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FEATURE|古着サミット5 お馴染みの古着好事家4名によるトークセッション。アンプラグド延長戦! Exclusive Vintage Meeting

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第四講 阿部孝史
いつかバンダナの本を作りたいな。それを口実に日々収集活動に勤しんでます…。

阿部:まずは最近また気になっている〈シアーズ・ローバック〉の傘下にあった〈J.C.ヒギンズ〉のハンティングジャケット。ハンティングジャケットといってもよくある襟付きのタイプではなく一枚仕立てのライトなフーデッドタイプ。コットン100%だから今の季節にちょうどよくて。

今野:赤はたまに見るけど、イエローは珍しいですよね。

阿部:そうだね、自分も昔持っていたけど圧倒的に赤が多いよね。このほかだとグリーンも見たことがあるかな。最近は久しぶりにカラフルなアイテムが気になってるから、これもよく着てるよ。

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今野:ハンティング向けのウェアだし、レスキューの際に目立つように派手なカラーリングが採用されているんだろうね。

栗原:そうですね。このジャケットはよく見るとポケットがないですよね。赤が多いということを考えると、救助を求める際に上から羽織る時のものだったのかもしれません。

阿部:確かにそうかも。オーバーコートみたいに身幅が大きくて、けっして形がいいわけじゃないんだけど、ザックリとしたシルエットが気に入っていて。

藤原:いつ頃買ったんですか?

阿部:これは去年。大阪の古着屋さんでお手頃なプライスだったから、通販させてもらって。

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藤原:タグを見る限り50年代ですかね?

阿部:レジスターマークがない刺繍タグだから、おそらく50年代だと思うよ。赤以外の色は常に気にしながら探しているんだけど、なかなか見つからないんだよね。

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阿部:続いてはチンチェンのデニムカバーオール。これは今年「オキドキ」の初売りで。

藤原:うちの店でも昔仕入れたことがありますよ。ただブランドの詳細が不明だったんですよね。

阿部:そう、このカバーオールがおもしろいと思ったのは、この〈ライブロ〉というブランドなんだよね。

藤原:と言いますと?

阿部:これを見て、古着に詳しい人はカナダのブランドって推測する人が多いんだけど、タグに書いてあるアメリカーノというワードにどうも引っ掛かって。カナダなら英語かフランス語でしょ。最初はイタリアのブランドかなと思っていたんだけど、調べていくうちに、イギリスのリバプールにあったワークウエアということがわかったんだよね。その昔、同じリバプール出身のビートルズを起用した広告もあったり。ブランド自体は83年になくなっているんだけど、去年〈ナイジェル ケーボン〉が復刻させてたね。

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今野:そう言われるとアメリカものとは、ステッチの幅やデニムの風合いが違いますよね。

阿部:かっこよく言えば”イギリスから見たアメリカ”っていう感じかな。

藤原:僕はそこまで調べなかったんですが、ディテールはチンストラップを始め、かなり旧いものですが、デニムの雰囲気はそこまで旧くないかなと思ったんですよね。

阿部:実際格安だったから自分の中では日本一安いチンチェンって言ってる(笑)

藤原:「ベルベルジン」に入ったものはバットダイだったので、50~60年代くらいかなと思ってたんですよね。

今野:うーん、このデニムの焼け方を見てると、サルファが入り始めた時代だとは思います。

栗原:チンストやチェンジボタンなど、ディテールは30年代ですが、後年にファッション的な感覚で出した可能性もありますよね。

阿部:なるほどね。個人的には、今のように昔のデザインを忠実に再現させるなんていう文化はなかったんじゃないかなって思ってるし、何よりこんな作業工程の多いワークウエアをわざわざ作るのかなぁと。

今野:明らかにアメリカから影響を受けていますし、かなり手間を掛けて作っていますから貴重だと思いますよ。

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阿部:続いては「ニューヨークタイムズ」のニュースペーパーバッグ。昔持ってたんだけど一度手放しちゃって。で、手放したことを徐々に後悔し始めて、また買い直そうと。気づいたら2つに増えてた(笑)。これって何年代くらいなんだろうね?

栗原:うーん、70年代くらいですかね。ニュースペーパーバッグが謎なのが、実際にいつまで新聞配達員が使っていたかわからないですよね。ノベルティとして作っているものも多いですし。

今野:確かに比較的に新しいニュースペーパーバッグは化繊を使ったものもあるしね。

藤原:書体はすべてこれなんですか?

阿部:おそらく「ニューヨークタイムズ」はすべてこれだと思うよ。このフォントが好きなんだよね。あとニュースペーパーバッグってほとんどが生成りだけど、サックスブルーっていうのもいいよね。

今野:バッグ以外だとエプロンもありますね。基本はグリーンベースなんですが、白と黄色のプリントがあるんですよ。

栗原:自分も好きなアイテムなので、いいものがあれば買ってきますが、アメリカではカレッジものと同じでその土地のローカルの新聞社は高いんですよね。60~70年代に無くなった新聞が多いので、銘柄によってはそれである程度の年代は判別できますよ。

藤原:いまなら幾らくらいするんですかね?

阿部:この「ニューヨークタイムズ」は日本で買ったら2万円以上はするよね。他に色展開があったと思うけど、個人的にはサックスブルーが一番かな。

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阿部:最後はお決まりのバンダナです(笑)。いろいろと考えたんだけど、今回はインディゴ縛りで。ちなみにすべて両耳です。

藤原:相変わらずすごいですね。なかでも特に珍しいのはどれですか?

阿部:それなりに全部珍しいと思うけど、意外と見つからないのがこのブラザーフッド(写真上段左)かな。このブランドのバンダナはかなり有名だけど、だいたいみつかるのは普通のネイビー。で、ネイビーよりもレッドの方が数は少ないんだけど、このインディゴはさらに数がないね。よく見かけるネイビーはエレファントブランドのマークが入るんだけど、このインディゴにはその表記が入ってないし、それなりに旧いと思うよ。

今野:この手のネイビー系のバンダナはどこでインディゴだと判断しています?

阿部:基本的には旧いものに多いんだけど、生地のフェード感や質感で判断するしかないよね。

藤原:そういえば〈リー〉のハウスマークのバンダナもインディゴですよね。

阿部:そう、それも今日持ってこようと思ったんだけど、有名な柄だし今日はいいかなと。ここにあるのはだいたい1900年代から1920年代かな。

今野:ゆくゆくは手放したりするんですか?

阿部:今のところは考えてないかな。むしろバンダナの本を作りたいから、日々パトロールに勤しんでる(笑)。


リニューアルオープンするV.E.Lに古着サミットの4人が集結!スピンオフ企画をやっちゃいます!

今野氏が手がける〈ネクサスセブン〉の直営店「ヴィーイーエル(V.E.L)」が5月1日にリニューアルオープンします。これを記念し、なんと古着サミットのメンバー4人が集結!様々なヴィンテージアイテムを持ち寄って販売する、古着サミットスピンオフ企画が開催されます。会期は5月1日~7日までの一週間。商品は随時入れ替わるので、このゴールデンウィークは是非、タイミングを合わせて千駄ヶ谷まで。はっきり言います、古着好きは絶対行くべき!です。

V.E.L.(ヴィーイーエル)
住所:東京都渋谷区千駄ヶ谷3-52-5-1F
電話:03-5771-4774
営業時間: 12時~20時

古着サミット スピンオフ企画
会期:5月1日~7日

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