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「フイナム」が様々なブランドやヒトと
コラボレーションしたスペシャルサイトです。

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Shopping Addict 2017 Apr.  〜編集部員のお気に入り〜

社会情勢に不穏な影が差しています。日本の報道の自由はG7内で最も低水準のようです。フイナム編集部は、今月も欲しいものを自由に紹介します。どうぞよろしくお願いします。

  • Photo_Masaki Sato
  • Edit_Taiyo Nagashima

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komu

ラジオ始めます。

小牟田亮

フイナム初の試みとして、J-WAVEとジープと一緒にラジオ番組を始めることになりました。毎月最終日曜日の22時より。毎回ゲストを一人お迎えしてお届けします。聴いてもらえると僕が喜びます。

Eyevolアイヴォルのサングラス

黒船来襲。いや、国産ですが。

ファッション性が高くて、軽くて、その上リーズナブル。非の打ち所がない、サングラス界の三冠王がこの度デビューしました。“着る眼鏡”をコンセプトに持つアイウェアブランド、〈アイヴァン〉のチームが手がけたまったく新しいサングラスブランド〈アイヴォル〉です。暴力的なまでの軽さ(23g!)と、クラシックモダンを体現したデザインの掛け合わせは、想像以上にインパクトがあります。しかも、すべての生産工程を日本国内で行っているという、ちょっとした魔法のようなプロダクト。最新のマシンメイドと熟練のハンドメイドの合わせ技、これは真似しようと思っても、おいそれとは真似できません。
各¥15,000+TAX

EYEVAN PR
03-6450-5300
eyevol.com

Mr.Smithミスター・スミスのブルゾン

手と心が尽くされた服。

パリを拠点に丁寧なものづくりを続けるイギリス人デザイナー、ヴィンセント・スミス氏が手掛けるブランドが〈ミスター・スミス〉です。3月に発売になった雑誌『フイナム アンプラグド vol.5』でも取材させてもらったのですが、彼の職人気質なこだわりが、今とても気になっています。長年の経験の賜物である細やかなテーラリング技術からなるガーメントたちは、どれを見ても説得力の塊。軽々しく言うことではないのでしょうが、彼の作る服は一度手に入れたら一生着続けるにふさわしい代物なのではないかな、と思っています。ハンドメイドでのテーラーによるライン、〈テーラード・バイ・ミスター・スミス〉も必見です。
¥87,000+TAX

アダム エ ロペ ワイルドライフテーラー
03-5728-6320
wildlifetailor.adametrope.com

COMOLI for L’ECHOPPEコモリ フォーレショップのショーツ

ツーといえばカー。

先日、〈コモリ〉の小森さん、「レショップ」の金子さんのお二人と話をする機会がありました。彼らはかなり古い付き合いというだけあって、熟練の夫婦のような関係性。先輩後輩を超えた、とても素敵な間柄だなと僭越ながら感じた次第です。そんな空気感がそのまま形になったのが、このショーツなのではないでしょうか。詳細は金子さんのブログに詳しく載っているので、こちらを見ていただくとして、個人的にいいなと思ったのは写真のベタシャンのシリーズ。上品なのにいい感じにヌケているその様は、お二人そのもの。高温多湿な日本の夏に欠かせない必携ショーツとなりそうです。
各¥22,000+TAX

レショップ
03-5413-4714
lechoppe.jp

ANA-TECHアナテックのサンダル

アメリカの良心と呼んでしまいたい。

早々と宣言してしまいますが、今年の夏はこれで決まりかなと。快適な履き心地を売り文句にしたサンダルは数あれど、この〈アナテック〉は頭一つ抜けている印象です。アメリカはカリフォルニアで1992年に創業したメーカーで、ラスト、インソール、アウトソールなどのすべてを自社で開発しカリフォルニアで生産。本国ではドラッグストアやウォーキングシューズ専門店などで販売されているそうで、そのいい意味での色気のなさにも惹かれます。意外、と言うと失礼ですが、ロゴ周りのグラフィックも可愛くて◎。
左¥25,000+TAX、右¥26,000+TAX

