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Shopping Addict 2022 May. 〜編集部員のお気に入り〜 後編

Shopping Addict 2022 May.
〜編集部員のお気に入り〜 後編

なんとなく気だるさが続く日々。まだ五月病を引きずってるひとも少なくないみたいです。憂鬱な気分を吹き飛ばすには、豪快な買い物を! ということで、まずは欲しいものをここからリストアップしてください。

黄田駿
須藤結理
竹田崇真
柴山英樹
古賀結花
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01 32
黄田駿

そうだ 伊根、行こう。

京都出張のついでに、車を飛ばして京都北部の“伊根の舟屋”へ一人旅に行ってきました。エメラルドグリーンの澄んだ海と穏やかな波。なにかするってわけでもなく、ただただボーッと海を眺めるだけ。でもそれだけで心が洗われて、感情がリセットされました。夏旅にもオススメです。

KOOKY ZOO

クーキー・ズーのデニムパンツ

バック トゥ ジュブナイル。

子供服をビッグライトでデッカくしたようなデニム。それが〈クーキー・ズー〉の一本です。60年代にあったキッズサイズのデニムをモチーフに、そのまんまサイズアップしたデザインは、ボタンやリベット、ラベルに縫製糸に至るまで、すべて拡大されていて茶目っ気たっぷり。それがすごくいい味を出しているんです。ふざけているのかと思いきや、幅を広げた赤耳を備えたり、当時のディテールに合わせて42タロンのジップを使ったりと、ヴィンテージフリークもブルッときちゃう気合いの入った再現度。普通そうに見えて、まったく普通じゃない。“大真面目に遊ぶ”という、忘れかけてた子供心を容赦なくくすぐってくる。そんなデニムが〈クーキー・ズー〉の一本です。
¥29,700

クーキー・ズー
Instagram:@kooky_zoo

SHOETREE

シューツリーのシューツリー

コケの一念岩をも通す。

経年劣化によってお釈迦になったスニーカー。普通であればお役御免になるところ、救いの手を差し伸べるのが〈シューツリー〉というブランドです。“劣化の正当化”を標榜するだけあって、経年劣化をうまく利用して、新しい作品として仕上げています。ソールにあしらわれた乾燥苔や土台の桐板は補強用で、それらが相まって『ラピュタ』に登場してきそうな威厳のあるルックスに仕上がっています。スニーカー単体でも成立しますが、植物を入れることで一層違和感が増して不思議な世界観に。水分が天敵のスニーカーと水分が好物の植物。相反する二つが合わさって、新しい役割を得る。サスティナブルの本質って、たぶんこういうこと。なんだよな、きっと。
¥28,600

シューツリー
Instagram:@shoetree_2016

Seagreen

シーグリーンのビッグワッフルジップフーディ

夏のせいにして浮かれたい。

ジップフーディってなんかいい。プルオーバーよりヒップホップ的な香りがしないし、中央にジップが走ってるだけで使い勝手もよくて、どこかギークな雰囲気を醸し出している。そんな日陰者みたいな感じが好きなんです。〈シーグリーン〉のお家芸とも言えるビッグワッフルは、ひとつひとつの網目が大きくて、シンプルな見た目なのに、どこかコージーな空気をまとっています。それに加えて、ふかふかふわふわ。新作のペールトーンをはじめ、グレーやブラックといったベーシックなカラーもあるけど、夏くらいは真っ赤に挑戦してみたい。日焼けした肌には、少しゆったりめに羽織って、白Tとビーサンで。一週間くらい天日にさらして、ボディを日焼けさせても多分いい。
¥22,000

タトラス コンセプトストア 青山店
TATRAS CONCEPT STORE AOYAMA
tatrasconceptstore.com

DECi

デシのレザー小物

現代っ子の江戸っ子。

“職人と町を守る”を合言葉に旗揚げした、東京は浅草橋にあるレザー工房によるブランド〈デシ(DECi)〉。古き良き江戸っ子気質が根っこにあるものの、ここのアイテムはどれもその手があったかと意表を突かれる斬新なプロダクトばかり。ワインホルダーだったり、見覚えのあるスニーカーをモチーフにしたキーリングだったり、カップホルダーだったり……現代的なアプローチと、連綿と受け継がれてきたクラフトマンシップががっちりと噛み合っています。しっとりしなやかな革に手を触れ、愛嬌のある見た目に惚れる。レザーによくある堅苦しさや無骨さがない、こういうウィットに富んだプロダクトにキュンときます。
Canvas Wine Holder ¥4,000、SNKRS Key Ring 6 ¥3,500、SNKRS Key Ring 1 ¥3,500、Box Zip Pouch S ¥5,000、Box Zip Pouch M ¥7,000

