フライフィッシングの世界はボトムレス。
ー 今日も中禅寺湖で釣りをされていましたが、釣りはいつから始められたんですか?
ジェフ:8年前くらいからだと思う。ぼくの妻が釣りが好きで、その影響で始めたんだけど、基本的にはフライフィッシングをやっている。そこからどんどんハマっていったんだよね。
ー いまはほかに、どんなアクティビティを?
ジェフ:月曜はトレイルランニング、火曜日はスケートボード、水曜はサーフィン、木曜と金曜は乗馬という感じで、いろいろやっているよ(笑)。その中で時間を見つけて、娘たちと一緒に釣りに出かけていて。釣りってどこか、厳格なおじさんたちがやっているイメージだったけど、いよいよぼくも、そんな歳になったんだよね(笑)。

ー いまの釣りのスキルは、いかほどですか?
ジェフ:竿の扱いは慣れてきているし、こうすれば魚が餌を食べてくれる、みたいなことはわかり始めているけど、まだまだビギナーだよ。友人たちからは「教えてよ」とか「上手」なんて言われるから、少しは上達しているのかもしれないね。
ー 釣りの楽しさは、どういうところに感じますか?
ジェフ:ぼくは釣りをするとき、必ずキャッチ&リリースするんだけど、そうして殺すことなく命に触れられることが魅力的だと思う。鹿や鳥を狩るとなったら、たしかに命は感じられるんだけど、傷つけてしまうから。なんていうか少し複雑だよね。
ー キャッチして、食べることはないですか?
ジェフ:基本的にはないね。でも、それは単純に、そういう風に育っていないから。捕まえて食べることは、そんなに嫌ではないよ。ちなみに言っておくと、ぼくの料理は本当にひどいの(笑)。
ー (笑)。

ジェフ:それと、フライフィッシングはとても奥が深いんだ。もともと、ぼくは学ぶことが大好きだから、その点、フライフィッシングは学べば学ぶほど、次に学ぶことが生まれてくる。学びがボトムレスなんだよね。
ー その面白さは、アートにも通ずる気がします。
ジェフ:アートもそうだし、サーフィンもスケートボードも一緒だと思う。困難であったり壁にぶち当たることで、そこからまた学び、トライを繰り返す。そういう意味では、フィッシング以外のこともずっとビギナーなのかもしれないね。
ー 普段の釣りをするポイントはどのあたりなんでしょう?
ジェフ:そこはシークレットだから、インタビューでは答えられない(笑)。ヒントを言うなら、家の近所とか、あとはモンタナなんかにも釣りをしに行くよ。


ー そうした普段の釣りで、〈ダイワ〉のプロダクトを使っているんですよね。
ジェフ:そうだね。でも〈ダイワ〉のプロダクトを使うのは、特別なことではない気がする。釣りをやっている人なら、誰しもがひとつは持っているから。
ー アメリカでもそうなんですか?
ジェフ:日本と同じように、アメリカでも〈ダイワ〉はジャイアントカンパニーなんだ。最近、〈アップル〉とも仕事をしたんだけど、〈ダイワ〉のものづくりは、そうした企業とも通づるところがあると思う。どこまでもものづくりに真摯だし、徹底しているからね。今回も〈ダイワ ピア39〉と一緒に仕事ができて、とても光栄に思っているよ。