メイデン・カンパニー
03-5410-9777

yama

GWNY。

山本博史

ゴールデンウィークはまるっとニューヨーク出張になってしまった…。いっそのこと翌週をすべて代休にして、2週間ぶち抜きで会社不在にしようと企んでいる。そうもいかないけど。

SIDASシダスのサンダル

テクノロジーが詰まったクリーンなサンダル。

まず、ドイツのアレではございません。これは〈シダス〉というフランス発祥のスポーツインソールメーカーによる「3Dサンダル」、いわゆるリカバリーサンダルです。1975年の設立以来、多くのアスリートの文字通り足もとを支えてきた〈シダス〉。そのインソール技術を持ち寄ったこのサンダルは、同社が培ってきた立体形状インソールを採用。履くことで体軸バランスを自然に最適化し、アーチサポートが足裏にかかる圧力を分散。快適な履き心地はもちろんのこと、関節や腰への負担を軽減し、筋肉のリカバリーも促してくれるという。そして大事なのが、これだけの機能を備えていながらも見た目はいたってオーセンティックでクリーンだということ。これならスポーツ前後はもとより、デイリーにも活躍してくれそうです。
(左)¥9,990+TAX、(右)¥9,990+TAX

シダスジャパン
045-263-9559
sidas.co.jp

HAGLÖFSホグロフスのショーツ

履かない理由がないぼく好みな短パン。

少し気が早いけど、短パンの季節が到来です。ぼくの夏の三種の神器といえば、Tシャツ・短パン・ビーサンなのです。これに慣れてしまえば最後。他の格好をしようとする気すら起きない。なかでも短パンには、いつでも走れる機能面とデイリーユースもいとわない見た目が兼ね備えているのが望ましい。そこでお勧めしたいのが、ヨーロッパ屈指のアウトドアメーカー〈ホグロフス〉のオールラウンドショーツです。伸縮性と耐久性に優れたナイロン素材に、日常使いには欠かせない左右のハンドポケットにバックにはジッパー付きのポケットを備え、最低限の収納力も確保。ストレスフリーなゴム仕様のウエストに、同色の刺繍であしらわれたブランドロゴも好印象。もはや履かない理由がないくらい、ぼく好みな短パンです。
¥7,800+TAX

アシックスジャパン ホグロフス事業部
03-6369-8885
haglofs.jp

PETZLペツルのヘッドランプ

いまもっとも購入を検討しているもの。

ロードのレースでは、ひたすら女性のお尻を眺めている。ヒマだから。一方でトレイルのレースではそうもいかない。そんなことで木の根っこにつまづいて、滑落なんてしたら…。ましてや夜の山ではもってのほか。頼るのはヘッドランプの明かりである。そのリーディングブランドとして君臨するのがフランス生まれの〈ペツル〉です。アウトドアアクティビティ用の「MYO」は、ワイドアングルレンズで近距離と遠距離のスムーズな切り替えが可能なのに加え、電池ケースが後部に設置しているため装着したときの安定感が抜群。しかも、コンパクトな見た目でありながら、明るさは最大で脅威の370ルーメン! これなら夜の山でも女性のお尻だって照らすことが…、なんてことはしませんが、テクニカルな見た目が物欲を刺激してきます。
¥10,000+TAX

アルテリア
04-2968-3733
www.alteria.co.jp

AUGUSTE-PRESENTATIONオーギュスト プレゼンテーションのアロマオブジェクトポッド

飾れる、育てるアロマポッド。

お部屋の香りに強いこだわりがあるわけではない。なんなら流行りのアロマディフューザーは、いかにもな見た目が苦手な部類に入る。なるべく自然に、心地よい香りを醸してくれていれば、それだけでいい。そこで〈オーギュスト プレゼンテーション〉の品。これ、フルーツ型のオブジェかと思いきや、実はアロマポッドなんです。ヘタの部分を取り外し、精油を入れると徐々に香り付いてくる。しかも、精油が染み込んでいくと、香るだけではなく、木が色づいてくるのだという。なんといか、とにかく変わっているんだけど普遍的で、静かに強い存在感がある〈オーギュスト プレゼンテーション〉ならではのプロダクトだなと。ちなみに梨型はカエデを、林檎型はケヤキの木を使い、新潟燕三条の職人によるハンドメイド製。
各¥20,000+TAX

