PROFILE

スタイリスト・熊谷隆志氏に師事し、2014年に独立。ファッションはもちろん、アウトドアシーンや空間のスタイリングに至るまで、活動の幅は多岐に渡る。現在アシスタント募集中。
Instagram:@itrsk69
トラッド要素をミックスして品よくスタイリング。

「シェルパ、すごく着やすくて暖かいですね」。ジャケットに袖を通してそう語るのは、スタイリストの伊藤良輔さん。まるで羊の毛をそのまま纏ったかのようなボリュームのある起毛感と、優れた保温性を持つシェルパ素材。そこにジャガード織りで表現した “スワール(渦)柄” が乗ったジャケットは、90年代のアウトドアウェアを彷彿とさせます。


「最近はワイドよりも細いシルエットのパンツが気になっていて、プライベートでよく穿いています。シェルパのジャケットを見たときに、真っ先に90年代当時のコーディネートが思い浮かびました。若い頃、古着屋に足繁く通っていたのですが、大きめのフリースジャケットにデニムを合わせているひとがいて羨望の眼差しで見ていたんですよ」


〈グラミチ〉シェルパジャケット ¥19,800(インス)、〈サンダース〉ブリットチャッカ ¥49,500(グラストンベリーショールーム)、その他 私物
あえて細身のデニムを合わせることで野暮ったさを回避し、全体的にスマートな印象のコーディネートに。そこにレザーのキャスケットやスエードのチャッカブーツを合わせて、カジュアルさのなかに上品な要素をさり気なく取り入れているところも見逃せないポイントです。
「トップスが大きめでボトムがタイトというバランス感はすごく好きなんですよ。あと、足元にトレッキングシューズを合わせちゃうと、それこそキャンプ場にいる感じになってしまう。ぼくは王道の着こなしよりもミックスコーデに惹かれるので、シューズやキャスケットでトラッドな要素をプラスして品よく着こなしました」