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海、山、風、音、そのすべてを味わう。瀬戸内JAMで感じた、ローカルの価値と可能性。
Let's go on a journey

海、山、風、音、そのすべてを味わう。
瀬戸内JAMで感じた、ローカルの価値と可能性。

来年こそは海外旅行に! なんてセリフは去年のいま頃も言っていたわけで、先行きは未だ不透明。それならいっそ、2022年は国内全土に目を向けて、見知らぬ土地を旅するってのも大いにあり。例えばメジャーな7大都市や温泉街ではなく、SNSでも目にしないような地方の街とか。田舎ならではの自然に触れたり、郷土料理を頬張ったり、ローカルイベントに足を運んでみたりして、のんびり旅するのも楽しいものです。今回ぼくらが向かったのは、岡山県の南部に位置する玉野市宇野。目的は瀬戸内海の絶景、そしてボルダリングと音楽を掛け合わせたフェス「瀬戸内JAM」。そこでの2日間を通じて、地方都市のポテンシャルを肌で感じました。

いざ、瀬戸内JAMへ!

About 瀬戸内JAM

去る2月23日(水)に玉野市宇野港にて開催された、ボルダリングや音楽、ローカルフードが一挙に楽しめる祭典。4度目となるとなる今回は、スポーツクライミング女子複合銅メダリストの野口啓代さんをはじめ、「東京事変」のキーボーディスト伊澤一葉さん率いる3ピース・ピアノポップバンド「あっぱ」、CMソングでも話題の「TENDRE」、「HiGE」の須藤寿さんによるソロプロジェクト「須藤寿 GATALI ACOUSTIC SET」といった錚々たるゲストが登場。マルシェブースでは地産地消の飲食やグッズも展開。子供から大人、障がいを持つ方々まで、老若男女さまざまな人々が一緒になって楽しめる地域密着型イベント。
https://setouchi-climbing.com/

そして迎えた二日目。会場は昨日訪れた「宇野港」の広場で、天気は生憎の曇り空だったもの、オープン前から長蛇の列ができるほどの盛況ぶり。都市型フェスに比べてファミリー連れが多く、ワクワクして待ちきれない様子のキッズもちらほら。

会場は3つのフロアに別れ、豪華アーティスト陣によるライブパフォーマンスが披露される「メインステージ」、誰でも無料で参加できる6面の「特設ボルダリングウォール」、地産地消の飲食やグッズが発売される「マルシェ」といった構成に。

タイムスケジュールはこんな感じ。「東京事変」のキーボーディスト・伊澤一葉さん率いる「あっぱ」や「TENDRE」、「須藤寿 GATALI ACOUSTIC SET」によるライブに加えて、プロフリークライマー・野口啓代さんのトークセッション&ボルダリング教室といった豊富なコンテンツが用意されています。「玉野高等学校 吹奏楽部有志」のステージには、スペシャルゲストも参加予定なんだそう。

では早速、当日の模様をプレイバック!

オープニングは、「玉野高等学校 吹奏楽部有志」からスタート。この日は卒業を間近に控えた3年生による小編成。進学と共に離れ離れになる仲間や玉野市への想いをメロディーに乗せて、息のあった演奏を披露します。

ステージも終わりに近づいたところで、スペシャルゲストの伊澤一葉さんが登場。選曲は、誰もが知る名曲『君の瞳に恋してる』。プロのアーティストとのセッションによる緊張を感じさせないほどの堂々とした演奏に、会場から大きな拍手が送られました。夢のような舞台を終えた、彼女たちの感想は?

「昨日も一緒にリハーサルをしたのですが、合わせた瞬間に鳥肌が立ちました。こんな貴重な機会がいただけて嬉しい限りです。でも、一番テンションが上がってたのは先生ですね(笑)」

3ピースバンド「あっぱ」のステージ。「寒さで指が回らなくなったらご愛嬌で(笑)」と、伊澤さん。

「TENDRE」は全曲キーボードの弾き語りを披露。スローテンポの優しいメロディーで会場を温める。

トリを飾った「須藤寿 GATALI ACOUSTIC SET」。
日本テキーラ協会公認ソング『テキーラ!テキーラ!』で会場のテンションも爆上がり。

その後のステージでは、「あっぱ」や「TENDRE」、「須藤寿 GATALI ACOUSTIC SET」といった錚々たる面々が登場。

まん延防止等重点措置下の開催ということでアルコール類の提供はなかったものの、かなりの近距離で彼らの音楽に酔いしれ、オーシャンビューをバックに揺れるオーディエンス。この開放的なムードは野外フェスならでは、いや、「瀬戸内JAM」ならではなのかもしれません。

3組のみなさん、今日のステージ、いかがでした?

「ぼくは倉敷市出身なのですが、宇野港周辺はあまり来たことがありませんでした。今日は海を見ながら演奏できたのがすごく印象的です。気持ちよかったですし、改めて柔らかで優しい岡山の県民性を感じました(あっぱ / 伊澤一葉さん)」

「バンドみたいにワイワイ盛り上げるというよりは、弾き語りで内部から温める方法で臨みました(笑)。会場こそ寒かったものの、みなさん暖かく迎えてくれて。また来たくなるような、いい意味で緩いイベントです(TENDRE)」

「コロナ禍で二年間ほどメンバーと会ってなかったんですけど、このイベントに呼んでいただいたおかげで久しぶりに揃って演奏できました。やっぱり、みんなでステージに立って音を鳴らすのは楽しいですね。2月だったので気温の心配もあったんですけど、お客さんとコミュニケーションが取れて、最後は暖かい気持ちになりました(須藤寿 GATALI ACOUSTIC SET / 須藤寿さん)」

一方の「特設ボルダリングウォール」では、野口啓代さんによるミニボルダリング教室が開催。ホールドの掴み方や体重のかけ方を野口さんにレクチャーされつつ、キッズ達が果敢に壁をよじ登っていきます。

それにしても、プロのスポーツクライマー、それもメダリスト直直の教えが受けられるとは、なんとも貴重な経験。ひょっとしたら、ここから未来のスター選手が誕生するかも⁉︎

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