F.I.T (エフアイティ−)
www.auguste-presentation.com

jun

マイ・スタンダード。

中田潤

GWは野外フェスでキャンプして、好きな映画観て、好きな本読んで、大好きなビールをしこたま飲みます、たぶん。

Porter Classicポータークラシックのシャツ

もはやユニフォーム。

毎日家を出る前の出来事。クローゼットの中にはたくさんシャツがかかっているんだけど、つい手に取ってしまう。それがこの「ROLL UP SHIRT」。2015年春夏に初めてリリースされてから2年。数えたら同じシャツが色・柄違いで6枚ありました。黒、青、赤のギンガムチェックに加えて、ストライプ柄とプレーンな白と黒。「大人買いがすぎるでしょ!」とよく言われますが、まったく気にしていません。それだけ気に入っているわけだし、ほぼ毎日着続けてきたから、いつの間にか知り合いに伝染して同じシャツを着ている人もちらほら。なんとも嬉しい話じゃないか! というわけで、今シーズンは新たにこの3色をローテーションに加えるつもり。それにしてもピンクはモテそうだな。
各¥39,000+TAX

Porter Classic 銀座
03-3571-0099
porterclassic.com

NIKEナイキのスニーカー

永久保存版。

いちばん好きなスニーカーは何ですか? と聞かれたら、後にも先にもこの「エア ウーブン」と答えます。何よりフォルム、デザイン、履きやすさ、服との相性、すべてが個人的に満点だから。以前「ナイキ フリー ウーブン」というモデルもありましたが、ソールのボテっとした感じがどうもしっくりこなくて、結果いまでも時間があれば過去に発売されたモデルを探して、見つけてはストックしていました、いつかまた復刻されないかなーなんて淡い期待を抱きながら。そして待望のリリース。ここは全色と言いたいところですが、ひとまずパープルとブラックとレインボーカラーをオーダー。そのうち他の色も買うことになりそうです。
上段:ナイキ エア ウーブン 各¥14,000+TAX、下段:ナイキ エア ウーブン プレミアム 各¥16,000+TAX

NIKE カスタマーサービス
0120-6453-77
www.nike.com/jp

ROTOLロトルのパンツ

久々のブラックデニム。

三度のメシより太いパンツが好きな中田です。本来は34インチがベストサイズですが、あえて38〜40インチをベルトでギュッと絞って穿いています。さらに言えば、ここ最近は9分丈だけではなくフルレングスが断然好み。なんならちょっと裾にたるみがあるくらいがちょうどいいなと思っています。このパンツは、まさにそんな理想を具現化したもの。シルエットはスーパーワイドでありながら、ウエストはジャストフィット。しかもデフォルトでベルト代わりにシューレースがついているので、イージーパンツ的に穿くこともできます。ちなみに購入したのはブラックデニム。久々にデニム穿くけど、色落ち具合もいいし、なんだか色々とありがたいパンツです。
¥23,000+TAX

ROTOL
03-5787-8205
www.rotol.jp

AppleアップルのAirPods

只今、紛失中につき。

残念というか何というか…。購入したばかりのAirPodsを無くしてしまいました。先日、いつも通っているジム(毎回ウェア、シューズ、タオルを一式貸してくれる)に行ったときのこと。ひとしきりトレーニングを終えると、毎回シャワールームに入る前にウェアを全部ランドリーBOXの中に入れるんですが、まさかのAirPodsをポケットに入れたまま帰ってしまうという失態…。気づいたのは翌日。「AirPodsを探す」機能もトライしましたが時すでに遅しで、おそらく一緒に洗われてしまったんだなと。運転中の電話、ランニング時も落ちないフィット感、Siriで予定確認などなど、挙げればきりがないその利便性。新たに注文しましたが到着は6月中旬。無くして初めて、AirPodsの良さに気づきました。
¥16,800+TAX