デシ
Instagam:@deci_jp
https://deci.official.ec/

須藤結理

5月26日(木)

今年の短パン解禁日です。夏の気配と梅雨の影がちらつく微妙な季節ですが、思い切っていかせていただきました。昨年までは夏休みの小学生感が抜けなかったのですが、今年はしゅっとした大人なスタイルを目指します。たてた作戦はズバリ「ロングソックスにミカエルもしくはクラークス作戦」です。

MARGARET HOWELL

マーガレット・ハウエルのシャツ リネン

寸分の隙もない定番品。

夏前のこの時期、ごまんとみるプルオーバーシャツですが、わたしからは〈マーガレット・ハウエル〉のこの1枚を推させてください。上質なリネン素材を採用していて、歩いたときの腕さばきが気持ちよく、風をはらんだときの形も凛としてます。とくに感動したのが、首元のバランス感。ボディに対してややコンパクトな襟設計で、玉虫色のようなボタンが縦に整列しています。もうすこし大胆にスキッパーを入れたくなるところですが、ここも控えめ。たとえワークパンツとかジャンクな合わせをしたとしてもこの1枚のおかげで品が保たれそうです。黒は黒でも、真っ黒すぎず、光の当たり加減でややまだらに見えるのもエレガントです。四方八方、どこを切り取ってもかっこいい。定番品であらためて〈マーガレット・ハウエル〉の素晴らしさを再確認しました。
¥33,000

マーガレット・ハウエル
03-5457-7864

SLEEPY JONES

スリーピー・ジョーンズのミルトンパジャマシャツとパンツ

卒業祝い。

いつになったら中学ジャージを寝間着にしなくなるのでしょう。30オーバーのひと全員に聞いてみたい、その決定的な境目の日を。わたしはあの安心感と、パジャマのお洒落感を天秤にかけて、恥ずかしながら前者を選びとってしまいます。でも聞けば、パジャマはよりよい眠りにつける快適さも兼ね備えているらしい。ならばとブランド名からして信頼できそうな〈スリーピー・ジョーンズ〉にお伺いをたてました。こちらのパジャマは、寝汗を効率よく発散させ最高の着心地を叶えるために、細い糸で織り上げたコットンを使っています。縫製も極細のフレンチシーム。パイピングの走り方もしなやかで、色選びも気が利いてて、きっとタンスにしまっているだけでうっとりしちゃう。それに街着としても着られる…。と、褒めればキリがないほどのアイテムを見つけてしまって、もうジャージ卒業の準備は万全です。あとは財布と相談して決めるとしましょう。
シャツ ¥14,300, パンツ ¥7,480

THE MOTT HOUSE TOKYO
03-6325-2593
www.themotthouse.tokyo

ROA

ロアのスニーカー

極私的に嗜みたい一足。

紐を直すために人を待たせるあの時間ほど、申し訳ない瞬間ってありません。わたしは人よりその回数が多い自信があって、たぶん握力がない(力がない)からか紐をきつく結べずすぐにほどけるんです。てな理由もあったりなかったりして惹かれたのがこちら。この手のシューレース無しタイプって、頼りないアッパーのものが多い気がするのですが、伸び縮みするエラスティックがクロスされているのでフィット感もあるうえにクリーン。そしてただの無骨なトレシューに仕上げないのがロアらしい。白糸がザクザクとフォルムをなぞっていたり、青ステッチや黄色のプルバック、オレンジのブランドロゴがデザインされていたり、都会的です。そうそう、なんかロアって、履いているひとだけがふとした時に気づくレベルの何気なさが得意な気がします、極私的に嗜むものというか。屋外での過酷ロケはもちろん、街着にもハマりそうなデキる一足。これを履いて、これからは人を待つ側にまわりたいと思います。
¥38,500

