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なぜユニクロの定番品は、新しいスタンダード足るのか。
The new standard goes on.

なぜユニクロの定番品は、新しいスタンダード足るのか。

オックスフォードシャツ、チノパン、デニムシャツ、スウェット。〈ユニクロ〉の定番品たるこれらのアイテムは、実は毎年と言っていいくらい、細かなところを含めてアップデートし続けている。その変化を知る人は多くはないだろうし、気の向くままでもファッションは楽しい。でも、服の裏側を知ることはファッションをより楽しむための補助線になり得る。なぜこの新しい定番品がいいのか、そしていいと感じるのか、その秘密に迫る。

  • Photo_Keisuke Kitamura
  • Styling_Masaaki Ida
  • Hair&Make_Eriko Yamaguchi
  • Model_Takumi Nishimura
  • Text_Shinri Kobayashi
  • Edit_Ryo Komuta

こだわりのディテールが醸し出す、なんだかすごくいいスウェット。

SWEAT SHIRT
スウェットシャツ

「神は細部に宿る」という言葉は聞き慣れた言葉だけど、ディテールがイメージを大きく左右するアパレルというものに対しては、本当にその言葉通りだなとことさら強く思う。

このスウェットには、ディテールが生み出す雰囲気について学ぶべきポイントがたくさんある。

まず目指したのは、柔らかくてふっくらした風合いだという。生地の糸の番手を変えて細くすることで、従来のものよりもクリーンでフラットな表面に、つまりは家着ではなく、外出着としてのファッションアイテムにふさわしい顔つきに仕立てた。

袖のシルエットは、計算し尽くされている。昨今のリラックス感重視の流れに合わせて、リブの長さを短くして、さらに袖口の幅を広くしたそうだ。そうすると、袖口にゆとりが生まれ、ゆったりとした印象になるのだ。確かに、リブ周りのシルエットはスウェットの見え方を左右する。でも、それがこんなリブの長さと袖口のバランスで成り立っているなんて全然知らなかった。

〈ユニクロ〉スウェットシャツ¥2,990、シャツ¥2,990、パンツ¥3,990、キャップ¥1,990(すべてユニクロ)、〈クラークス オリジナルズ〉靴¥25,300(クラークスジャパン 03-5411-3055)

このスウェットは計算し尽くしたディテールを積み上げた結果、“なんだかすごくいいもの”に仕上がっている。その曖昧な良さの理由を、ちゃんとこうして紹介できるのはいいことだ。でも、着るときにはここで知ったことはすべて忘れてもらっても構わない。感覚的に、でいいので、このスウェットの良さをただ味わってほしい。

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