Apple Storeコールセンター
0120-993-993
www.apple.com/jp

shinri

女はリベラル、男は保守。

小林真理

今回のラインナップを見ると、ちょっとベーシックカラーばかりで保守的すぎるとやや反省。ガール・フイナム版の「ショッピングアディクト」を見ると、カラフルなアイテムが揃っていて、ちょっと見習おうと思いました。

Steven Alanスティーブン アランのシルクオープンカラーシャツ

いま着せずして、いつ着る?

流行りすぎても廃りすぎてもダメなのがファッションの難しいところ。オープンカラーシャツは、ここ数年非常に人気ですが、流行っているからと敬遠していると、逆に着るタイミングを逃してしまいそうなアイテムでもあります。周りを見るのではなく、好きなら着る、嫌いなら着ないという自分の欲求に素直に従ってみること。これこそいまの時代に必要なスタイルではないかと。そしてもうひとつ必要なのが、“バランス”。手垢はつきまくっている言葉ではありますが、〈スティーブン アラン〉こそ、バランスよく成長しているブランドの筆頭なのではないかと思うのです。アーシーかつ風通しのよいデザインで、ベーシックながらもひねりもある。僕の目には、毎シーズン無理なく、よくなっているように見えます。こちらのオープンカラーはシルクで作られ、くたっとした風合いやいやらしくない光沢感は、いまの気分。ブラックではなく、ネイビーという上品具合もいい。このあたりの“わかっている”感。いま素直に、買い物をしたいセレクトショップのひとつです。
¥26,000+TAX

スティーブン アラン トーキョー
03-5428-4747

FUJITOフジトのラガーショーツ

夏の風が吹き抜けるショーツ。

ここ最近、メイドインジャパンのアイテムも珍しくはありませんが、ディテールまでちゃんと見ると、縫製のきめ細かさに、その腕前を感じることができます。なんというか、しっかり作られているという安心感があるんです。その例に漏れず、福岡発のブランド〈フジト〉のアイテムにも熟練の業が息づいています。この膝上ショーツも展示会で一目惚れでした。生地はホップサック。その名の通り、ビールの苦味をつけるホップを摘み採るときに用いる麻袋の布目に似ているところから命名されたファブリックで、抜群の通気性を誇ります。日本の夏の高温多湿にぴったりというわけ。クラシカルなラガーショーツをモチーフにしたライン切り替えもスポ—ティーながら、同色で構成しているというところがニクい。ネイビーという鉄板の色ということもあり、間違いなくこの夏の“1軍”、しかも4番を任せられるショーツとして活躍してくれそうです。いや、ラグビーだけに“ナンバーエイト”か。
¥15,000+TAX

Directors
092-733-3997

brusco,kブルスコのジャケット

私的ラスボスこと、スウィングトップ

コートやコーチジャケットなど、春用の定番アウターはある程度そろえたけれど、いまだ手を出していないのがスウィングトップ。往年の名スター、スティーブ・マックイーンのスウィングトップ姿は、アイコンになっているけど、ハリウッドスターへのあこがれをそのまま物欲に転換して、結果失敗してしまうほど若くもない。おっさん臭くならない、スウィングトップというのもなかなかの難問です。いまだ模索中ではありますが、そのひとつの回答として挙げたいのが〈ブルスコ〉のこちら。テーラリングアイテムを得意とするパタンナーが手がけているだけあって、ここかしこにこだわりと工夫を感じます、見た目には伝わりづらいのですが…。たとえば肩の傾斜が独特で、羽織ると今風の独特なシルエットになり、裾のアジャスターを絞るとまたちがった着こなしに。素材はコットンダウンプルーフ、まあいわゆる“シボ感”がある素材ですね。こういった素材やシルエットが現代的だと、定番アイテムも少しだけちがった顔つきになりますよね。おっさんは勢いがないだけに、こういった工夫をこらしてファッションを楽しみたいと思ってます。
¥32,000+TAX

