
PROFILE
1975年生まれ。1997年に「ユナイテッドアローズ」に入社。現在はメンズ全体のバイイングを統括している。
革靴のように上品で洗練されたスニーカー。
ー 「ユナイテッドアローズ」において、〈リーボック〉はどういった役割を果たすブランドなのでしょうか?

内山:我々はスーツや革靴もたくさん取り扱っていますが、そうしたアイテムの数々は英国由来のものが多い。そういった意味で〈リーボック〉もイギリス発祥のブランドですし、勝手に親近感がありますね。
今回別注させていただいた「クラシックレザー」も、いわゆるオーセンティックなレトロランニングのスタイルを誕生以来ブレずに守りつづけています。そうしたところに〈リーボック〉の原点みたいなものを感じずにはいられません。その一方で「INSTAPUMP FURY(インスタポンプフューリー)」のような革新的なモデルもあったりして、元祖ハイテクっていう印象もあるのかなと。
ー 内山さんご自身は〈リーボック〉は通ってきたんですか?
内山:「クラシックレザー」はぼくも履いていましたし、いちばんはやっぱり「インスタポンプフューリー」ですね。たしか90年代前半に発売されて、その当時履いていました。
ー 94年のリリースのようです。
内山:なるほど。その前はテニスをやっていたんですけど、マイケル・チャンが〈リーボック〉のスニーカーを履いていて、その印象も強いですね。もちろんファッションに興味があって「クラシックレザー」の存在もインプットしていたんですが、一方でテニスのゲームを見ながらマイケル・チャンが履いているのを見て、かっこいいなぁなんて思ったりもしていて。
ー いろんな側面で〈リーボック〉のことを眺めていたと。
内山:そうなんです。そうした中で「インスタポンプフューリー」が登場して、「おぉ!」となったのも覚えてます。90年代にああいった革新的なモデルをだしてきたというのが衝撃的でした。だから自分の中で〈リーボック〉はクラシックなブランドでもあるし、革新的なブランドでもある。いまでこそそうしたブランドは少なくないですが、その先駆け的な印象がありますね。

ー 中でも「クラシックレザー」はむかしから変わらない普遍的な魅力がありますよね。
内山:ぼくもそう思いますね。レトロランニングのスタイルでオールレザーっていうところがいい。そして他のスニーカーと比べてラストもすっきりしていて、細いという印象なんですよ。そこに勝手ながら革靴に通ずるものを感じるんです。もちろんスポーティなアイテムではあるんですけど、革靴のように上品で洗練されたスニーカーだなという印象なんです。