
PROFILE
1977年生まれ、東京都出身。スタイリスト白山春久氏に師事し、08年に独立。雑誌や広告、タレントのスタイリングなどを手がける一方で、自身のブランド〈R.M GANG〉も始動。近年はYouTubeの動画配信もスタートさせ、さまざまなファッションを提案している。
ミニマルなアイテムだけど、自分らしさを突き詰められる。

ー 高橋さんはスウェットに限らず、普段からセットアップのコーディネートを楽しまれている印象があります。
高橋:それを着ることでキャラクターが生まれるというか、ユニフォーム的な感覚で着ていますね。
ー その中でもスウェットの登場率は多いですか?
高橋:多くなってきました。いろんなブランドのアイテムを着てみたりとか、自分のブランドでもデザインしています。生地やサイズ、シルエットを追求しだすと、結構奥深いんですよ。
ー ここ数年でスウェットのセットアップがファッションスタイルとして浸透してきた感覚がありますが、それはどうしてだと思いますか。
高橋:スーツも同じだと思うんですけど、最近肩パッドが入っているきちっとしたセットアップを着ている人は少ないですよね。一方でストレッチが効いた生地だったり、カジュアルなムードでスーツを着こなしている人が増えていて、肩の力を抜いてファッションを楽しんでいる人が多くなってきた。華美なデザインっていうのが、あまり気分じゃなくなってきているんだと思うんですよ。


ー デザイン性が高いと、そのブランドやデザイナーの思想的なものも含めて纏う感覚が強まると思うんですが、こうしたスウェットアイテムになると、自分のパーソナリティを尊重するような趣があるように思います。余白があるというか。
高橋:そうですね。ここ最近いろんなスウェットアイテムがリリースされているじゃないですか。ワイドシルエットだったり、一方ではスキニーっぽいものもあったり。トップスもパンツもいろんな選択肢があります。
この「1000 SERIES」も、レギュラーフィットとオーバーサイズフィットがあって、上下でそれをクロスオーバーさせて着ることもできる。スウェットってミニマルなアイテムだけど、そうした細かな部分にこだわることで、自分らしさを突き詰められると思うんです。そういう意味でぼくは、いままさにどハマりしちゃってるんですよ(笑)。