OVERRIVER
03-6434-9494

ALTRAアルトラのSUPERIOR 3.0 M

コンフォートシューズの新顔にして即戦力。

モノもヒトも、出会い方が重要なのは変わりません。はじめてこの〈アルトラ〉のシューズを見たのは、トレランをするフォトグラファーさんの足元。つづけて、アウトドアブランドで働くひとの足元。特に後者は、自社でトレラン系シューズを出してるにも関わらず、です。これほどの証左はないでしょう。そしてみな「このブランドのシューズを履いたら、ほかが履けなくなる」と判を押したように口を揃えていました。一般的なシューズとちがい、甲からつまさきにかけて幅広くなるというラストが特徴的で、足をフレキシブルに、かつ圧迫感なくホールドしてくれます。トレランやランニングシューズの機能性を、デイリーシューズにアダプトするというのはここ最近の大きなトレンドですが、このブランドは決定打的な一足になるかもしれません。もちろんオールブラックで!
¥14,000+TAX

(株)ロータス
altrazerodrop.jp/contact.html

taiyo

かわいそうなワード。

長嶋太陽

インターネット上で誰もが自由に発言できるようになって、世の中の風通しはよくなったけれど(たぶん)、食い散らかされてしまった言葉たちはかわいそうですよね。「ていねいなくらし」とか「被写体」とか。

MANAGE DESTROY×KYNE×NONCHELEEEマネージデストロイのロンT

二大女優の共演。

九州・福岡が盛り上がっています。実際に足を運んだことはまだないけれど、インターネットを通じてひしひし伝わってくる、人とカルチャーと経済の縦横無尽な動き。そんな盛り上がりの中を自由に泳ぐ、イラストレーターのKYNEとNONCHELEEEは、それぞれがスタンドアローンな作風で、キャッチーかつクールなクリエーションを行っています。ふたりがいっしょにオープンした「ON AIR」というショップからは、脱中央集権ストリートカルチャーの胎動を感じますよね。今回紹介するのは、そんなふたりが描く女性が共演した貴重な一枚。同じく福岡のストリート・シーンを牽引する「SQUASH」が手がけるブランド〈マネージデストロイ〉のロンTには、彼の地のカルチャー生態系がぎゅっと詰まっているわけです。
¥6,000+TAX

SQUASH IMAIZUMI
092-734-3037
sqsh.jp


KAIKOカイコのシャツ

極東最前線。

代官山の裏路地にあるアパートの一室。男の一人暮らしのような部屋に、無数の服が無造作に陳列されているように見えますが、そのひとつひとつがストリート・オリエンタルな哲学に基づいて選び抜かれています。独立独歩のスタンスを貫くショップ、代官山「O」のオーナー・吉田拓さんが手がけるのが〈カイコ〉というブランドです。一見するととっぽい開襟シャツですが、そのデザインプロセスは壮絶。よーく目を凝らして見てください。「逆」という漢字をつなぎ合わせた、唯一無二のパターンが見えてくるでしょう。ゼロからグラフィックをつくり、かすれた加工を施し、総柄プリントを行う。「逆」というワードのチョイスと一筋縄ではいかないデザインからは、彼のひねくれたハイセンスをビシビシ感じます。現在このブランドのアイテムが買えるのは、「O」のみですが、卸売を待望する声も頻出しているのだとか。全国区になってしまう前に、早めにチェックしておきましょう。
左:¥22,680inTAX 右:¥23,760inTAX

