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アヴィレックスが映し出す、ラッパー・C.O.S.A.の現在地。
Heavy into the game

アヴィレックスが映し出す、ラッパー・C.O.S.A.の現在地。

優れたヒップホップアーティストはみな例外なく、⼀流のデザイナーでもある。彼らはメッセージにフロー、公私にわたる⽴ち振る舞いやその出⽴ちまで、すべてに⾃分のカラーを投影してイメージを具現化する術を⼼得ている。ここ⽇本で⾔えばC.O.S.A.もそんな⽣粋のアーティストの1⼈。最新のヒップホップを体現してきた彼の思考はあくまで柔軟だが、たたずまいとアティチュードはいつだって、正統なBボーイのそれだ。10代の原体験からいまも変わらず彼が袖を通す〈アヴィレックス(AVIREX)〉と、常に進化し続けるそのスタイル。稀代のラッパーはいま、どんな絵を描くのか。

  • Photo_Kazuki Iwabuchi
  • Styling_Shunsaku
  • Text_Rui Konno
  • Edit_Soma Takeda

ラッパーがしてる格好が⼀番好き。
ファッション業界のお洒落は、本当にどうでもよくて。

ー『Cool Kids』の⼀曲⽬、『GZA Intro』で⾔われていた、“俺の格好なら強盗犯”っていうラインもヤバかったです(笑)。

⽬出し帽を丸めてニット帽にするなんて、すごいファッションですよアレって。バラクラバとかもそうだし、そんな格好でずっと街中にいるとか考えられないでしょ。でもそれが⾯⽩いっすね。背景が⾒えるっていうか。俺の中で⼀番かっこいいのってラッパーなんですよ、ずっと昔から。

―ラッパーが着ていることが重要だと。

そうですね。だから、俺はファッション業界のファッションオタクの⼈達のお洒落は、本当にどうでもよくて。ラッパーがしてる格好が⼀番好きなんです。ラッパーが着てて格好いいか格好悪いかだけ。

〈アヴィレックス〉SATIN STADIUM JACKET “AVIREX” ¥21,780(アヴィレックス 新宿店)、その他スタイリスト私物

ーラッパーのファッションも様々だと思いますが、C.O.S.A.さんがファッション⾯で特に共感するアーティストはいますか?

最近で⾔えば、みんなそうだと思いますけど、絶対ウェストサイド・ガンですよね。ダントツでお洒落だと思います。あとは(エイサップ・)バリとか(エイサップ・)ナストとか。ニューヨークの中でも、ハーレムのヤツらは特にお洒落だと思いますね。合わせ⽅が上⼿い し、⾊の使い⽅とかも好きです。

ー今回着ていただいた〈アヴィレックス〉も、やっぱりニューヨークヒップホップと密接ですよね。

Bボーイの⼀張羅だと思います。単純にガキにはなかなか⼿が出ないですから、憧れですよね。⾃分も⾼校⽣の頃とかは、〈アヴィレックス〉のレザーは古着で汚いやつをやっと買えるみたいな感じでした。それが本物だったかどうかも分からないですけどね(笑)。

ーその時代はラフ・ライダーズ周りも盛り上がってましたし、レザーウェアの存在感も強まりましたよね。

そうですね。でも、⾃分の世代からすると興味を持ち始めたときにはすでに〈アヴィレックス〉はアイコンとしてあったっすね。雑誌に載ってるビギー(ザ・ノトーリアス・B.I.G.) を⾒ればやっぱり〈アヴィレックス〉を着てたし。あとは映画の『ベリー』が好きなんで、その影響も⼤きいかもしれないです。メス(メソッド・マン)が着てるのが⻩⾊い〈アヴィレックス〉で、最後のシーンでナズが公園で喋ってるときに着てるのが確か⽩の〈アヴィレックス〉でしたよね。あれが格好よかった。⾃分の同世代で⾔えば(エイサップ・)ロッキーですね。やっぱりニューヨークのヤツらが着てて、格好いいなって。

INFORMATION

AVIREX 新宿

電話:03-5367-2013
公式サイト
Instagram

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