TEPPEI with Decade GORE-TEX Moccasin ザ・ノース・フェイスのタウンユースは、ごくごく自然に受け入れられる。
PROFILE
1983年生まれ、滋賀県出身。数多くのアーティストのスタイリングや、ファッション広告やショーのディレクションなど、その活躍は多岐に渡る。
Instagram : @stylist_teppei
ーファッションのど真ん中をひたすらに突き進んでいるTEPPEIさんですが、買い物も尋常じゃないと伺いました。
TEPPEI: そうですね、とにかく毎日バカみたいに服を買ってます。自分でも狂気だなと思うくらいに(笑)。もう、買う行為が日々のルーティンというか。
ーファッションに対してだったり買い物に対するモチベーションは、ずっと高いままですか?
TEPPEI: 高いとか低いとかはなくて、きっとアベレージがそのくらいなんです。お店にも足を運ぶし、寝る前は必ず2次流通系のサイトも見ますしね。もちろん、すべてが自分の服っていうわけではなくて、撮影のために買うことも多いですけど。
ー「買い物をする」という、普通の人からすると特別な行為が日常になっていると。
TEPPEI: だから、毎日何かしら届いてますよね。今朝もそういえば、大きめのダンボールが届いてました。
ー(笑)。日々の買い物のなかで「これは絶対に欲しい!」みたいな、熱量がいつも以上に高まる瞬間はあるんでしょうか?
TEPPEI: ずっと探していたアーカイブ、若いときに金銭的に余裕がなくて買えなかったものを見つけたときは、グッとテンションはあがりますね。
ーモノ選びの基準はいろいろお持ちだと思うんですが、環境に配慮しているから、という理由でものを選ぶときはありますか?
TEPPEI: デザイン面でしっくりきつつ、それが環境に配慮したものであれば付加価値がありますよね。それとぼくの場合は、今日で言ったらトップスもパンツもビンテージです。誰かが手放した服を自分がリユースしてる感覚。もちろん「もったいないから自分が引き取る」みたいなメンタルはないけど、環境へのアプローチとしては、結果的に配慮していることに繋がっているのかなと思います。
ーTEPPEIさんにはアウトドアのイメージがあまりないんですけど、〈ザ・ノース・フェイス〉はお持ちだったりします?
TEPPEI: もちろん、使わせてもらってます。雨が降っていたり、雪山に行くときもそうですけど、スペックが要求されるときは〈ザ・ノース・フェイス〉を選択することが圧倒的に多くて。
ー数あるアウトドアブランドのなかで、TEPPEIさんにとっての〈ザ・ノース・フェイス〉の魅力ってなんでしょうか?
TEPPEI: プロダクトのレベルはいわずもがなですけど、タウンユースをするってなったときのハマり方は、ちょっとほかのブランドとは一線を画している気はします。この靴も例外でなく。
ーといいますと?
TEPPEI: この靴も、ドメスティックっぽい雰囲気が漂ってるじゃないですか。アウトドアブランドがタウンユースを目標につくったときって「いやいや、デザインが全然アウトドアやん」ってツッコミを入れがちだけど(笑)、〈ザ・ノース・フェイス〉のタウンユースは、ごくごく自然に受け入れられる。もっと細かく言うと、かかとのロゴもあえて同色でいれられているじゃないですか。ゴアテックスのロゴもささやか。それでいて環境へも配慮されていて機能性もあるわけだから、冷静に考えると、このすべてを包括するってすごいことだと思うんです。
ーたしかに、ロゴの部分も普通であればもっと主張しそうなものですよね。
TEPPEI: タウンユースっていうものがなんなのかを、しっかり理解してつくられてるんだなと思います。
ーちなみに、ゴアテックスの靴は、普段履かれたりするんでしょうか?
TEPPEI: もちろん持ってはいますけど、ぼくの仕事の場合、大雨だろうとギリギリまでロケバスにいるし、たとえばリースに行くときも外にいる時間は一瞬じゃないですか。だから、ゴアテックスがなきゃ絶対ダメ、みたいな状況は意外と少ない。ただ、これは男性特有のことかもしれないですけど、別に雨が降っていなくても、ゴアテックスの靴であることを周りに知られないとしても、自分のなかでそのスペックの靴を履いているという事実があるだけで、どこか満たされたりもすると思うんです。