O 代官山
03-6416-1187
store.moc-o.com

GS/TPGS/TPの時計

タイムマシンにお願い。

鳥山明の描くメカニックが好きです。ドラゴンボールの扉絵は実に素晴らしく、新しさと懐かしさが共存するデザインを見ていると、歴史と未来が混ざるような、不思議な感覚になります。この時計を初めて見たとき、そんなことを思い出しました。イギリスのアパレルブランド〈テンダー(TENDER)〉のデザイナーであるWilliam Krolが手がける〈GS/TP〉は、ヴィンテージ・ウォッチのディテールを熟知した彼ならではの歴史に対するリスペクトと、現代的な感覚が見事に融合しています。文字盤のレトロなカラー。バネ式のリスト部分。そして小さめのサイズ。ちなみにGSTPとは、General service time piece=軍支給の時計といった意味で、時計への造詣の深さに恐れ入るばかりです。
¥48,000+TAX

MAIDENS SHOP
03-5410-6686
shop.maiden.jp

O-レイチョウルイラボのSEE TO BELT

超スピーディ。

見出しの通りなんです。〈O-〉のウェアには、既存の服作りとは全く異なる角度からのアイデアがふんだんに込められていて、スムースアンドコンフォートな穿き心地のパンツなんかが代表作なのですが、この「SEE TO BELT」が抜群によいです。◯△□の幾何学と、山あり谷ありを表現するジグザグ。いずれの面を見せても絶妙にかわいく、腰回りのアクセントは完璧。そしてその使い心地に関しては、今までのベルト観を覆す…というとおおげさですが、とにかくスムーズに、気持ちよく使えます。春から夏にかけて服装がどんどん削ぎ落とされていく中で、装飾であり実用であるアイテムの登板回数は増える一方。この原稿書いている今も、完璧に機能してくれています。

¥3,800+TAX

OVERRIVER
overriver.com


mura

この夏はなにを買おうかな。

村松諒

つい先日、会社の同僚から「村松さんって服を買わないよね」って言われた。確かに展示会ではまったくオーダーしないし、昔に比べると買う量も少なくなった。だけど、新しい服は欲しい。昨日は展示会の帰りに寄った古着屋でついついパンツを衝動買い。その前は目当てのスウェットパーカをわざわざ御徒町のアメカジショップで買って、とんかつを食べて帰ってきた。意外と目立たないところで買い物を楽しんでいるぼくがいるのかも。

COMME des GARÇONS parfums PARFUMSコム デ ギャルソン・パルファム パルファムの香水

名作が再登場。

夏になると気になる汗の匂い。昨年、猛暑のときにふと自分の汗臭さが気になって、翌日から頂きものの香水をずっとつけていた。つけるのが習慣になると、なぜかつけ忘れた日が無性に不安でしょうがなかった。そんなこともあったので、この夏は欠かさず香水をつけようと思っている。写真は5月に発売される〈コム デ ギャルソン・パルファム パルファム〉の「オルファクトリーライブラリー」。これは過去の名作を再リリースしたものだ。実は、同ブランドで発売された香水の数は75を超えるという。〈コム デ ギャルソン〉の中でも香水は隠れた人気商品で、毎日つけたくなる爽やかな香りからクセのある香りまで種類も様々。第一弾となる今回は、人気が高く品切れになったフレグレランス10点が登場する。
各¥9,500+TAX(50ml)

コム デ ギャルソン
03-3486-7611
www.comme-des-garcons.com
www.instagram.com/commedesgarcons


J.W. AndersonJ.W.アンダーソンのワイドジーンズ

ヒッピーっぽく。

ここ数シーズン、多くのブランドから登場しているワイドパンツ。最近のものは、ウエストまわりがゆったりしていて、裾にかけて適度にテーパードしている。昨年、同じようなシルエットのパンツを〈スティーブン アラン〉で購入してから、この春先まで頻繁に穿いていた。ついつい新しいワイドパンツがほしいと思って探していたところ、目についたのが〈J.W.アンダーソン〉の5ポケットのジーンズ。古着のような色落ちと程よいダメージ加工に特徴があって、裾にかけてやや広がるようなシルエットを描く。コーディネートは、ハイウエストで穿くのがポイント。〈コンバース〉の「オールスター」のハイカットを合わせて、ちょっとヒッピーっぽく穿いても格好いい。
¥62,865+TAX