Diptrics
03-5464-8736

Coco Capitán

ココ・カピタンの展覧会グッズ

侮れないグッズ、見つけました。

美術館とかギャラリーにはよく行く方なのですが、展覧会グッズを買ったことはほとんどありません。行ったよという記念で買ったり、展覧会を見て高ぶった感情のまま半ば衝動的に買うのが定説だと思うのですが、モノとして惹かれるものがいいというわがままな性分でして…(関係各所すみません)。そんななか他とは一線を画すグッズに出会いました。「PARCO MUSEUM TOKYO」で先日まで行われていた写真家ココ・カピタンの展覧会「NAÏVY: in fifty (definitive)photographs」で販売されていたものです。”セーラー服” をモチーフに、まるでカピタンの日記のような私的かつ美しい写真が整列していた展覧会。グッズはそんな展覧会を出発点にしながら、そこに寄りかかりすぎることなくモノとして新たなフェーズに行っているような気がしたのです。聞けば、カピタン本人の意向を最大限に汲み取ったのだそう。シンプルだけれど、どれも潮風が感じられて、夏の太陽が似合う仕上がり。気持ちいい! 素材うんぬんの話は7月上旬ごろに更新されるオンラインストアにお任せしつつ、次回からグッズコーナーも隈なくチェックすることをここに誓って筆を置きます。
左からLOSTトートバッグ ¥3,300, NAÏVY ソックス ¥3,900, LOST ソックス¥3,900

PARCO MUSEUM TOKYO
https://art.parco.jp/museumtokyo/detail/?id=938

竹田崇真

地に足つけて。

先日、久しぶりにフットサルをしました。自己評価はダメダメ。現役のときのプレーが頭の中にあるけど、体がまったくついてこないんです。実力の範囲内で頑張るって大事ですね。そんな自分が悔しくて、サッカーボールを買っちゃいました。

BoTT

ボットの開襟シャツ

夏はこれ一枚。

最近、いろいろなところで名前を聞く〈ボット〉。2019年にデビューして、たった3年でラリー・クラークとコラボするに至るスピード感、もはや恐ろしいぐらい。普段ロゴものは着ない方ですが、彼らのアイテムには食指がそそられてしまいます。一見キャッチーなデザインなのに、そこにはストリートノリのサンプリングがあって、デザイナーの趣味嗜好が垣間見えるのが好きだなと。そんな〈ボット〉の22SSで気になったのが、この開襟シャツ。「2Y LOGO」という新作ロゴが総柄で配されているのですが、“O”が陰陽のマークになっているのが小洒落ています。それに配色も絶妙! 夏はこれ一枚着て、色落ちしたストレートのブルーデニムでも穿いていれば、コーディネートが完成しそうです。
¥15,950

ボット
www.bott2019.com

HEUGN

ユーゲンのショーツ

現代のクラシック。

夏はショーツが楽なのは知っているけど、なかなか穿くことができません。個人的にすね毛が出ているのが嫌だし、虫取り少年になってしまうような気がするんです。だからこれまでは、ずっとロングパンツを穿いていました。でも、〈ユーゲン〉の「tim」なら、なんだかいけそう。北欧のミリタリーショーツをベースにしたこちらは、カーゴポケットなどのミリタリー由来のディテールを排していて、ヴィンテージのような趣と上品さを兼備。現代のクラシック、って感じがします。あとはすね毛問題が残っているけど、そんなことを忘れて穿きたくなってしまうぐらい魅力的な一品です。
左:¥41,800、右:¥38,500

ユーゲン
www.heugn.com/about

C.P. COMPANY

シーピー カンパニーのパンツ

素材への探究心。

〈シーピー カンパニー〉のアイテム名には、それぞれ使用されている素材が表記されています。これは、素材に重きを置いた物づくりをしているってこと。自ら新しい生地を開発するほどの探究心が、〈シーピー カンパニー〉を特別な存在たらしめている理由です。ちなみに、このカーゴパンツに使用されているのは「Flatt Nylon」と呼ばれるもの。何度も着用・洗濯を繰り返したような生地感になるエメリー加工を施したナイロン生地で、しかも風合いがあるのに耐水という優れもの。加えて、お得意のガーメントダイで染色されているとなると、男心がくすぐられないわけがありません。やっぱりこういうものづくりの背景を聞いてしまうと、手を伸ばしてしまうのが性なんですかね。。
¥50,600

シーピー カンパニー
www.cpcompany.com/ja-jp

FOOT THE COACHER

フット・ザ・コーチャーのサンダル

至れり尽せり。

今年もサンダルの季節がやってきました。これまでだらしない感じがして避けていたアイテムだったんですが、去年編集部の先輩からいただいたビーサンを履いてみたところ、思いのほかしっくりきたんです。楽というのはもちろん、足元の肌が見えているおかげで、かっちりした服を着ていてもバランスが取れるというか。なので、今夏もサンダルをヘビロテする気がしています。ただ、ビーサンだと鼻帯が擦れて痛かったり、長く履いていると疲れたりしたので、少し趣向を変えてみようかなと。そこで見つけたのが、〈フット・ザ・コーチャー〉の「OPEN TOE SANDALS 」。革靴の品とサンダルのリラックス感をいいとこ取りしていて、しかもソールには「ビブラム」社製のGLOXI CUTを採用し、履き心地は柔らか。至れり尽せりという言葉は、このサンダルのためにあるのかと思うぐらい。ソックスを履けば夏以外も使えるので、一年中愛用していくつもりです。
¥35,200

