RELAX:Seiya Ohta どこか垢抜けた感じがあって、雰囲気がいいシルエット。

太田晴也 / ヘアメイクアーティスト
1996年生まれ、埼玉県出身。美容専門学校在学中に、原宿の古着屋でバイトをはじめ、多数のストリートスナップに出演。その後モデル業もスタートし、ハイブランドのヴィジュアルにも起用される。現在はヘアメイクアーティスト、モデル、DJ、デザイナーといくつもの顔を持ち活動の幅を広げている。
ー太田さんがファッションを好きになったきっかけを教えてください。
太田: 高校1年生のときに友達と原宿へでかけたんです。そこで全身モードな服を着て、足元はボロボロのスニーカーを履いている人を見て、その圧倒的な存在感に衝撃を受けたんですよ。自己表現の方法としてファッションが存在していることを、その瞬間に悟ったというか。そこからファッションにのめり込んでいきましたね。
ー自己表現としてのファッション。
太田: そうですね。日本だとモテるためのファッションみたいなものが主流だと思うんですけど、ぼくは自己表現としてのファッションを個人的には広めたいなと思ってます。


ー今回の着こなしも、そうした太田さんの姿勢を感じます。
太田: そうかもしれません。自分の好きな要素をコラージュするような感覚でコーディネートしました。足が綺麗に見えるとかはあまり考えずに、とにかくアート感覚で自由に組み合わせることを意識していますね。
ーパンツに関して好みはあるんですか?
太田: カルチャーや年代を感じるアイテムが好きですね。コーディネートを考えるときに、パンツは最後に選ぶことが多いんです「このパンツを合わせたら、90年代っぽくなるな」とか、そういうニュアンスをプラスしながら、着こなし全体のバランスを最後に取ってますね。

ー今回の〈アレリー〉のパンツはどんなイメージでコーディネートしたんですか?
太田: ぼくは「RELAX」のシルエットを選んだんですけど、むかしテーパードがかかったデニムをロールアップして穿いていた時期があって。〈アレリー〉の「RELAX」のフィット感が、そのシルエットに近かったんですよ。ふわっとしたゆるさがあるんだけど、だらしなくなりすぎないというか、どこか垢抜けた感じがあって、雰囲気がいい。だから、トップスで緊張感のある服をピックアップして、パンツで遊ぶようなイメージでコーディネートしました。
ーチェックはどうして選んだんですか?
太田: 線がいっぱい入っているのが好きで、細かければ細かいほど好きなんですよ。髪型とかも含めていい意味でガチャガチャとした自分らしい雰囲気を際立たせてくれるのがチェックだと思ったんです。
ーチェックのパンツを穿きこなすコツはあるんですか?
太田: やっぱり目立つアイテムだと思うので、他のアイテムはなるべくシンプルなものを選らだりとか、それを主役のように引き立てるのがいいと思います。今回のパンツはチェックの中でも落ちつた配色を選んだので、モードな雰囲気がうまく出せましたね。

ー穿き心地などはどうでしょう?
太田: すごくいいです。古着のスラックスをたまに穿くんですけど、重いんですよ。だけど、このパンツはすごく軽くてめちゃくちゃ歩きやすかったですね。それに生地がゆらゆらと動いて、コーディネートの表情がでやすいのもよかったです。
ー今回とは別の着こなしにも応用できそうですか?
太田: もちろんです。めちゃくちゃタイトなアウターとトップスを合わせて、Aラインのシルエットをつくりたいですね。シューズはあえて大きめのスニーカーをデカ履きして、なんとなくロンドンっぽいイメージでスタイリングを組んでもかっこいいと思います。