元ネタはPhishのハロウィン。



秋が深まる道志村。10月末ともなると木々も赤く染まり始めていて、朝晩はぐっと冷え込む。
そんな時節に開催された「ANARCHO MOUNTAINEERS CAMP」。会場は「水源の森 キャンプ・ランド」。場内ではフリーマーケットが開かれ、ワークショップが開催され、ライブが行われる。早速、仕掛け人である小林さんに話を聞きました。

小林節正 / ご存知〈マウンテンリサーチ(Mountain Research〉の代表。この春には総合ディレクションを手がけたキャンプ施設「水源の森キャンプ・ランド」を道志村にオープンさせた。
ー まずは、このイベントの概要など教えていただけますか?
小林:もともとキャンプ場をやりたかったっていうより、このイベントをやりたかったから「水源の森 キャンプ・ランド」をつくったみたいなもんで(笑)。元ネタはPhishです。Phishが毎年ハロウィンのときに、特別なライブをやってるんだけど、その日は他のバンドをアルバム単位でカバーするっていう。ザ・フーの『四重人格』とかビートルズの『WHITE ALBUM』とかね。そこにはマーケットもあったりしてさ。しかも、アメリカだからみんな仮装するでしょ。要するにお祭りっぽい、みんながはじけられるのがハロウィンじゃない? こっちでは別に仮装するわけじゃないんだけど(笑)今回のイベントも気持ち的にはそんなイメージで。
ー 毎年恒例のイベントになるんですか?
小林:できれば10回はやりたいと思ってる。たぶん、4、5回目からおもしろい効果がでてくるんじゃないかな。今回は1回目だから、みんなヘトヘトだと思うよ(笑)。



ー 業者もいれず、全部自分たちでやられてるんですよね。
小林:そうそう。自分たちだけでできる範疇でやってみようってことでね。重なってるイベントも多かったから、みんなには迷惑かけたかもしれないけど、こうして無事開催できてよかったです。
ー 回を重ねるに連れ、規模は大きくする予定ですか?
小林:そこは変わらないかな。自分たちの無理ないサイズでいい。大きくして続かなくなるくらいなら、小さくても10年続くほうが面白いじゃない? 偶然だけど、この規模のキャンプ場でよかったなと思うよ。ここにはちょうど20サイトあって、それぞれのサイトに4人ずつだとして全体で80人くらいでしょ。


小林さんが本イベントに向けてこしらえたLEDランタン用のホワイトニングキット。〈ロックフィールドエクイップメント〉のアダムスキーハットや〈インアバンス〉のゼロキャップなど、すべてホワイトで統一されたパーツがセットになった、「ANARCHO MOUNTAINEERS CAMP」のフリマで初めてお披露目されたスペシャルパッケージ。このアイテムめがけて朝イチから来場したファンも多いとか。
ー そして今回は、LEDランタン用ホワイトニングキットも販売されました。
小林:去年の12月から企画がスタートしていたんだけど、〈バリスティックス〉の塚原の導きと、傘を作ってる〈ロック・フィールド〉の社長がよくしてくれたんで、特別なパッケージができたんだ。ただ、あの色も真っ白じゃなくて、微妙にオフ白っていうのがものすごくこだわったポイント。あの色を全体で整えるのがなかなか大変でね(笑)。
ー ありがとうございました。また焚き火を囲みながら、お話を伺えたらと思います。
小林:ありがとね。楽しんでってよ。

フレンズたちによるフリマとワークショップ。
小林さんの求心力は業界を問わない。博識で、一歩も二歩も先を行くスタイルは羨望の的だったりす。そんな小林さんが招集した仲間たちも、そりゃかっこいいわけで。たぶん、こんな豪華なメンツによるフリマは、都内でやろうものなら大行列必至です。ここからは、フレンズによるショートインタビュー。