GALLERY OF AUTHENTIC
Instagam:@foot_the_coacher

柴山英樹

最近の休日。

今月何をしたかって、ほんとにこれといって何もしてません…。仕事や飲み会以外では、ランニングしてサウナに行くくらいです。強いていうなら、ブチギレ氏原のYoutubeチャンネルにハマってます。スパチャのコメントに対してひたすらブチギレるだけの動画。無限に見ていられます。

adidas Originals

アディダス オリジナルス バイ パーレイ 「FORUM MID PARLEY」

デザイン良し、履き心地良し、環境に良し。

近年よく耳にする「ウェルネス」という言葉。​​“よりよく生きようとする生活態度”がざっくりとした定義で、スポーツで体を動かしたり、アウトドアで自然に触れたり、サウナで汗を流したり… ライフスタイルを充実させるいろいろな行為が「ウェルネス」に当てはまるわけですが、サスティナブルな商材を選ぶこともひとつのアクションだと思うのです。それはズバリ、環境の健康を守ることが、ダイレクトに心の健康にも繋がるから。とはいえ、モノ選びの基準はあくまでもデザインファーストでありたい。そんな人たちにオススメしたいのが、こちらでもフォーカスした「adidas Originals by Parley」のスニーカーです。海洋プラスティックゴミをアップサイクルし、定番モデルに落とし込んだ本コレクション。デザインはいつもの〈アディダス オリジナル〉らしく、ベーシックでスタイリッシュ。でも穿いてみると、足元と心が少し軽やかになります。
¥16,000

アディダスお客様窓口
電話:0570-033-033
shop.adidas.jp/

wenzday

ウェンズデイのスエットパンツ

カジュアルで上品なスエットパンツ。

このコーナーで「紹介しすぎ⁉︎」ってくらいどハマりしているスエットパンツ。今月もまた、新たな一本を入手しました。それが、“ルームウェア”をコンセプトに、街にも繰り出せるリラックススタイルを提案している「ウエンズデイ」の一品。何が良いかって、ご覧の通りのテーパードの効いたワイドシルエット。これにより、スエットパンツというカジュアルなアイテムをラフに品良く穿けるというわけです。裾は切りっぱなしのカットオフ仕様。ウエストのドローコードが極端に長くなっていたりと、ユルさを後押しするかのようなディティールも気に入っています。自宅で寛げて、コンビニにも行けて、ぼくの場合ならそのまま出勤もできちゃう、便利で頼りがいのあるアイテムです。
¥15,400

wenzday
Instagram:@wenzday_jp

BLUFCAMP × BAYCREW’S DEPO

ブルーフキャンプ × ベイクルーズデポのシャツ

これぞレトロモダンな一着。

2020年に始動した〈ブルーフキャンプ〉、ご存じでしょうか? ベイクルーズのプレスの方から教えていただき知ったのですが、何やら〈コムデギャルソン〉出身者を中心に発足したブランドなんだそう。そんな前情報によるイメージとは裏腹に、展開されているのは至ってシンプルで、どこか懐かしさを宿すアイテムたち。ここでピックアップしたシャツもまさにその類と言えるでしょう。「ベイクルーズデポ」が別注したこちらは、昨シーズンのスカーフにプリントされたデザインを、総柄で落とし込んだもの。ハリ感のある生地は着ていくうちに体に馴染み、ゆとりのあるシルエットがゆえにストレスなく着られます。上質ながらも野暮ったさがあり、そのうえラフに扱える一枚。こういうのが気分って方、少なくないのではないでしょうか。
¥29,700

417 EDFICE 渋谷
03-5456-6971

TETERA

テテラのサウナファーローブ

やっぱりあると便利です。

サウナはその身ひとつで楽しめるもの。ですが、アウトドアサウナとなると話は別。まずは海パンとサンダル、そこにプラスしていただきたいのがサウナポンチョなどの外気浴用の上着です。この手のアイテム、「正直なくても良くない?」なんて思っていたのですが、あるとないでは大違い。そんなことを、〈テテラ〉の「サウナファーローブ」を着て思い知らされました。ブランケットにくるまっているかのようなフワモコな着心地は、びしょ濡れの体を優しくドライし、サウナ&水風呂後の体温調整を快適にサポート。思いのほか冷えるというこの時期のアウトドアサウナあるあるも、見事に解決してくれます。手入れも楽チンで、使用後は洗濯機に放り込むだけ。洗っても柔らかなタッチがキープされるので、自宅での風呂上がりにも気兼ねなく着られます。
各¥9900

