夫婦 宇田陽子 × 岸大介

PROFILE
青山の花屋「logi」でデザイナーを務める宇田さんと、ディレクターの岸さんは、結婚18年目を迎えるおしどり夫婦。公私ともにサポートし合うよきパートナー。中学生になった二人の長男は思春期を迎え、スリム化し超イケメンに。
ー 「logi」ができて、どのくらいになりますか?
岸:ここに越してきて7年ぐらいで、その前にちょっと離れた場所で5年くらいやっていたので、トータルで12年ぐらいですかね。
ー 「logi」でのおふたりは、どういう役割分担なんでしょうか?
宇田:私がデザイナーで、岸が経営の部分だったり、クライアントの方と交渉をしてくれたり、周辺のことをいろいろやってくれています。
岸:宇田の周りでうろちょろしてる感じです(笑)。


ー (笑)。「logi」に置いている花は、どれも個性的ですよね。
岸:ありがとうございます。もちろん花自体に興味はあるんですけど、それよりもぼくは、誰が作っているかとか、どこで作っているかみたいなことに興味があって。服の買い方に似ているというか。
宇田:男の人の買い方って、そういう感じですよね。うんちくが好きというか。
岸:めっちゃ悪い言い方するやん(笑)。
宇田:私は直感で選ぶことが多いですね。それが結果、いい生産者さんだったっていうことは多いです。
岸:あと、ぼくらは花がないと仕事ができないので、花がやっぱり一番大事で。そうしたところで、いい生産者さんが、しっかり儲けられるようにしていきたいなとは思っているんです。
ー お花屋さんといえば寒いですけど、どういうものを着ることが多いですか?
岸:宇田に関しては、作業中も好きな服を着るんですよ。汚したくない服を。なんでかと言うと、きれいに仕事をすると服も汚れないし、仕事の仕上がりもきれいになるっていうのを、ある方に教えてもらって。
宇田:そうなんです。美容師の友達がいて、彼はカラー剤を使うときもエプロンとかつけないんですよ。エプロンをしないことによって、仕事も立ち居振る舞いもきれいになると。それを聞いて「なるほどな」って思って、汚れるのが嫌な服を、あえて着ていたりします。
ー となったときに、〈ナナミカ〉のコートはいかがでしょうか?
宇田:めっちゃいいです。もっと寒いかと思ってたんですけど、風も通さないから、身体を冷やしにくい。


ー 岸さんはいかがですか?
岸:僕は、基本的にはひとつのものを長く使うタイプです。〈ナナミカ〉のコートはその点頑丈でいいですよね。
ー 実は、このコートはリペアもできるんです。
岸:一生着られるんですね(笑)。それと、これだけ軽くて取り回しが良くて、動きやすいのもいいです。そしてゴアテックス ファブリクスなのに、コットンライクな質感も好み。
宇田:私たち、たまになんですけど屋外に素材を集めに行ったりするんです。この間なんかは「アイスランドの世界観」を表現しないといけなくて、友達の家に素材を集めに行ったんですけど、そういう作業のときにもいいかも。
岸:そうね。あと、雑誌だったり広告の現場に行くことも多いんです。そうしたときは動きやすいけど、クライアントもいる手前きれいな格好でいたいんです。そういうときにもね。
ー 実は以前、「logi」の花束を一度もらったことがあるんですけど、それがもう、とても素敵だったんですよね。例えば誰かに花束をあげたいとなったら、贈りたい相手の特徴を伝えればいいんでしょうか?
宇田:そうですそうです。むしろ、それでしか作ってないぐらい。
岸:服装を聞くことが多いですかね。聴いている音楽とか。たまに深いところまで聞きすぎちゃって、最終的にお父さんの仕事とかも聞いたりもします。
宇田:そういう話から、イメージが膨らんでいって、より贈る人の好みに合うものが作れるんですよね。でも、あなたはいつも、根掘り葉掘り聞きすぎ(笑)。
