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進化と深化。ユニクロの定番品のすごみとは。
Evolution and Deepening

進化と深化。ユニクロの定番品のすごみとは。

Tシャツ、ポロシャツ、チノショーツ、デニム。〈ユニクロ〉の定番品たるこれらのアイテムは、実は毎年と言っていいくらい、細かなところを含めてアップデートし続けている。その変化を知る人は多くはないだろうし、気の向くままでもファッションは楽しい。でも、服の裏側を知ることはファッションをより楽しむための補助線になり得る。なぜこの新しい定番品がいいのか、そしていいと感じるのか、その秘密に迫る。

  • Photo_Keisuke Kitamura
  • Styling_Masaaki Ida
  • Hair&Make_Emori Miho(KiKi inc.)
  • Model_Takumi Nishimura
  • Text&Edit_Shinri Kobayashi
  • Edit_Ryo Komuta

一枚でサマになる、本物のTシャツ。

〈ユニクロ ユー〉クルーネックTシャツ ¥1,000、〈ユニクロ〉シャツ ¥1,990、パンツ ¥2,990(すべてユニクロ)、〈ビルケンシュトック〉サンダル ¥16,500(ビルケンシュトック・ジャパン カスタマーサービス 0476-50-2626)、その他(スタイリスト私物)

Standard item 01
ユニクロ ユー クルーネックTシャツ

極論すれば、最高にかっこいいファッションは、Tシャツ1枚とパンツ1枚だけで成立していること。これは、そのひと自身の人間力みたいなものが問われるスタイルではあるけど、もちろん“本物”のTシャツなしでは成立しない。

このTシャツのコンセプトは、「アメリカのオーセンティック(本物)なヘビーウェイトのTシャツ」である。では、そのコンセプトがどのようにアイテムに落とし込まれているのか。もちろん〈ユニクロ〉のことだから、糸、生地、加工といったミクロな話には事欠かない。

まず糸の作り方の話。メイドインアメリカのTシャツによく用いられる、オープンエンド糸(空気紡績糸)という糸の紡績方法を採用している。これは空気圧で繊維を撚り合わせた構造で、繊維の間に空気をたっぷりと含むので、生地にふっくらしたボリューム感が出て、ラフな仕上がりになる。

天竺編みの生地は、ざっくりとした硬めの風合いで、まさにオーセンティックなTシャツの表情ってやつだ。洗濯をするほど味が出てくるので、長く愛用でき、自分だけのTシャツになってくる。Tシャツのような毎日着るモノが、相棒然としてくるのもファッションの楽しみの一つでもある。

シルエットは、程よくリラックス感のあるジェンダーレスな仕様で着る人を選ばない。実際にメンズサイズを女性が着ることも多いのがこのアイテムの特徴だ。

きわめつけは、ネック部分。ヴィンテージのミリタリーTシャツのバインディング仕様を採用することで、型崩れも伸びもしにくくなる。首元のVゾーンもいい感じに仕上がるので、インナーシャツとしても使える。

カラーの出し方も面白い。インスピレーション元として年を経たヴィンテージTシャツを集めた結果、日に焼けた赤やブルー、明るいグリーン、オフホワイト、カーキ、オレンジなど、ヴィンテージ感満載のカラーリングが誕生した。ぜひ、こちらからチェックを。

豊富なカラーバリエーションだから、自分の定番カラーを選ぶもよし。そのときの気分のカラーを買い足すもよし。同色をサイズ違いで揃えるのもありだ。そんな自由な楽しみ方をこのTシャツはもたらしてくれる。だって、こんなにハイクオリティのTシャツが1,000円で買えるのだから。

INFORMATION

ユニクロ

公式サイト

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