブ。
For Vans Checkerboard Day.

映像作家・清野正孝にとっての、
サーフィンとクリエイティブ。

絵を描く、デザインする、文章を書く、写真を撮る…。何かを創造するというのは、自分の心が整理されたり、いわれのない満足感があったりします。〈ヴァンズ〉が毎年開催している「チェッカーボードデー」も、クリエイティブがいかにメンタルウェルネスにとって大切かを伝える取り組み。今年は11月18日(木)に開催です。でも実際どうなの?ってことで、実践者である映像作家・清野正孝さんにインタビュー。彼はガチのガチのドキュメンタリー映像作家。清野さん、クリエイティブって、心の健康にとって大事ですか?

  • Photo Hiroyuki Takenouchi
  • Edit Keisuke Kimura

ドキュメンタリーの裾野を広げる。次世代のフィルマーを育てる。

ー 先ほどおっしゃっていた全盲のクライマーのほかに、現在取材中のものはありますか?

水俣病で知られる水俣を舞台にした作品を、絶賛撮影中です。水俣っていまだに悲観的な見方をされてますけど、本当に綺麗な場所なんですよ。いま撮影をはじめて2年目で、来年いっぱいは撮影しようと思っています。

ー それと並行して、現在はドキュメンタリー映像のコンテストを企画しているとか。

ドキュメンタリーってすごくニッチな世界なんです。好きな人は好きだけど、裾野がまったく広がっていかないんです。担い手もどんどん少なくなってる。だったら自分がやるかと思い立って、「ヌーベルヴァーグ」というサーフドキュメンタリーコンテストを開催することにしました。

ー 簡単に概要の説明をお願いできますか?

テーマは「自分が思うサーフな1日」です。時間は3〜5分。最優秀賞が10万円で、アイデア賞とか、観客賞も用意しています。来年の1月1日から公募をはじめて、6月いっぱいまで受け付けようと思っています。

ー 素人もプロも問わないと。

そうですね。もちろん機材なんかなんでもよくて、スマホもOKだし、縦動画でもOK。悪ふざけのやつもいていいと思っています。あと、別にサーフィンのシーンがなくたっていいんです。沖で波を待ってるだけでもいいし、海で撮影する必要もない。極論、原宿を舞台にしたサーフな1日でもいいわけです。

ー 普段、スマホで撮影することはありますか?

スマホで撮影したゴルフの動画を見ながら「普通のカメラよりスマホのほうがいい場合もありますよね」と清野さん。

全然ありますよ。普通の内臓のアプリで。最近ゴルフの動画を撮ったんですけど、これをガチのカメラで撮ろうとすると難しいんです。置けるからやれるわけで。あとぼく、テレビ番組のときも使っちゃってますもん。バレない自信があるから(笑)。実際バレたことは一度もないです。

ー となると、ハードルはかなり下がりますね。機材がない若い人も参加しやすい。

年齢制限も小学生以上にしているから、若い人たちが早い段階でクリエイティブに触れて、それが人生のベースになってくれたらいいなと思ってるんです。だからベストフィルム賞は25歳以下にしてるんです。

ー 逆に70歳以上の人が送ってくれてもいいですしね。

そこまでいったらいいですよね(笑)。「それスマホで撮ったんですか⁉︎」みたいなね。あと、裾野を広げたいって思いもそうなんですけど、何かを創るって、自分のなかにある鬱屈した思いを吐き出す手段なんです。だからどんな形であれ作品が世にでると、本当に気持ちいいんですよね。それを知ってもらいたいっていう側面もあったりします。

INFORMATION
このエントリーをはてなブックマークに追加