ディストリクト ユナイテッドアローズ
03-5464-2715
www.district.jp

Patagoniaパタゴニアのメンズ・バギーズ・ストレッチ

これで決まり。

東京の夏はショートパンツが欠かせない。真夏の都会は直射日光、ビルやアスファルトの照り返しに加え、異常な湿気で溶けてしまうんじゃないかと思うほど。そんなときに、頼りになるのが〈パタゴニア〉の定番「メンズ・バギーズ・ロング」。速乾性に優れた特殊なナイロン素材を使っているから、汗をかいても乾きが早く、洗濯も簡単。何より気を使う必要がないのがいいところだ。つい先日、たまたま見ていた〈パタゴニア〉のウェブサイトで「メンズ・バギーズ・ストレッチ」があることを初めて知った。見た目は “ロング” とほぼ一緒だけど、“ストレッチ” はナイロンポリウレタンの素材を採用。その名の通り、適度な伸縮性があって動きやすい。だから普段使いのほか、軽いアクティビティにもおすすめ。“ロング” よりもやや丈が長いのもポイント。
¥7,000+TAX

パタゴニア日本支社 カスタマーサービス
0800-8887-447
www.patagonia.jp

ZERO HALLIBURTONゼロハリバートンのラゲージ

アメリカ製の新作。

今回紹介するのは4月に発売されたばかりの「Geo Aluminum 3.0」。その名の通り、強度に優れるアルミニウムを使ったラゲージで、何と言っても無骨なデザインが格好良い。しかも、アメリカ製というから驚いた。今年からすべての製品の生産を自国に切り替えたというところからも〈ゼロハリバートン〉のプライドの高さが伺える。ラゲージと言えば、どんなに格好良いものを持っていても逃れられないのが、ロストバゲッジという不安。でも、このモデルには「ZEROグローバルトラッキングプログラム」というシステムが搭載されている。ラゲージひとつひとつに識別番号がつけられ、万が一ロストバゲッジになった場合でも、2200以上の空港とリンクしているから、見つかる可能性が高いそう。初期投資が高くても、これひとつ持っていれば海外への旅がきっと快適なものになるはずだ。写真のモデルは26インチ。
H73×W50×D25cm ¥155,000+TAX

ゼロハリバートン カスタマーサービス
0120-729007
www.zerohalliburton.jp

bob

毎年この時期に悩むこと。

石井陽介

ようやく暖かくなってきたものの、寝る頃にはまだうっすらと肌寒く、冬物の寝巻きと毛布の掛け布団で寝ている。どのタイミングで春物の寝巻きに切り替えるのか、羽毛布団をしまうのか、未だ答えが見つからない。

hihihiひひひのスウェット

ラブこそはすべて。

年を重ねていくにつれ、気合いの入ったロゴやガチなメッセージの入った服を着るのが気恥ずかしくなってきました。なんか肩が凝ると言いますか。だからモチーフものを着る際は、照れ隠しじゃないけど、ちょっと笑えるくらいのものを選ぶようにしています。例えばこの〈ひひひ(hihihi)〉の「ラブ」とか。ストレートなメッセージが潔くて良いし、カタカナっていうのも微笑ましい。さらにステッチで表現した文字が味わい深い表情を醸し出しており、そこはかとなくユルい空気感を演出しています。この抜け感が、個人的にはちょうど良いんです。また、文字を少し変形させているので、見ようによってはナンバリングの「77」にも変身しちゃう。いまならトラックパンツと合わせてスポーティーに着ても良さそうですね。まぁ、色々と言葉を並べてみましたが、兎にも角にもラブですよ、ラブ。「オール ユー ニード イズ ラブ」です。すみません、ポール・マッカートニーが来日中なので、ちょっとビートルズモードでした。ちなみに今回のポールのツアーのアンコールで「HI HI HI」を演ってますね。何の因果か、読みようによっては〈ひひひ〉にもなりますね。偶然!
¥12,000+TAX

