Air Chamber with CITY.

「街で見ると、一層空気が入っているなんて思えないですよね」と池田さんが一言。そしておもむろに、空気を抜く。

都心と山であったり、屋外とビルの中など、生活する上で寒暖差はつきもの。「エアチャンバーヌプシベスト」はそうしたシーンでも最適なアイテムだったりする。ちょっと暑くなってきたと思ったら空気を抜いてあげればいいし、ときおり吹く冷たいビル風は「GORE-TEX INFINIUM」が防いでくれるから大丈夫。その点、風の影響を受けやすいバイクや自転車に乗るひとたちにもうってつけ。


街でのスタイリングはというと、先進的なベスト以外のアイテムは、その真逆である味のあるアイテムで固めた池田さん。
「街もアウトドアと同じことが言えるんですけど、機能が豊富かつGORE-TEX INFINIUMとなったら、どうしてもテックっぽくなるじゃないですか。だからそこは無視して、普通の〈ザ・ノース・フェイス〉のダウンであるかのような着こなしにしています。街ではアメカジというよりグランジっぽい感じを意識して、かなり年季のはいった大きめのネルシャツと、色落ちしたデニム、キャップもジェットキャップとかではなく、シンプルなアメリカンのキャップです」
ほかに考えられる着こなしは?
「パンツがブラックで、かつ機能に寄せたくないという人は、コットンリップストップの太めのカーゴパンツと、ボリュームのあるブーツを履いて、シルエットで遊ぶというのも面白いと思います。グレーのコットンリップストップのパンツと、グレーのフーディを合わせて、ヌバックの靴を履いたりしてもシャレ感がでると思う」


ちなみに、池田さんには街で機能的なアイテムを取り入れるときのマイルールがある。
「着るときに、そのアイテム以外は、あくまで外しとして使いたい。なので今日合わせたものも、かなり味の出たものにしました。加えてベストが意外性のあるものなので、ほかのものは本当にベーシックに、あたりまえにあるもの。そうするとより、ベストの先進性が効いてくるんです」




太陽が高くなり、気温も上がってきた正午過ぎには、ベストがいらないほど暖かくなってきた。そんなときは空気を抜いて、スタッフサックにいれればとてもコンパクトになる。なんたって、ダウンも何も入っていないわけだから。そのうえ超軽量。どこにでも忍ばせておける、冬のお守り。
「空気を抜くのも全然苦じゃないんです。本当に良く考えられたアイテムで、さすがの〈ザ・ノース・フェイス〉という感じ。ダウンじゃないから保管方法も気にしなくていい。夏以外の3シーズンで出番がありそうです」
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