TETERA
tetera.net/

古賀結花

ただようハイク。

今月のマンスリージャーナルで「ナイスタイム マウンテンギャラリー」というアウトドアショップを取材してきました。ハイクをたしなむ彼らは、頂上を一直線に目指すのではなく、景色を眺めたり、寄り道したり、ゆらゆら歩きながら登ることを“ただよう”と表現。なんて秀逸な! 俄然、登山へ興味が出てきました。

HANADOROBOU

花泥棒のTシャツ

ねずみ小僧、花を売る。

東京都内のどこかに灯るピンク、グリーン、イエローのネオンサイン。暗闇でほのかに漂う芳しい香り。去った後には可憐な花びら。そう、彼こそが「花泥棒」。泥棒のようにコソコソ屋台で花を売り、時間が来たらスタコラと逃げるように移動する不思議なストリート花屋さんです。先日、茨城県古河市にある「”The Camp” FREAK’S STORE」がリニューアルを果たしたのですが、そこでポップアップを実施していたのが彼。「猫ラーメン」を彷彿とさせるファンタジックな営業形態に違わぬおかしみのある人物です。このTシャツにあるカップ麺アレンジメントもアイデアより中身を食べきるのに苦心したとか。「花泥棒」は日時不定、場所不定で営業中。出現情報は突如、インスタグラムのストーリーで流れるので、偶然発見できたら迷わず足を運ぶべし。
¥8,250

花泥棒
Instagram:@kono87dorobou

and wander

アンドワンダーの焚き火台

山と街の狭間。

ハイクとファッションに終始してきた〈アンドワンダー〉が、いよいよキャンプギアのコレクションをつくるとは。ますますアウトドアの勢いを感じます。しかも登山に特化した軽量ギアかと思いきや、ルックを見るとシーンは海辺。オートキャンプの想定です。これはかなり意外な展開でした。とはいえ考えてみれば〈アンドワンダー〉の指すアウトドアは街中と大自然の中間地点、高尾山のようなところなので、使い心地の良さそうな線の美しい焚き火台はまさにブランドを表していると言えるでしょう。きれいな三角錐を描くこの焚き火台は、鍋なんかを置いて2人ほどで楽しむのにベストなサイズ。解体すれば程よくコンパクトになります。昔々、〈モノラル〉とのコラボでつくられた焚き火台よりお値段もだいぶ良心的です。
¥26,400

and wander
www.andwander.com/home

young

ラーメンやんぐ×ブルーラグのリフレクター

たまにはユースよりやんぐな気分。

海に洗われた三島の町のなか、えんじ色で塗られた「やんぐ」の看板はそこにあります。ラーメン屋という形を崩さないようにしながら、雑味と男臭さを抜いていくとこんな店ができるんでしょうか? 店はときどきによってラーメンだったり喫茶だったり。麺のように緩やかに波打った線を描くアーティストたちとのコラボも多く、フイナムでもおなじみ、ストマックエイクのTomoe Miyazakiさんが度々グッズを手がけています。今回のアイテムは、同じく若者たちが集う東京随一の自転車屋「ブルーラグ」とのコラボリフレクター。蛍光色やストイックなデザインが多いなか、ピカピカ光る赤いラーメンが浮かび上がる感じがなんだか“やんぐ”です。
¥2,200

ラーメンやんぐ
Instagram:@young_mishima

BROOKLYN WORKS

ブルックリンワークスのマグ

新生の周辺小物系ギア。

ズバでキャンプギアではなく、気の利いた周辺小物を手がけるアウトドア系ブランドがこの頃増えてきました。どれも決して悪くはない出来なのですが、手頃なものはテイストがミリタリーに寄ることが多く個人的に趣味じゃないな、と思っていたところで2022年3月に日本へ上陸した〈ブルックリンワークス〉とは、なかなかいい選択肢が出てきたな、と。カラーリング、デザインなどかなりインテリア寄りな雰囲気で、いい意味でアウトドアらしさを抑えた仕上がりになっています。とくにこのマグは2個セットで販売しているところがポイントです。個人的にお酒とチェイサーを交互に飲みたくなることが多いので、スタッキングできて収納袋までついてるのがうれしいところ。それでいて価格も良心的なのがまたよし。
¥3,080

BROOKLYN WORKS
www.brooklynworks.jp/

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