みつめ
0995-73-4240
hihihi.co

alk phenixアルク フェニックスのショーツ

ポケットフェチが選んだポケットショーツ。

“ポケット”にめっぽう弱いです。変な形だったり、大きかったり、沢山付いていたり、ポケットが前面に主張した服がとにかく大好物なんです。だってポケットって、ドラえもんの“四次元ポケット”然り、忌野清志郎の『トランジスタ・ラジオ』の歌詞、内ポケットにいつも Oh トランジスタ・ラジオ♪もそう、なんか夢やロマンが詰まってそうで惹かれませんか? この〈アルク フェニックス(alk phenix)〉で見つけたショーツもまた、ポケットフェチの琴線に触れる強烈な一品です。フラップにジップが付いた超大容量ポケットや、マチ付きの3段ポケットなどなど、バッグをそのままショーツにくっ付けたような見た目が斬新。ここまでポケットにフィーチャーしたショーツってそうそうないですよね。でっかい夢を2、3個放り込んでもまだまだ余裕がありそうな容量も魅力だし、撥水性を施したストレッチ素材はどんな天候であろうと快適な履き心地を約束してくれます。というワケでまた一つ、うちのタンスにポケットコレクションが加わりました。
左:¥28,000+TAX、右:¥26,000+TAX

フェニックス
03-6833-3430

Clarks ORIGNALSクラークス オリジナルズのトレックミュール

クレープソールの突っかけ。

ここ数年、春夏シーズンはもっぱらサボばかり履いています。かかとが無いから突っかけのようにラクに履けるし、爪先を覆うデザインはサンダルながら安定感がある。しかも意外と何にでも合わせられるので便利なんですよね。ただ一つ、あえて難点を挙げるとすればソールが木製で硬いから長時間歩いていると疲れること。履き心地を備えた突っかけ的サンダルはないものか…そんな長年抱いていた理想のサンダルを〈クラークス オリジナルズ(Clarks ORIGINALS)〉で見つけました。この「トレックミュール」なるモデル、ソールは〈クラークス〉お約束のクレープソールで、言わずもがな履き心地はすこぶる良好。アッパーデザインは往年の名作「デザートトレック」のセンターシームを採用しており、見た目も申し分なし。個人的に完璧な1足。茶色もあるので2色買い決定です。しかしながら〈クラークス〉がたまに作る定番をアレンジしたモデルってツボにはまるものが多いんですよね。定番アイテムが充実した老舗ブランドの特権ですね。これに関しても、クレープソールとセンターシームを見ただけで「クラークス オリジナルズ」って分かる感じが、またいいんですよね。
¥20,000+TAX

クラークス ジャパン
03-4510-2009
www.notsohardwork.com

COLEMAN×BEAUTY&YOUTH コールマン×ビューティ&ユースのキャンプグッズ

あえてのグレー。

元来アウトドアモノって、視界の悪い場所や過酷な過酷な状況下においても確認できるよう、視認性の高い派手な色が採用されます。時を経ていまとなっては、ファッションニーズに応えるようにスタイリッシュなモノトーンカラーのアウトドアウエアが当たり前になりましたが、ギアに関しては相変わらずカラフルでザ・アウトドア!なものばかり(それはそれで大好物なんですが)。そんな盲点を突いたのが、ご覧の〈ビューティ&ユース(BEAUTY&YOUTH)〉が〈コールマン(COLEMAN)〉に別注をかけたアウトドアギアたち。クリーンなライトグレーをまとっており、ギアでありながら、しかし洗練された佇まいに昇華されています。これなら都内の公園とかも似合いそうですよね。個人的には子供を連れて、近所の中野セントラルパークに遊びに行く時に使いたいなぁと。周りが派手なアウトドアグッズを広げるなか、この“ありそうでない”カラーリングは良い意味で逆に目立ちそうだし。
左からワゴン ¥13,500+TAX、クーラーボックス ¥4,600+TAX、チェアー ¥4,500+TAX

ビューティ&ユース ユナイテッドアローズ 渋谷公園通り店
03-5428-1893

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