PROFILE
1987年⽣まれ、愛知県出⾝。ヒップホップに出会って12歳で歌詞を書き始め、16歳からラッパーとしての活動を始める。ビートメイクなども⼿掛けたのち、2015年にアルバム『Chiryu-Yonkers EP』を発表。以降も精⼒的にライブと⾳源制作を続け、その個性は今やヒップホップヘッズのみならずとも知るところとなっている。11⽉には⾃⾝初の全国ツアー、「C.O.S.A. ONE MAN LIVE TOUR 2022」の開催を控えていている。
Instagram:@yonkerscosa
何よりも⾳楽を優先する、って⾃分で決めました。
―今年の初めにアルバム『Cool Kids』をリリースされて少し経ちましたが、いまはどんな⽇々を過ごされているんですか?
いまは仕事が⾳楽⼀本なんで、基本的には⾳楽にまつわることを毎⽇してるっていう感じです。『Cool Kids』を出した後は制作もそうだし、⽣活⾃体もそれまでのやり⽅と変えたいなというのがすごくあって。
ー具体的にはどういう⾵に変わったんでしょうか?
これまではアルバムでも⾔ってる通り、⼈のスタジオって⾏かなかったんですけど、いまは友達のスタジオで録ったり、単純に遊びに⾏ったり。あとは、いままで⾏ったことのないクラブとか、⾏ったことのない場所とか、頭に浮かんだら⾏くようにしています。


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ー近況から伺ったのも、C.O.S.A.さんの先⽇のインスタグラムのポストが印象的だったからで。 “職業 Rapper”というのが。
あれは本当に退職届を書いてる時に投稿しました。何も考えずに普通に上げたんですけど、周りの反響がすごくて⾃分でもビビりました。ちょっと怖くなったっす(笑)。
ー既にプロップスのあるアーティストが⾳楽以外の仕事も続けていた意外さもあったんですが、⾳楽に専念するタイミングは⾒計らっていたんですか?
正直⾔うと、そっちの仕事はもうほとんど出てなかったんですよ。最後の1年ぐらいは週1出るか出ないかっていうぐらいで。ずっとお世話になってた会社で、社⻑も良くしてくれていて。「お前が居たいだけ居ればいいよ」みたいな。
ーじゃあ、あの退職届はケジメのタイミングだったんですね。
本当にそうですね。⾳楽⼀本でやってみようっていう挑戦でもあるし、これ以上さすがに会社に迷惑かけられないなっていうのもあったし。

ーそういうプライベートの⾒せ⽅みたいなこともやっぱり意識されますか?
さらけ出そうとまでは思ってないけど、仕事を辞めて⾳楽⼀本になってからは別に全部⾒られても、っていう感じです。前まではちょっと違ったっすね。⼀般社会⼈の感覚みたいなものがあった。いまはもう無いんで(笑)。
ーそれはいい変化と捉えていいんですよね?(笑)
どうなんですかね。でも⾳楽⼀本でやってくことにして、何よりも⾳楽を優先するっていうのは⾃分で決めました。 だから全部⾳楽のためっていうか、すべての⾏動を⾳楽をつくるために繋げる、みたいなことを考えてます。それが常識はずれなことの場合も全然あるかもしれないけど。いまは、これまでの⾃分とは違うものが出来そうな気がしてます。
ーC.O.S.A.さんの⾳楽を聴いたりインタビューを拝⾒していると、影響を受けたものにいろんなエリアやスタイルのアーティストの名前が挙がっていますが、ご⾃⾝のホットなものは随時変わっているんですか?
常時いろんなものが好きですね。新譜が好きなのでそれを追いかけて、っていう感じです。ヒップホップってどんどんサイクルが早くなってるし、いまだともう1か⽉とか2ヶ⽉でトレンドというか、最先端のものが変わっちゃうんで。その度に今一番イケてる奴らがいる街とかっていうのも変わってくるから、2ヶ⽉前はニューヨーク聴いてたら次はメンフィスになったり。だけど、どのエリアの⾳楽も均等に……いや、平等に聴いてます。ただ、⾃分が思うヒップホップのファッションのオシャレはやっぱりニューヨークのスタイルですね。

―特にどんな部分に洒落っ気を感じますか?
例えば⾊の合わせ⽅とか。曲でも⾔ったことがあるんですけど、ラッパーの格好って普通の⼈にとっては変なんですよ、確実に。⾦のネックレスをジャラジャラつけて、セットアップで全⾝固めてドゥーラグ巻いたり、⻩⾊とかオレンジとかって⾊ばっかり着たりとか。特に⽇本だと普通の⼈からしたら「よくそんな格好で歩けるね!?」みたいな感覚だと思うんです。