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渋谷パルコ2周年を、あの2つのお店がお祝い!? 熱を帯びたイベントを生体験&回想レポートします。

渋谷パルコ2周年を、あの2つのお店がお祝い!? 熱を帯びたイベントを生体験&回想レポートします。

東京のカルチャーの発信地として機能している「渋谷パルコ」。11月22日(月)にめでたく2周年を迎えた同館は、その記念として11日間連続「ComMunE(10階)」でイベントをおこないました。毎日代わる代わるラップバトルやフリマなどが行われるなか、フイナムが気になったのは「出張スナックアーバン」と「サヨナラ そのとうり」。それぞれ普段は会員制、住所非公開と、限られたひとびとの憩いの場になっているお店がこのたび出張出店するということで、なんだか胸騒ぎが…。レポート取材をすべく足を踏み入れたわけですが、どちらもカオスであったかいイベントだったということ、コロナ明けかけで喋りまくりたいひとで溢れていたことを先に記しておきます。

DAY2

サヨナラ そのとうり(11月30日開催)

そのとうりとは?

渋谷円山町の夜のおでん屋「そのとうり」。オーナーはトラックメーカー/DJのSeihoさんと、シンガーソングライターのあきおさん。ふたりの気さくな人柄と本格的な料理が魅力で、日夜たくさんのひとが訪れ、数珠つなぎに交遊が広がる場です。

住所:東京都渋谷区円山町(住所非公開)
定休日 : 火曜日
営業時間 : ※公式TwitterおよびLINEにてご確認ください。
電話:050-5435-3044
Twitter:@sonotouri_oden

音楽と食とお酒がつなぐ、おわりとはじまりの夜。

おでん屋と和菓子屋。聞くだけでも不思議と惹かれてしまうお店が渋谷・円山町にあります。オーナーはマルチに活躍するSeihoさんと、シンガーソングライターとしても活躍するあきおさん。住所が非公開ながら、ふたりの交友関係が数珠つなぎにひろがり、いまやたくさんのひとが訪れるお店です。

今回のイベント名は「サヨナラ そのとうり」(11月30日開催)。”サヨナラ”という意味深な言葉の真相を確かめるべく、そして奇しくも同じ時期だという渋谷パルコとあきおさんの誕生日を祝うべく、たくさんの老若男女がイベントに詰めかけました。

音楽を生業にしているオーナーともあって、入れ代わり立ち代わりミュージシャンやDJたちがフロアをあたためます。この日登場したのは、オカダダ、TAAR、HIRORON、Seiho、Kick a Show、あきおの6名。秋の夜長にぴったりなメロウな選曲に、来場者のお酒もぐびぐびと進みます。

音楽に合わせて体を揺らせば、当然お腹も減ってきます。そんなひとびとの腹を満たしたのは、ひと口目の賞味期限は5秒、が鉄則の「出張ほぐれおにぎりスタンド」 や、餃子のあらゆる可能性を探る神田の「餃子世界」。

さらに「そのとうり」もおでんを2種類のセットで販売。食材の旨味と雑味のない出汁で、身も心もあたたかに。冷え込む屋外でハフハフと食べるお客さんが何人もいました。

同日、出店していた「スナックよしみ」。右からゆりあさん、女将のよしみさん、まいさん。

        

会場スペースの一角でひっそりと出店していたのは「スナック よしみ」。普段OLをしているよしみさんが女将をつとめる企画で、不定期でイベント出張しては、場所場所でお客さんとお酒を煽るという、お酒好きにはたまらないお店なんです。この日も、常連客によってショット瓶が振る舞われ、「ComMunE」の天井を仰ぐ光景をなんども見ることができました。

ちなみに、よしみさんにお酒のエピソードを聞くと「あるイベントのときにショットを何杯飲めるかという大会があって、128杯飲んで準優勝したことも」とにこり。お酒好きがきっかけでお店をはじめたとは聞いていたけれどまさかそこまでとは…おみそれしました。

最後は、SeihoさんとあきおさんのライブとDJタイム。みなが心地よく身体を揺らし、会場はこの日いちばんの盛り上がりに。ふたりの計り知れない求心力をしかと感じることができました。

そして最後にふたりの口から重大発表。「そのとうり」がこの先いつか、お店をおわりにする日が来るかも…とのこと。イベントタイトルの ”サヨナラ” の意味が明かされ、会場からは惜しむ声があったものの、「おわりははじまりだから!」というSeihoさんの言葉に、労いの拍手が送られました。

イベント終わりにぱちり。

オーナーふたりがつくりだす稀有な空間を体感しようと、この日もたくさんの来場者が集まりました。突撃スナップ&ミニインタビューをご覧あれ!

赤髪&スカジャンのキュートなひとに声をかけると、なんとミュージシャンのDaokoさん! そのとうりを一言で表すと「食と音楽をつなぐ場所」とのこと。

Daokoさんのお友だちで水墨画家のchinpanさんと、娘さんのkikiちゃん(2歳)。DJのあるダンスフロアが大好きだというkikiちゃんは、この会場でもノリノリに音楽を感じていた。

大学に通いながらトラックメイカーとしても活動している身之介さん。コロナが明けていちばんにやりたいことは「イベントでいろんなひとに会って、交流を深めること」。

「そのとうり」の常連で、イベント名の”サヨナラ”の意味を確かめに来たという、VJのうずらさん。お店をひとことで表すと「アットホームステーション」。

60,70年代の花柄のジャケットを着こなしていた、高円寺の古着屋「深緑」で働くemiさん。コロナが明けていちばんにしたいことは「ひとの目を気にせずパーティと旅行すること」だそう。

ARアーティストの浅葱さん。「そのとうり」を一言で表すと「さくっと行けて、ちゃんと落ち着いた状態でおでんをたべられる、本質的にあったかいお店」。

映像クリエイターのリクソニアさん(写真左)と専業主婦の385さん(写真右)。感想を聞くと、「イベント自体がひさびさで、コロナ明けた感じありますね。たのしい!うれしい!だいすき!ドリカムで」とのこと。

知り合いが知り合いを呼び、その場にいた知らないひとと知り合いになったりと、つながる場として機能していた「サヨナラ そのとうり」。お店で日々行われていたこのコミュニケーションは、渋谷パルコという箱でも健在、いやむしろ広く波及していったように感じました。Seihoさんとあきおさん、ふたりのまわりで次々と新たなカルチャーが生まれる理由はもしかしたらここにあるのかもしれません。

「そのとうり」はいつかおわってしまいますが、その日が来てしまう前に、常連さんもご新規もぜひお店へ。きっとおでんととっておきの音楽を用意して、ふたりが迎えてくれます。

INFORMATION

渋谷PARCO

電話:03-3464-5111
住所:東京都渋谷区宇田川町15-1
時間:11:00~20:00(物販)、11:30~20:00 (飲食)
公式サイト
公式インスタグラム

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