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ナイキが生んだテクノロジー「エア」の起こした革命。

AIR MAX REVOLUTION TOKYO REPORT

ナイキが生んだテクノロジー「エア」の起こした革命。

桜の開花を目前とした3月24日から26日にかけての3日間、東京の上野公園にある表慶館にて行われた、〈ナイキ〉の「エア マックス レボリューション トーキョー(AIR MAX REVOLUTION TOKYO)」。初代「エア マックス」が発売されたのが1987年3月26日。今や誰もが知る定番となったテクノロジーであるナイキ エアを初めて搭載したこの名作の30周年を記念したこのイベント。スポーツはもちろん、様々なカルチャーと密接な関係を結んでいる〈ナイキ〉だからこそ実現することができた、歴史的なプロジェクトの模様をお届けします。

  • Text_Maruro Yamashita
  • Edit_Hiroshi Yamamoto
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由緒正しき美術館を舞台に行われたエア マックスの祭典。

日本初の本格的な美術館である表慶館。100年以上の歴史を持つ、由緒正しき場所を舞台に行われた「エア マックス レボリューション トーキョー」。

不朽の名作である「エア マックス」を通して、東京が世界に誇るアート、ミュージック、テクノロジーをしてスポーツを融合させたイベントは3日間に渡って行われた。

明治時代の西洋建築を活かした、祝祭的な空間に仕上がっており、外観、エントランスの時点で来場者の興奮はマックスに。

各回のトップクリエイターが表現したテクノロジーとカルチャーの融合。

エア マックスの歴史と未来を表現した様々なインスタレーションと、トークショーや「スニーカーズ カップ」という「エア マックス」に関するクイズ大会、DJライブなどのプログラムで構成された3日間。

このイベント内で「エア マックス」の歴史を、様々な角度から輝かせたプログラム「エア マックス ジェネオロジー」は、サカナクションの山口一郎氏が発起人となったNFのプロデュースによって共同制作された。

彼らの存在は、ある種の懐古主義に陥ることもなく、今のカルチャーを描き出すイベントとしての大きな役割を担っていたと言っても過言ではないだろう。

山口氏をはじめ、ワンダーウォールの片山正通氏、スタイリストの三田真一氏、DJとしても活動を行うメディアアーティストの真鍋大度氏など、東京を代表する数多くのクリエイターが所属するNF。

音楽を通して多様なカルチャーとの融合、新たな音楽の在り方を追求するプロジェクトであり、このジェネオロジーゾーンには、NFの考える「エア マックス」を通して描き出す新たなテクノロジーとカルチャーの融合、という考えが通奏底音として存在していたのだ。

「エア マックス レボリューション トーキョー」の内部を徹底レポート!

前述の片山氏と、同じくNFに所属するヘアメイクアーティストである根本亜沙美氏の手がけた、様々な「エア マックス」から成る、枯山水をオマージュした日本庭園。

洋風なデザインの中に造り出されたこの作品は、絶妙な違和感と日本古来の美意識を見事に現代的に描き出していた。今回のイベントには、地方や海外からわざわざ来場していた様な人達も数多く見受けられたが、中でもこの展示は、外国人のお客さん達で賑わっていることが多いのが印象的だった。

スタイリストの三田氏による、「エア マックス」を解体しリビルドした、宇宙空間にいる異生物をモチーフとしたオブジェと、最先端のテクノロジーを融合させたインスタレーション。

「エア マックス」というスニーカーが本来的に備えていた未来感が表現されている。ベンチの座面にはエアユニットが使用されており、来場者の興味を誘っていた。

NFと雑誌『PRODISM』編集長の渡邊敦男氏がディレクションを行なった、各界のインフルエンサー達が各自の思い入れのある「エア マックス」を使用したスタイリングを紹介するコーナーや、VJとしても積極的に活動する、NFの真鍋氏がプログラミングを行なった、「エア ヴェイパーマックス」をコントローラーとして擬似VJ体験のできるセクション、「ヴォート フォワード」参加者の全てのデザインの展示、ランと音楽と映像の融合を目指した「エア マックス ビートメイカー」など、鑑賞型の従来の展示から、体験型のインタラクティブなプログラムまで、幅広い内容が来場者達を楽しませていた。

初日には、今回の「ヴォート フォワード」に日本から唯一参加した、デザイナーの今野直隆氏によるトークショーが行われた。結果として、惜しくも1位にはなれなかったが、東京のナイトカルチャーと、氏の溢れるほどのスニーカー愛を感じさせたデザインは、Instagram上でも世界的に話題となった。

山口一郎氏がホストを務める「NF カルチャー ラウンジ」という、NFのメンバーによるトークセッションは3日間で計3回に渡って行われた。「エア マックス ジェネオロジー」の各インスタレーションについてのトークは、クリエイティブなことに興味を持つ様々な世代の人々が夢中になって耳を傾けていた。

エア マックス30周年のフィナーレを飾ったスペシャルDJライブ。

「スニーカーズ カップ」の決勝戦、「ヴォート フォワード」の勝者(今回はLAのショーン・ウォザースプーンが勝ち取った!)の発表など、日本中のスニーカーマニア達が注目していたプログラムを終え、迎えた最終日のファイナルはNFによるスペシャルDJライブが。

小雨が降るあいにくの天気ではあったが、多くの来場客がNFのプレイする音楽に酔いしれ、「エア マックス レボリューション トーキョー」は華々しくフィナーレを迎えた。

「エア マックス」という名作スニーカーが、世界中で歩んできた長い歴史から紡ぎ出された物語を総括すると同時に、また新たなパラダイムの訪れを予感させる3日間だった。

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